【デザイナーから異業種へ転職】デザイン経験を活かせる人気職業7選
「今までデザイナーとして働いていたけれど、限界を感じるから異業種へ転職した方が良いかもしれない」
「このまま65歳〜70歳までデザイナーとして働き続ける未来がみえない。自分には違う可能性もあるのではないか?」
生涯デザイナーを貫く人はかなり少ないので、殆どのデザイナーさんもいつかは他の職業に就く可能性が高いのが現状です。色々な考えからデザインの仕事を諦めるしかない時もありますよね?体感的には30代後半〜40代前半で大きな決断をしなければいけないデザイナーさんが殆どだと思います。
デザイナーを辞めた後、デザイナーからステップアップした後、どんな職業に就いている方が多いのでしょうか?
また、元デザイナーに人気の異業種はなんでしょうか?
今日はデザイナーを諦めた後のセカンドキャリアについてのお話です。
かれこれ20年ほどデザイン業界をみてきましたが、デザイナー人生は人それぞれ色々な道があります。
もしあなたもデザイナーの道以外を探しているのなら是非参考にしてみてください。
デザイナーのセカンドキャリアに選ばれがちな人気の職業7選!
①広報・PR
②マーケティング・販売促進
③商品企画
④事務
⑤ウェブエンジニア
⑥バイヤー
⑦ディレクター
上記7つの職業はデザイナーとして今まで働いてきた経験を活かせるので、デザイン業界からの異業種転職を考える際の第一候補となります。それでは一つづつ見ていきましょう。
①広報・PR
商業デザインの仕事も簡単に言ってしまえば「ビジュアルコミュニケーション」による販売促進ですよね?
なのでデザイナー のセカンドキャリアとして、よりコミュニケーションに特化した広報の仕事が選ばれることが多いです。
1人で集中して制作する時間よりもクライアントやチームメンバーとコミュニケーションを取っている時間の方が好きなデザイナーさん向けの職業です。
デザイナーの仕事は意外とエンドユーザーから離れていると感じている人も多いと思います。その様な状況にちょっと寂しさを持っているならば、よりユーザーに近く、ダイレクトに市場の反応を感じられる広報・PRに転職するのも良い選択でしょう。
②マーケティング・販売促進
マーケティングの仕事は「ユーザー動向の分析」をベースに、どうすればモノ・サービスが売れるのか?という事に責任を持った職業です。
実はデザイナーでも「分析」が好きな人も多いですよね?そんな左脳型のデザイナーさんにはマーケティング・販売促進の仕事が向いています。
マーケティングの仕事もビジュアルコミュニケーションを多分に含んでいるのでデザイナーの経験がそのまま活かせる部分も多いです。
また「売上」という企業の最も大切な指標に1番近い職業ですので今後もキャリアアップを目指している野心家にはうってつけの職業でしょう。
③商品企画
デザイナーをしながら商品コンセプト立案などを既に行なっている方も多いと思います。この場合スムーズに商品企画の仕事に転職することが出来るでしょう。
また、インハウスデザイナーの場合は会社を変えずとも商品企画部への異動というかたちでセカンドキャリアをスタートする事が可能です。「商品企画からデザイナーになる」ケースはほぼ存在していませんが「デザイナーから商品企画へのジョブチェンジ」はかなり多いケースです。
デザイナーはプレゼンテーションが上手な方も多いので、そう言った意味でも商品企画はセカンドキャリアの選択肢として有望です。
④事務
デザイナーという職業にプレッシャーやストレスを感じている場合。「デザインも出来る事務職」に転職するのも良いでしょう。特に中小企業に多いのですが、営業が使うチラシや役員の資料清書などのビジュアル作成を事務職の方がサポートしているケースも多いです。
AdobeのIllustratorを使えるとかなり重宝してくれる職場が実は多いのです。事務職は転職求人も多いので、今までのデザイナーの経験も活かせるとアピールしていけば比較的容易に転職先が見つけられるでしょう。
⑤ウェブエンジニア
IT業界でデザイナーをしていて簡単なサイト作成を出来る方も少なくないと思います。
それでも、もっと高度なプログラミングやエンジニアリングを学ぶために転職するケースです。将来を見据えてのキャリア戦略である事も多いですね。
複数のスキルでプロフェッショナルになっていると市場価値の高いビジネスパーソンになれるので、ある程度デザインスキルが身についたタイミングでサクッとジョブチェンジをする方もいます。
この場合、新しくエンジニアの仕事にチャレンジしつつデザインの仕事も続けるケースが多いでしょう。
この様に2つ以上のプロフェッショナルなスキルがあると将来会社で出世を目指す際や40代以降の転職でも有利になるでしょう。
⑥バイヤー
デザイナーの高いセンスや目利き力を活かせる職業として「バイヤー」も候補に上がりますね。
ただ、いきなりバイヤー職に就くケースはほとんどありません。なぜならば、バイヤーは店舗の運営や顧客のニーズを把握することが非常に重要だからです。多くの企業では店舗スタッフ、マネージャーとキャリアを積んでからバイヤーになるケースが多いです。
なので、デザイン雑貨店やファッションブランドのスタッフからもう一度キャリアをスタートする事になります。元々お洒落な環境やライフスタイルに興味がありデザイナーになった方に向いている転職でしょう。
⑦ディレクター
アートディレクターになる前に20代若くして、1度ディレクターや営業の仕事へジョブチェンジする方も多くはないですが時々います。デザイナーは営業やプロジェクト日程の管理などをやりたがる人が少ないのですが、実は社会人を長く続けていく上でものすごく大切な能力となります。
きっとあなたもリアルに想像できると思うのですが、特に30代後半〜40代になるとデザイン制作作業だけでずっと仕事を続ける事が難しくなってきます。20代や30代前半など心身共に柔軟なうちにディレクターを経験しておく事は今後のキャリアに大きなプラスとなるでしょう。
まとめ
デザイナーを辞める決断はなかなか踏ん切りがつかず、ズルズル現状維持をしてしまう方も多いと思います。
私個人的にもセカンドキャリアを考えるべき年齢なので、この悩みは切実です。
やはりデザイン作業だけに集中していれば良いのは20代まで。
遅くとも30代後半には「デザインの経験を活かして他にあなたは何ができるのですか?どの様に成果を生み出せるのですか?」と周りや自分自身からのプレッシャーを感じるようになります。
このタイミングで行動できるか?それともプレッシャーから逃げて今までと同じ仕事だけをするのか?
人生の大きな分かれ道ですね。自戒を込めて。