【工業デザイナーになるには?】おすすめ大学・年収・仕事内容を現役が教えます!

私は日本や海外などで働く工業デザイナーですが、学生さんから仕事内容やおすすめの学校などを聞かれることがあります。

今日は工業デザイナー(プロダクトデザイナー)の仕事の話やおすすめの学校をいろいろ解説したいと思います。

 

工業デザイナーとは

工業デザイナーは、

  • 自転車
  • 飛行機
  • 電子機器
  • 文房具
  • 家電
  • 文房具
  • スマートフォン

など、「もの」の形をデザインする仕事です。

プロダクトデザイナー、インダストリアルデザイナーとも言います。

 

現役プロダクトデザイナーの私からこの違いを説明すると、実はあまり「工業デザイナー」という言葉は使いません。

現場ではだいたい、「プロダクトデザイナー」という言葉を使います。

 

私も自分の職業を説明するときは「プロダクトデザイナー」と説明していますし、海外で働くときは「〇〇デザイナー(具体的にデザインする対象の名前)」で通すことが多いです。

 

工業デザイナーの仕事内容

あなたがすでに学生さんなら、ご存知かと思いますが、仕事の具体的な作業は、「絵を描くこと」ですね。

こういう絵をみたことがある人もいるかと思いますが、

工業デザイナーの仕事のメインはだいたいこのような絵を描くことです。

その後モデルを作ったり、仮のパーツを依頼したり、生産までの細かい調整なんかにも立ち会います。

いろんな人と関わって、長いスパンでものづくりをしています。

 

工業デザイナーの仕事の流れ

 

1.コンセプト立案

新しくデザインをする「理由」

コンセプトを明確に設定します。

なんのために?誰のために?サイズの上限は?

などをデザイン部・企画部・技術部など総出で話し合います。

(会社によってはここは企画部のみが関わるということもあります。)

工業製品は長いスパンで製作し、長く使われるものですので、

「未来はどうなっているだろう?」

という想像をすることが大切です。

 

2.デザインスケッチ

決まったコンセプトを元にデザインスケッチを描きます。

社内で数人のデザイナーに声がかかり、それぞれ何案か描き上げます。

社内コンペですね。

条件内でいかに魅力的なスケッチを描けるかが大切です。

ここで使われる道具は

  • ワコムタブレット
  • ペイントソフト
  • マーカー(今はあまり使われない)

などですね。

ほとんどパソコンで描きます。

ですが学生さんは今のうちにペンで紙に描けるようになっておいた方がいいと思います。

デザイナーにとっては最もワクワクする作業かもしれません。

 

3.モデリング

決まったスケッチを元に3Dモデルやクレイモデルを作り上げます。

実際の作業はモデラーさんにしてもらいますが、自分のスケッチのイメージが忠実に再現されるよう、ミリ単位での監修をしていきます。

 

これはとても重要な作業です。

 

いくらスケッチが良くても、このミリ単位の調整を怠ると、途端に魅力のないデザインになってしまうのです。

また、このフェーズでは技術部との話し合いで、「この形は技術的に可能か?」ということを詰めていく作業でもあります。

 

デザイナーの力量が本当に試されるのはこのフェーズです。

 

4.最終調整と広報

模型ができると次は展示会などでアピールすることになります。

  • 会場に流す音楽
  • カタログに載せる写真の撮り方

などを提案することもあります。音楽の知識や魅力的な写真の写し方などの知識があると役に立ちます。

工業製品そのものだけでなく、その他の文化に対しても知識の引き出しを作って磨いておくことが大切です。

センスの良い雑誌や音楽は常にチェックしておきましょう。

こういった勉強もとても大切です。

 

工業デザイナーの学校

工業デザイナーになるためには大学で工学部に行ったり、美大でプロダクトデザイン学科に進むのが一般的です。

専門学校からプロダクトデザイナーになる人もいますがほんの一握りです^ ^;

大学に行った方が道は広いと思います。

 

工業デザインが学べるおすすめの学校

私のおすすめ学校をまとめておきます。

ネット上ではいろんな学校をおすすめされるかもしれませんが、

下記は現場で活躍するデザイナーの主な出身校です。

  • 千葉大学 デザイン学科
  • 九州大学 工業設計学科
  • 金沢美術工芸大学 製品デザイン学科
  • 筑波大学 プロダクトデザイン領域
  • 東北芸術工科大学 プロダクトデザイン学科
  • 多摩美術大学 プロダクトデザイン学科
  • 武蔵野美術大学 プロダクトデザイン学科

美大は学費がかなり高いです^ ^;

個人的には上の4校が、比較的が学費が安いしおすすめです。

 

こちらの記事でもう少し詳しく解説しています。

 

 

工業デザイナーの年収

入る会社によってかなり差があるので一概に言えないのですが、

日本の大手メーカーにプロダクトデザイナーとして採用されたとして、

現場の感覚だと給与はだいたいこれくらいです!

 

■新卒新人デザイナー=300~400万

■5年目デザイナー=400~500万

■10年目デザイナー=600~800万

■役職付(課長クラス)=800~1800万

役職付(部長クラス)=1200~2500万

 

約6割の工業デザイナーは、このように企業内でインハウスデザイナーとして働いているみたいですね。

残り4割の人は、もう少し小さな規模の部品会社だったり、ベンチャー企業で全く新しいロボットを作っている…なんて友人もいますね。

その場合は給与がかなり違ってきます。景気にも左右されるので、上の数字は参考程度に思ってください。

 

工業デザイナーの労働時間

デザイナーは長時間労働だよ〜、なんて話を聞いたことがありますか?

結構多くのデザイナーさんって長時間労働だったりするみたいですね。

主にグラフィックデザイナーやwebデザイナーの方達はそういう人も多いみたいですが、

工業デザイナーは比較的安定した職業です。

 

就職先にもよりますが、大企業のインハウスデザイナーなら労働基準法をしっかり守った労働時間です!

 

日本の工業デザイナー

リアルな話をすると….

日本だと大企業でも残業が多いです〜^ ^;

もちろん残業代は出ますけど、ちょっと疲れます….。

 

フランスの工業デザイナー

フランスだと残業はほぼ0です。

夏休みも3週間近く、たっぷり取れます。

 

アメリカの工業デザイナー

アメリカは日本の働き方と近く、結構残業が多めです。

 

結構国によって違いますよね〜。

これから工業デザイナーを目指す学生さんは、海外で就職することも検討しておくといいかもしれません!

工業デザイナーは海外でも就職しやすい職業なのでチャンスはあります!

 

その他Q&A

他にも学生さんに質問されやすいことを書いておきたいと思います〜!

 

Q 工業デザイナーに就職するのは難しいですか?

A 実は倍率が高い職業です〜^ ^; 大学で学んでも、工業デザイナーとして就職できるのは一握りですね。学生のうちに工夫してちょっと頑張ることが必要です!同級生の中には企業の企画部なんかに進む人もいました。

就職のコツはこちらの記事で書いているので参考にしてください。

 

Q どうしたら海外で働けますか?

A 海外のメーカーにポートフォリオを送ってアピールしたり、日本企業から出向したりという方法があります!おすすめなのは、一度日本企業で数年工業デザイナーとして働いて実力をつけることです。これは本当におすすめです。実は日本って工業デザイナーの門戸が広いんですよね〜。海外はもっと就職が難しい職業です。

 

Q 独立したり、在宅で働けますか?

A 工業デザイナーの仕事は在宅では難しいかもしれません!絵を描くだけのように思えますが、一番の壁は情報漏洩が心配される事です^ ^; 何年も後の新製品が世に少しでも流れると企業的には大変な損失になるのです。

独立する人はいますよ!ただ会社とは違う分野で活躍する方が多いですね。ベンチャー企業を立ち上げて、今までになかった製品を作り出すなんて人もいますし、webの仕事をする人もいます。みんなセンスが磨かれていることもあって、応用しやすい職業かもしれません。

 

工業デザイナーに向いている人

さて、どのような人が工業デザイナーに向いているかというと、

やはり「ものづくりが楽しいと思える人」だと思います。

美術や数学が好きだと尚いいですね。

 

ただ、同僚で多いタイプは

「何かのオタク」または「ファションにこだわるおしゃれな人」です。

結構対極な気もしますがどちらもこの業界には多いタイプです笑。

こだわりが強い人がいいのかもしれません。

 

デザイナーは細かい作業が必要になる職業です。

一つのことを根気よくできる人だと楽しめると思います。

 

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carbon

フランス企業のインハウスデザイナーです。

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