簡単に採用されるポートフォリオの作り方!意識すべきたった一つの事

ポートフォリオ作成って初めは難しいですよね。でもたった一つの事を意識すれば簡単に採用されるポートフォリオが作れるかもしれません。

今日はそんなお話です。

 

私は現在デザイナーとして企業の採用活動のお手伝いをしています。そして感じるのは

「9割の人は間違ったポートフォリオの作り方をしている」

ということです。

 

いくら頑張っても間違った方法で作っていたら絶対に採用されません。

沢山のポートフォリオの中に埋没してしまいとても勿体ないです。

 

こんな作り方は間違いかも

こんな作り方は間違い!

  • 自分をアピールする為だけに作る
  • 頑張って綺麗にみせるだけ
  • 先輩のアドバイス通りにつくる
  • Webで見つけた作成方法通りにつくる
  • 目立てばいいと思っている
  • ポートフォリオを作るのに時間がかかると思っている
  • 同じポートフォリオを数社に応募しようと考えている
  • ポートフォリオは必ず作らないといけないと思っている

 

このような事を意識してポートフォリオを作成している方が多いのではないでしょうか?

あなたはどうでしょうか?

結構当てはまってしまっていますか?

 

では、解決策を考えていきましょう!

 

何のためにポートフォリオを作るのか考えよう

採用選考をしていると感じるのは、

「応募してくる人のポートフォリオがみんな同じに見える」

ということです。

 

友達と作りが似てしまっていませんか?

そうだという人は….

もう一度レイアウトを考えて見てください!

 

デザイナーの最も大切な仕事とは?

デザイナーの一番の仕事は「新しいフォーマット」を作る事です。

 

ちょっと絵が上手く描けたり、それっぽいビジュアルを作れる学生がいると、「あいつはデザインセンスがあって凄い!」とか思うかもしれないですね。

だけど「センスがある」より「他の人と違った視点で考える事」ができる人の方が重宝されます。

 

カッコいい!とか綺麗!

…..そんな風に思えるアウトプットをできる人材は実はもう飽和状態。

毎年海外のデザイナーから企業に直接、数千冊のポートフォリオが届くような時代なのです。

 

同じフォーマットを使って上手くいくのはスキルのある上位一割だけ。

それ以外の9割の人は違うところで勝負しましょう!

 

だからもう周りの人と同じフォーマットを使うのやめませんか?

 

ネットで「ポートフォリオ フォーマット」で検索して出てくるサンプルを参考にしても良いですが、少なくとも自分オリジナルの工夫をしましょう!そして自分の可能性を広げましょう。

 

意識すべきたった一つの事

「人は何をすれば喜んでくれるのか?」を徹底的に考える

人を喜ばせる事を真摯に考えてみて下さい。

  • 読みやすいか?
  • ページをめくりやすいか?
  • 次のページが読みたいと思えるか?

そんな単純なことも大事です。

 

そして作品以外で喜ばせられる工夫も是非しましょう!

(作品以外でってところがミソです)

これは人それぞれですね。

気に入ってもらえる工夫です!

人柄が出ます。

 

良いポートフォリオのチェックポイント

チェックしてみよう!

 

1.応募先の企業が好みそうな雰囲気になっているか? 

(違う企業にも同じモノを送っているな。と思われない様にする)

 

2.友達のモノと意識的に差別化した箇所をしっかり説明できるか?

(実際に友達に上手く納得させる説明できるか試してみましょう)

 

3.作品だけでなくポートフォリオ自体に工夫がされているか?

(素材や表紙、色、形、などなど創造性をアピールする部分は多々ある)

 

4.「一緒に働いてみたいな」と思って貰えそうな『爽やかさ』はあるか?

(自分の写真含め、暗い雰囲気になるのは余り好ましくない)

 

業界別のポートフォリオのポイント

冒頭で、「友達とポートフォリオが似ているのでは?」という話をしましたが、実はポートフォリオのデザインの流行は業界ごとにだいぶ違っています。

自分なりに個性があるデザインにしたと思っても、実は全体から見るとかなり似通っているのです。

プロダクトデザインの採用係はプロダクトデザイン業界ならではのポートフォリオを見慣れてしまうので、「全部同じに見える」のですね。

「差別化」と「何が相手にとって喜ばれるか?」を考える上で、業界別に陥りがちなデザイン思考を把握しておきましょう!これは絶対役に立ちます!

 

グラフィックデザイナー

  • レイアウト・フォント・写真の撮り方にはとてもこだわる。
  • 理論が抜けがち。
  • デザインとともにそこに至る思考を論理的にわかりやすく見せると良い。

 

プロダクトデザイナー

  • 綺麗でプロっぽいスケッチやモックアップを沢山掲載すればいいと思ってしまう。
  • いいスケッチはもはや当たり前。応募者全員、綺麗でプロっぽいポートフォリオが上がってくるので差別化にならない。
  • レイアウト・フォントに気をつけると少し差別化できる
  • 会ってみたいと思われるような、情熱・人柄・面白く個性的な尖ったものをポートフォリオで感じさせなければ、落ちる

 

イラストレーター

  • とにかく絵で勝負しようとする。
  • 趣味全開の絵だけでアピールしてしまう。
  • オーダーに答えられる柔軟性があるかアピールし忘れる。
  • 幅広い絵が描ける事や理論を入れなければ落ちる。(アップ・引き・俯瞰・植物・機械・鉛筆画などのオーダーにも答えられる事を示す)

 

フォトグラファー

  • 綺麗でおしゃれな写真で勝負しようとする
  • 採用者が興味を持ってくれるようなブレない趣味や個性を見せるべき。
  • 写真の歴史や各年代の流行をしっかり学び、自分の写真を説明する
  • さりげなく、体力があるというアピールができると良い。

 

ポートフォリオ作りに必須の「センス」の磨き方

いくら理論やアイディアを詰め込んでも、そもそも「センス」があるかどうかはポートフォリオに如実に現れてしまいます。センスの磨き方ですが、一番効果があるのはセンスの良いページ物(雑誌や書籍や写真集)を参考にして、洗練されたデザインとはどういうものかしっかり身につけることです。レイアウトやフォントを模写してもいいかもしれません。私たちプロも、何かデザイン案を出すときには同系統のデザインは全てチェックします。これはとても大切なことです。

ポートフォリオのデザインは、洗練された書物のレイアウト・写真・フォントを参考にして勉強してから作れるといいですね。私も学生の頃から読んでいる、参考になる雑誌や書籍をまとめてみました。できれば、これらの雑誌は学生のうちから読んでセンスを磨いた方がいいですよ。

レイアウトデザイン見本帳

レイアウトデザイン見本帳 レイアウトの意味と効果が学べるガイドブック

レイアウトデザイン見本帳 レイアウトの意味と効果が学べるガイドブック

レイアウトの基本がわかっていないと、どんなにいい作品を入れていても「見づらい」ポートフォリオになってしまいます。

  • どこに写真を入れるべきか
  • どこにどの大きさで文字を入れたら効果的か

わからない人の参考になります。

 

タイポグラフィ

タイポグラフィ11 欧文書体を使いこなす

タイポグラフィ11 欧文書体を使いこなす

文字を学ぶための参考書です。ポートフォリオのフォントの選び方の参考になりそうです。「センスがあるか」のポイントは実はフォントの選び方で大きく印象が変わります。

  • フォントの入れ方
  • フォントの選び方

の参考になります。

 

色見本帳

配色デザインインスピレーションブック

配色デザインインスピレーションブック

ポートフォリオで一番個性が出やすいのが「色」です。爽やかな人?情熱的な人?可愛らしい人?など「人の印象」を感じられる部分です。

  • このイメージの時、どんな色を選べばいいの?
  • センス良く見える色の組み合わせは?

といったことの参考になります。

 

私のオススメを紹介しましたが、書店で気に入ったデザインの本を購入してじっくり観察してみるのもいいですよ。

 

しかし大切なのは、自分のポートフォリオが新しいフォーマットを考えられているか?理論が伝わるか?「一緒に働いてみたい」と思ってもらえる好感度はあるか?….といった、あなたの「思考」の部分です。綺麗なポートフォリオなら誰でも作れるようになります。あなただけの思い・理論が伝わるように工夫しましょう。

それでは

carbon

プロダクトデザイナー:新卒で大手インハウスデザイナー→フランスで3年働く→東京へ帰国したが働き方に疑問を持ち転職→テレワークをフル活用し湘南の海側へ移住→複業スタイルで新しい働き方にチャレンジ中!