デザイナーが辛い。限界かも?何歳まで続けられるの?

私はグラフィックデザイナーとしてブラック労働を続け、結局うつ病になりました。当時から徹夜続きでボロボロで、一体これは何歳まで続けられるのだろう…と思ったりしませんか?(私はそうでした)一体どうしたら楽に働けるのか、これからどうしたらいいのか?….そんな相談を受けることは多いです。今日は解決策を見つけたいと思います!

 

デザイナーが辛い!

デザイナーという職業が辛い、転職した方がいい?どうしたらいい?そんな悩み相談はよくあります。まず、デザイナーという職業でどんな辛いことがあるのかおさらいしてみたいと思います。

デザイナーは常にプレッシャーがかかる職業

デザイナーはかなりプレッシャーのかかる職業ですよね?思った以上にストレスが多く、土日は頭がデザインと不安でいっぱいではないですか?しかも友人や家族にはなかなか理解されにくい職業ですよね。

いいデザインを上げられるのか?締め切りに間に合うのだろうか。よくない反応をされたらどうしよう?

私はいつもそんなことを考えていました。

そんな状態が続きませんか?

徹夜、長時間労働、休日出勤などで疲弊してしまう

デザイナーというのは大抵の会社で長時間労働になりがちです。一般の人からは信じられないほど極限状態で仕事をすることもありますよね。

しかも問題なのは、時間がないことで人生設計ができないまま歳を重ねてしまうことです!「目の前の仕事を切磋琢磨していれば、いつか報われる」と思っていたけれど、いつまで続くのかわからない。そんな人もいるのでは?

では、こんな状態はいつまで続くのでしょう。また、今の状態で仕事を続けることは可能なのでしょうか?

ブラック労働と健康について調べてまとめてみました。

 

ブラック労働は40代がピーク!

あなたは今辛い労働環境かもしれません。私もそうでした。そして、それをいつまで続けられるか不安なのですよね?

厚生労働省の調査を見ると、最もブラック労働を押し付けられている世代は30〜40代です。

月末一週間の就業時間が60時間以上の雇用者の割合グラフ

つまり、50代からは仕事量が減る可能性が高いです。または体がもたないので、労働時間が短い中間管理職などに移動するため、労働時間は減る。ということがわかります。

50代に入ると仕事は楽になるかも?という予想は立てられますね。

ただ、50代の労働時間は20代よもり多い傾向にあります。あなたの会社が週に60時間以上働くような会社なら、60歳まで辛い状態が続くと思った方がいいかもしれません…。

ソース:厚生労働省PDF

 

健康は?

デザイナー職は長時間労働とストレス過多で、健康も損ないやすい職業だと言えます。

厚生労働省から、脳疾患等の統計も出ていますので引用してまとめます。

厚生労働省の脳・心疾患による死亡者数グラフ

「脳疾患や心疾患は、歳を取ってからかかるもの」と思っている人もいるかもしれませんが、約1/3は60歳未満で死亡という統計が出ています。…怖いですね。

さらに、デザイナーは全職種の中でも疾患死亡率が高い職業です。というか1位でした。※「専門的・技術的職業」には他の職業(土木・建設・ITなどの専門技術職)も含まれていますので、この全てがデザイナーという訳ではありません。

厚生労働省の脳・心疾患による死亡者数グラフ職種別

出典:厚生労働省PDF

限界かも?と思っている人は、体が悲鳴をあげているかもしれませんね。私は悲鳴をあげていましたが続けてしまいました…。

さて、このような統計結果から、私たちデザイナーはどういう行動を取るべきなのでしょうか?

 

まずは私と、私が相談を受けたデザイナー達がどうなったか、例をまとめてみたいと思います。

 

限界かも….何歳まで続けられるの?デザイナー達の未来

7年間無理を重ねて、うつ病になってしまった例

私の話なのですが、最初の会社で5年、次の会社で2年働いたところでうつ病になってしまいました。

デザイン業界はどこもブラックというのは常識だと思いますが、私の会社も例に漏れずブラックでした。初日からおかしいとは思っていたのですが、自分はましな方だと思っていました。

仕事をどんどん任されるようになりましたが、仕事の技術が上がっても家には帰れない徹夜まみれの日がずっと続きました。結局、結婚という人生の節目に転職しました。

うつ病を発症したのは、1社目よりずっと環境も給与も良かった2社目にいた頃でした。

不思議なんですが、ストレスは1社目で溜まっていたのに、発症したのは2社目でした。

うつ病がどんな感じかと言うと、まあどん底。常に自殺を考えているような状態です。食事以外何もできません。本も読めなくなります。

私のやるべきだったことは、1社目であと2年かそれ以上早く転職するべきだったと言うことです。

実は、やめる人を「負け組」だと思っていました(ごめんなさい)負け組にならないよう頑張り続けた結果、会社に都合のいい奴隷となり、私は利用されるばかりの5年間を過ごしたんです。転職してもっと大手でさらに環境のいい職場に変えていたら、負け組だなんて自分を責めずにハツラツと働いていたかもしれません。悲しくなります。

 

小規模デザイン事務所→超有名デザイン会社に就職したけれど、追い詰められてしまった例

ここからは私の友人達の例をお話ししたいと思います。

彼は小規模デザイン事務所で大変優秀なデザイナーでした。6年勤めたところで、努力して超有名デザイン会社に受かりました。

転職先では、1社目と同じ系統のデザイン担当だったので即戦力となり早くも活躍し始めました。そしてすぐに徹夜生活が始まりました。

結婚したのにあまり家に帰れませんでしたが、家族のために頑張らなければと奮闘しました。

そこで相談されたのが「本当は会社を辞めたい」と言う言葉でした。

結局彼はまだ同じ会社で仕事を続けています。もちろん転職を勧めましたが、プライドや今の会社が大手ということもあり踏み出せませんでした。

 

大企業のインハウスデザイナーだけれど、毎日が辛い例

誰もがうらやむ大企業のインハウスデザイナーでも、転職を考えるほど現状が辛いという人もいます。

年功序列、超非効率、パワハラ、ギスギスした出世の椅子取りゲームなど….人間関係がストレスになって、追い込まれるデザイナーは知っているだけでも何人かいます。大企業の人は「きっと今の会社は他よりマシだろう」と思い続けて耐えてしまうみたいですね。

確かに私から見ると給与も仕事時間も福利厚生も充実していて、羨ましいと思えることもあります。話を聞いてみると、中小規模のデザイン会社よりずっと非効率な上、上の人にかしづかなくてはいけないなどストレスが溜まりそうな事が多いと感じます。しかもデザイナーとはいえ歯車の一部のような扱いをされて「自分はこれを作った」と言えない状態は、デザイナーとしては辛いなとも思います。

しかも大企業では、続けていても、デザイナーとして仕事ができる年齢は40歳中頃までです。大企業ではデザイナーは年齢を重ねると出向や違う職種に変えられたりするので、何かをデザインし続けたいと思っても難しいのです。

 

独立して海外を渡り歩いてビジネスした例

デザイナーから独立して、いきなりデザインとは関係ないビジネスを始めた人もいます。独立した理由は「できないくせに威張った上司という存在がとにかくムカつく」からだそうです笑。会社を辞めた後で、友人に誘われて海外を往復し新しいビジネスを始めてなんと成功しました。

 

デザイナーが辛い時、どうすべきか

結局辛い時、どうしたら負のスパイラルから抜けられるのでしょう?

自分自身のこともそうですが、色々なデザイナーの相談に乗っていて感じるのは、「そのまま続けるのは勇気がないだけなのでは?」ということです。

キャリア形成したいなら別職種を検討すべき

例えばキャリア形成を考えると、ずっとデザイナーとして、同じデザインを続けていくことはプラスにはなりません。デザインの技術は3年は急成長しますが、その先は成長がゆっくりになりますよね?30代、40代とそのまま同じ会社で同じ系統のデザインをしたところで、5年目のデザイナーに負けたりします。

ではどうしたら良いのでしょう?

10年後を考えると

今から10年後、今のまま働き続けるよりいい給与と名誉あるポジションが得たいのであれば、別職種、またはデザイナーでも別の技術を身につけられる場に移動しなければなりません。

例えば

現職  次の職場
日本語だけできれば良い職場  外国語が必要な職場
一般客向けのデザイン  ハイクラス客向けのデザインができる職場
紙媒体の広告  webなど動きが必要になる広告
会社員  独立する

こうやって何かステップアップできる選択をしていかなければ、会社の中でグダグダと作業を続けてしまうのではないですか?

理由が「辛いから」なのか「上を目指したいから」なのかは関係ありません。多少リスクをとって、(できればなるべく若いうちに)思い切った決断をした方が後のキャリアにはプラスになることは間違いありません。

今の会社でデザイン賞を目指すのはキケン?

「今の会社で仕事を続けて、デザイン賞などを取って一躍有名になるんだ。」と考える人もいるでしょう。しかし、内情を知っているから言いますが、デザイン賞は審査員にコネがある人以外は絶対に上位入賞できない仕組みになっています。デザイン賞のようなものを目指す事自体おすすめしませんが、目指すとしてもやはりコネが築けるような場所へ移動しなければ叶いません。

あなたの本当の目標は?

職種が変わるとステップダウンになるのではないか?現職より損をすることにならないか、そんな心配もあると思います。私の周りでは、転職や独立などで失敗した人がいないのですが、確かにそういう事は起こりますよね。目標を一つ明確に決めるといいのではないでしょうか?

  • 今より有名な会社に行きたい
  • 残業がない環境へ変えたい
  • 違うデザインができる環境でチャレンジしたい
  • デザイナーへ指示を出す側を経験してみたい

そんな明確な目標があなたにもあるのでは?

辛いというのはステップアップのチャンスでもあります。

 

大企業の一般職(デザイナー以外)を経験しておく道

色々な人の話を聞いて思うのは、「デザイナー以外の職で」現職と同じかそれ以上の規模の企業に転職するのはおすすめだという事です。

まず賃金格差を厚生労働省の調査からグラフにしてみました。

ソース:厚生労働省

平成30年 大企業・中企業の賃金格差グラフ

大企業と中企業ではやはり給与に差が出るのが現実です。平均ですが40代で100万円以上の差が出ます。リスクが少なくメリットが多い人生にしたいなら大企業への転職もありですね。

「デザイナー以外の職で」というのは、今までのスキルで同じことをしていても成長が小さいですから、売り上げの計算・多部署との連携・ものが出来上がるまでの幅広い流れが掴める職場で、新しいことを学んでおくべきだからです。いざ独立しよう・もう一度デザイナー職として転職しようとなった時にもこの知識は大変役に立ちます。

  • デメリットが少ない
  • 今までの経験も無駄にならない
  • またデザイナーの職に戻る可能性もある
  • 給与アップ

このような利点があります。

ほとんどの人が「デザイナーとしてどうするか?」と考えがちなのですが、デザイナーとして成長するのにも意外と大企業で大きな仕事を経験しておくのが近道になったりもします。人によってはこの働き方が合っていて、健康かつ充実して過ごせるということもあります。

 

転職することを「負け組」と呼ぶ馬鹿たち

「3年は続けないとどこからも雇ってもらえないよ?」

そんな言葉を聞いた事はありませんか?私はそう思っていました。つまり馬鹿ですね笑。

こういう理論で利益があるのは会社だけです。

うつ病になった私が思うのは、「デザイナーが辛い」人というのは、決まり切った会社都合や社会の仕組みに疑問が持てる、「世の中を変える事」ができる人間の証拠だという事です。ただのヒラ会社員が向いている人はあまり疑問や辛いという感情を抱きません。ですから、あなたが「辛い」と思えるのはチャンスなのです。誰かが変えてくれるのを待つのではなく、自分から変わってみてはいかがでしょうか?

ここで我慢して、会社にしがみつける人はやはりそこまでなのです。

EL(エル)

日本でデザイナー7年→フランス住→帰国して1年のフリーランスデザイナーです。ブラック労働やうつ病も経験し、その頃はどん底でした。その後海外に行くことを決意。実行しました。特技はフランス語ですが、英語が全然できないポンコツです。こんど住むならロンドンがいいなと思っています。

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