日本のデザイナーはなぜ長時間労働なの?欧米は?

グラフィックデザイナーとして長時間労働。その後うつ病、外国暮らしを経験した私ですが、

外国人の友人(デザイナー)たちと話をしていて気づいたことも多いです。

今日は、日本のデザイナーがどうしたら成功して幸せになれるのか

考えたいと思います。

 

現状、日本のやり方はまずい

こんなに働いて幸せになれるの?

という考えを持っている人は多いのでは?

 

そうですよね。

「ここを改善すればずっと良くなるのに!」

というアイディアをみんな持っているにも関わらず、労働環境は改善されていません。

 

会社の偉い人が改善してくれないから?

それもそうですよね。

 

とはいえ他人を変えようとしても時間と労力がかかりすぎるので、

自分がどうしたら状況が好転するのか?

考えていきましょう!

 

まずは日本の働き方を客観的に見るとどうなのか?まとめてみます。

 

外国から見る日本の働き方

日本人は安くて使いやすい労働力

フランスに住んですぐに気がついたのですが、欧米人は「誰かを効率よく使って自分が楽をする」という考えを持っています。

まあそうですよね。

賢く効率よくお金を稼げますから。

ここで気付くかと思いますが、

海外企業が日本と提携しておきたいのは、

日本人の労働者をお得に使いたいからです。

 

日本人は、「これをこの日までにやっておけ!!」と強く言われれば、無料でも労働して仕事を仕上げてくれますよね。

あなたもそうなのでは?

 

期日までに終わらないから、徹夜したり、仕事を持ち帰ったり、残業したりして仕事を終わらせた経験があるのでは?

 

それがかなり「おかしい事」だと気づいていないと、かなりまずいです。

 

あなたは学校でこんな教育を受けませんでしたか?

  • 一生懸命
  • 努力
  • 働かざるもの食うべからず
  • 努力すれば結果は付いてくる

いかにもジャンプの漫画の主人公が言いそうなセリフです。

 

こんな教育を受けてきたから、

  • よく働く人はいい人
  • 今頑張れば将来報われる
  • 努力家は素晴らしい

と完全に思ってしまっていませんか?

これ、間違っています。

これらは、外国と日本の権力持ちから利用される便利で最悪な言葉です。

日産自動車がフランス企業ルノーと手を切ろうと舵切りしましたが、まさにそういうことです。

利用されたくないからです。

ですから、まずは日本独自の考えをすっかり取り除いて、記事を読んでみてくださいね。

 

長時間労働の原因

日本のデザイナーの長時間労働は、きっとこれが原因です

  • デザインがとても尊いものだと思っている
  • 企業側が、デザイナーを定額使い放題している

 

デザインは本当に尊いか?

さて、デザインは命をかけるほど尊いものですか?

まず言っておきますが、その「デザインは尊いもの」という考えは、

外国に一歩出たら、さっぱり支持されません。

そこは理解しておきましょう。

 

デザインがとても重要で尊いものだと考えているから、いくらでも時間をかけていいものを生み出そうと考えていませんか?

 

例えばAppleのデザインで考えてみてください。

もっとも評価されているのはAppleの斬新な企画や方向性であって、デザインそのものではありません。

例えば

Appleの広告は評価されません。

webデザインも評価されません。

それらは優秀はプロダクトのただの宣伝ですね。

デザインそのものに力を入れるくらいなら、新しい発明をしましょう。

新しいものを生み出して世の中をよくすることの方が重要です。

デザインをしていると、新しいものを世の中に生み出している気になってしまうんですが、

実は他社商品との小さな競争をしているだけだったりしませんか?

 

デザイナーを定額使い放題状態

クライアント側は自社デザインをよくするためなら、なんでもしてもらえると思っています。

 

「こうしよう」「ああしよう」「やっぱりこうしよう!」

なんてデザイナーを振り回してもいいと思ってしまっていませんか?

正直今の状態は、カスハラ状態です。

 

それに答え続けるデザイナーたちも十分いけない対応をしています。

自分の労働の価値は自分で主張しなければ価値が出ません。

 

気づいたとしてどうしたらいいの?

と思うかもしれませんが、

とりあえず頭に入れておいてください。

そして会社には見切りをつける生き方にしましょう。

 

周りの全員が変われば簡単なんですが、とにかく先にあなたが日本独自の考えから抜け出せるようにしましょう。

そのために、私が知るフランスとアメリカの働き方の特徴をまとめておこうと思います。

 

フランスの働き方

日本と何もかも真逆のフランスの文化は、日本で完全に凝り固まった考えから解放されるにはベストな場所でした。

とりわけ、うつ病なんか患っていた私のような人間には笑。

まずびっくりしたんですが、

フランスの労働者って、日本人よりずっと幸福そうです。

彼らの働き方は頑張りません。

そもそも「頑張る」という言葉はフランス語にも、英語にもありません。

日本と特に違うのは

  • 男女共に働くのが当たり前
  • 子育て中の人は15時には退社
  • 締め切りは守らない
  • 終わらなければ明日でいいやー

彼らは素晴らしいバカンスを過ごすために生きているのであって、仕事をするのはそのためのお金稼ぎのためです。

幸せのためなら何を犠牲にしても構いません。(当たり前か)

 

あなたは、どんな幸せのために仕事をしていますか?

 

アメリカの働き方

アメリカ人のデザイナーの友達に、働き方を聞いてみました。

フランスほど、短時間労働ではないそうで

  • 一部の大企業の人間は、たっぷり休みを取るし高給
  • 結構多くの人が、長時間労働はするけれど、過労死は聞いたことがない
  • 学生時代から友人と会社を起こすのが当たり前
  • 就職したとしても副業もする

だそうです。

アメリカにも、若干日本に似た「一生懸命」のような文化はありそうですね。

とはいえ会社に縛りつけられないので、いつでも他の稼ぎ方を用意しています。

 

あなたは会社に所属する以外に自分の稼ぎ方を用意していますか?

 

日本の悪い考えから抜け出して!

結構外国とは考えが違うし、それをヒントにどうしたら改善できるか、できることはたくさんありそうですよね。

とはいえ、自分がわかっていても、会社自体はひどい労働方法を変えたりしませんよね!

だって日本の偉い権力者たちにとって、使いやすい労働力は便利で仕方ないですからね。

 

ですから、あなただけはこの日本のやり方から抜け出しましょう!

具体的にどうしたらいいのか、コツを書き出してみようと思います。

 

どうしたら長時間労働から抜け出せるのか?

独立して働くだけのビジョンと経歴を

あなたに今、たっぷり時間があって、やりたいことで稼げるとしたら何をしたいですか?

お店経営?

スポーツ?

ユーチューバー?

なんでも構いません。可能か不可能かに限らず考えてみましょう!

 

稼げるかどうかではなく、好きなものを思い描くのがコツです。

世間体も関係ありません!

 

思いつかない人は、消去法ではどうですか?

誰とも会いたくない。誰かに命令されるのはいやだ!

そんな理由でもいいです。

私がまさにそれです笑。うつ病を経験したら価値観が変わってしまいました。

 

計画を少しづつ進めましょう。

学校に通うというのもいいですね!

 

会社で、求められたまま最高の実績を出すというのは、危ないです。

そして時代遅れになりそうです。

 

あと20年もすれば、日本も欧米に近い働き方にならざるをえません。

あなたが20年後、会社に貢献してきたと言っても何も意味がなくなります。

気をつけてください。

 

意外と必要!自己ブランディングは世界目線で!

アメリカ人は、常に「世界の人によく思われるには?」ということを考えるみたいです。

服装は?

趣味は?

最初にする話題は?

こういう事は世界目線で自己ブランディングしましょう。

その方がお金を稼ぐチャンスを掴みやすいです。

 

例えばコーヒーや旅や音楽の話題なら世界共通ですよね。

立派な人に見られた方が、自然と高額な仕事が舞い込んで来るチャンスを掴みやすいですよね。

これからの時代、自己プロデュースは世界目線で。

 

女性なら化粧やダイエットは意味がないです。

男性のメガネもあんまり意味がないかな。。

日本でしか通用しないおしゃれ感は早めに卒業しましょう!

 

SNSツールを一つは準備する

やはりSNSツールは必要でしょう。

ポートフォリオを作るよりも、もはや重要です。

 

今おすすめなのはインスタグラムです。

世界のシェア数から考えてまだまだインスタグラムは覇権を持っているようです。

私もドイツ人からインスタ聞かれました。

 

ツイッターはおすすめしません。

日本では重要ですけどね。

もちろんやってもいいですが、インスタグラムか独自のブログサイトは持っておくようにしましょう!

自分の仕事について、言葉いらずで説明できるツールが必要になってきます。

後悔してからでは遅いです。

私は後悔しました。

 

副職しないときつい

副職を始めるか、その計画を持っていないとやはりまずい時代になりましたね。

誰もが仕事以外に事業を持っている時代に突入するというのに、乗り遅れるのは危険です。

入社して来る後輩たちに「何もないの?」と思われる先輩になってしまいそうです。

 

目標は広く大きく

一番重要な事ですが、

あなたの一番の幸福はなんでしょう?

そのために、「全ての事は犠牲にしてもいい」のだという事は頭に入れておいてください。

そうでないと外国人に負けます。

 

便利な奴隷にならないコツは、この「何を犠牲にしても」という精神です。

無理なスケジュールに抗えそうな気がしてきませんか?

 

そもそも、締め切りというのは基本的に「なくていいもの」なんですよ。

締め切りを守らなくても死ぬ人はいません。

けれど、締め切りを守るために過労死する人はいます。

 

がむしゃらに努力すれば誰かが報酬をくれるでしょ?

と思っている人は、会社と外国人に利用され続けます。

 

大きい幸せの目標を持って、他のことを犠牲にする勇気を持ちましょう!

 

まとめ

長時間労働の改善方法は、実は勇気を持つことだったりします。

とはいえ一人じゃ意味がないんですよね。

みんなで一気に変えないと変わりません。

難しいですね。

ですから、あなたはいち早く外国に通用するビジネスビジョンを持つことをおすすめします。

 

今やらなくても、どうせ10年後には必要不可欠になります。

 

ネット上なら言葉を話せなくてもなんとかなるので、自分の技術やアイディアを売り込むことができます。

このサイトも、実は数パーセントは海外のユーザーが読んでいるんですよ。

 

ですから、今もっともおすすめなのはやはりSNS等の活用に慣れておくことですね。

コミュニケーションだけでなく、デザインの勉強にもなります。

 

それでは今日はここまでにします。

私はもう抜け出してしまいましたが、自分の大切な時間の使い方を後悔なく選んでくださいね!

自分が楽しめることを選びましょう!

それでは!

EL(エル)

日本でデザイナー7年→フランス住→帰国して1年のフリーランスデザイナーです。ブラック労働やうつ病も経験し、その頃はどん底でした。その後海外に行くことを決意。実行しました。特技はフランス語ですが、英語が全然できないポンコツです。こんど住むならロンドンがいいなと思っています。

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