うつ病で働けない…辛い。デザイナー転職して人生変えた話

私は5年前にうつ病と診断されて今も薬を飲んでいます。

不思議なくらい突然、仕事ができなくなってしまいましたが、病院で診断されるまで自分がうつ病だとは思っていませんでした。

「これってうつ病?」という当時の症状と、そこからどうやって生活しているのかまとめます。

これを読んでいる人の中にも、

「仕事に集中できない」

「自分はうつ病なのでは?」

…という思いを抱えている人がいるのではないでしょうか。

またはすでに病院で診断を受けた人もいるかも?

今日はうつ病の一般的な症状の例と原因、私の体験を交えながら書きます。

参考になれば幸いです。

 

うつ病になる前の働き方

皆さんはどんな働き方をしていますか?

私はグラフィックデザイナーとして働いていた頃、「徹夜も終電間際も当たり前」というような空気があって私もそうしていました。

  • 徹夜はあたりまえ
  • 誰よりも努力する
  • 土日も出勤または勉強に時間を割く
  • 一週間ずっと泊まりでお風呂にも入らない時もあった

これが業界の一流デザイナーの条件だったというか、常識だったので、素晴らしいデザイナーであるためにはこうあるべきだと思っていました。

私の他にも、このような働き方をして体調を悪くした人もいるのではないでしょうか?

うつ病以外にも体に何か不調をきたしている人は多いのではないでしょうか?

しばらく前の電通調べですが、グラフィックデザイナーの平均寿命=60歳というデータが出ています。

このグラフィックデザイナー及び広告業界が働きすぎているという現象は、どうやら1964年の東京オリンピックの時からすでに確立していたようです…。長く続く悪習ということかもしれませんね。

定年退職した電通の営業職の方の話だと60歳前後で胃がんなどになってしまう人が周りに多いそうです。

そのお話を聞いた方も胃がんで胃を全摘出していました。

私の周りでも、関節炎や腰痛、不眠などを訴える人は多かったです。

 

皆さんもこんな働き方をしていませんか?

  • 徹夜は仕事上仕方ない、よくしている
  • あまり休んだことがない
  • 常にトップであり続けるため誰よりも努力している。そのため長時間労働になる。

 

突然始まったうつ病の症状

うつ病の症状というとどういったものを思い浮かべますか?

「働けない」ということ以外、意外と知られていないのではないでしょうか。

または、「知ってるよ」という人も実はその認識が間違っているかもしれません。私はそうでした。

一般的にテレビなどでよく紹介されるうつ病の症状

  • 無気力になってしまい、家事や仕事に手がつかない
  • 夜眠れない
  • 食欲がなくなる
  • 気が沈んだり気が重くなることが多い
  • 人生がつまらなく感じる
  • 自殺願望が強くなり、実際自殺を試みようとする人もいる
  • 朝目が覚めても体が動かない
  • 涙が突然溢れ出す

など。

 

たいていの人が、「夜眠れない」「食欲がなくなる」「気が沈む」といったところを重視して「自分はうつ病かも?」という判断基準にするのではないでしょうか。

実際に、このような項目はインターネット上の「うつ病診断チャート」などによく記載されていますよね。

試してみた人もいるのでは?

 

厚生労働省が発表しているうつ病の症状は以下のものになります

「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」などと表現される症状を抑うつ気分といいます。抑うつ状態とは抑うつ気分が強い状態です。うつ状態という用語のほうが日常生活でよく用いられますが、精神医学では抑うつ状態という用語を用いることが多いようです。このようなうつ状態がある程度以上、重症である時、うつ病と呼んでいます。

とても難しく曖昧ですね。

私の症状はこのようなものでした。

  • ある日突然仕事ができなくなった(まるで無能な社員みたいに)
  • よく眠る
  • よく食べる
  • 気分が沈むし会社に行きたくないが、行きたかったことがないから違和感がない
  • 書類や本がうまく読めない
  • 微熱が続く
  • 毎日お腹を壊す

特に「よく眠る」「よく食べる」という症状があったので、うつ病だとは感じませんでした。

また、書類が読めなくなるなど、まるで自分がバカになったような感覚だったので、自分の気持ちがサボり気味なのだと感じていました。

 

以下は、厚生労働省の提示する主なうつ病の症状です

やはり私の症状とは大きく違いますね。

うつ病の症状は決めつけないようにしてください

  • うつ病=不眠や食欲不振というのは限らない
  • 気分はやはり沈むが、それがいつも通りの人はなかなか違和感がない
  • うつ病とは脳が正常な判断ができない状態にあるので、自分でうつ病だと気づくことが難しい

 

心療内科に行くきっかけ

具合が悪い日が続いても、それがうつ病によるものなのか?それとも自分がサボりたい口実なのか?判断に困るのではないでしょうか。

結論として、仕事に支障が出るような症状が出ているなら行ってみるべきです。

心療内科に行かない理由としては、多くの人が考えるこんなイメージがあるからではないでしょうか?

  • 精神科に行ったら人生終わる
  • 保険に入るのが難しくなるのでは?
  • 大したことでもないのに医者に相談しても、仕方ないのでは?

まず心療内科と精神科の違いなのですが、2つにはっきりと法律で決まった境界はないのですが、

精神科では主に幻覚や幻聴、強い不安など「こころ」からくる「精神疾患」を診るところです。

心療内科はストレスなどが原因で体に異常が出る場合に罹る場所です。

私の症状のように、「なんだか仕事ができない…」というのはどちらに取ることもできますが、どちらか選ぶなら「心療内科」を選んでみてください。

思い精神疾患の患者さんが通うことが多い精神科では入院施設を兼ねているところも多いので大きい病院でないと通えません。

 

保険に入るのが難しくなるというのは、以前聞いたことがある噂話だったのですが、どうやらテレビでCMをたくさん流している保険会社の中には、精神疾患の項目を加入の際マイナス要素として加算するところもあるようです。

ただ、経験者から言わせてもらうと、「新しい生命保険に入りたいな〜」と思うことなんてありません…。

日本で加入義務がある、国民健康保険で十分です。

病院に行く前は気にしていたのですが、今思うとちょっとばかばかしかったです。

 

自分の今の症状が大したことないと感じることもあるかもしれませんが、では風邪で高熱があった時に「病院に行くのは無駄かな」と思うでしょうか?

心療内科のみ、なぜかハードルが高く感じる人が多いと思うのですが、困った症状が何かあるのなら遠慮せず行きましょう。

どうしても嫌なら、「一度行っただけで通わない」ということもできます。

 

私の場合、上記の心配事と病識のなさから、心療内科に行くことに強い拒絶感情がありました。

結局、早めに行ってよかったです。

このような症状があるならまず心療内科へ

  • 仕事に支障が出て困っている
  • 生活に支障が出て困っている

 

うつ病になった後

うつ病になった後、どうしたらいいのか不安に思う人は多いのでないでしょうか。

仕事は?お金は?

一般的には、かなり軽い症状なら薬を飲みながら仕事を続ける方もいるようです。

私の場合、会社はすっぱりやめてしまいました。

…というか仕事が全然できない無能状態だったので、いるのも難しかったのですが、「自分はサボっているんだ」「無能なんだ」と自分を責めていた状態はとても辛かったので、「病気だから仕方ない!」という医者のお墨付きがもらえたのはなんだか心強く思えました。やめる口実ができたというか。職場に説明もしやすかったです。もう会社にも行きたくなかったので、荷物も送ってもらって、会社には顔も出しませんでした。スッキリ。

お金はひとまず貯金を使いました。

貯金は100万円〜200万円くらいあると安心感がありますよ。

再びお金を稼げるまでに3年かかりましたが、私の場合2年間は外国で暮らしていたので、日本にいたらもっと早く稼げる方法もあった気がします。参考にならなくてすみません。

私は今自分で独学でwebデザイナーとしてやっている少しの稼ぎで生計を立てていますが、

うつ病で仕事ができない時の方法

  • ハローワークに通う条件で失業保険をもらってしばらく生計をたてる
  • 親や妻(夫)の扶養に入る手続きをする

という方法もあります。

また、意外と知られていないのですが持病や障害を持つ人向けの「就労支援」という制度があります。

  • 条件次第では無料
  • webデザイン講座
  • メンタルの自己管理方法の講座
  • 再就職先の紹介
  • 就職後の支援

までセットでしてもらえます。意外とうつ病の社会のサポートって手厚いなと。

例えば、私はグラフィックデザイナーとしての知識を生かしてwebデザイナーに転職していますが、もしパソコンやデザインのスキルがあまりない人でも、webデザイナーになるべく一から教えてもらえたりします。

私は独学でやってしまったんですが、実はグラフィックデザイナーよりwebデザイナーの方が年収がいいので、そのままグラフィックデザイナーを続けるより給料がアップして復帰できる場合まであります。

参考の就労支援講座:【atGPジョブトレIT・Web】

こういった制度が意外と多くあるので、そのまま頑張って仕事を続けるよりも、一度きちんと治すために仕事をやめて再就職するという方法の方がうまくいくかもしれません。

また、今は大手企業が運営するうつ病の人専用の転職サイトがあって、自分がうつ病であることがマイナスに評価されることなく就職活動をすることもできるらしいです。

参考:【シゴトライ】

色々不安になることもあると思いますが、自分を含め他のうつ病仲間を見る限り、絶望するような状況にはなりにくいです。

まあうつ病の症状って絶望ありきなので絶対不安を抱える時期はありますけど…。

不安な方はさっきの【シゴトライ】 みたいな転職サイトで、自分が再就職できるかどうかチェックしてから仕事を辞めるか決めてみては?

他にも就労支援がありますので、気になる方は調べてみてください。

 

今なら笑えるうつ病の行動

今は普通と全く変わらない生活をしていますが、診断が下された直後の一番ひどかった時の行動をご紹介します。

今思い出すと笑えます。

こんな症状がある人も、病院でゆっくり治っていきますので参考にしてください。

  • 仕事を辞めて時間があるのに本が読めない。アルツハイマーかと本気で心配した。(本が読めないというのはうつ病のかなり一般的な症状の一つらしい)
  • 家族が帰ってくると毎日土下座して謝る(丸一日家事すらできないのが申し訳なくて)
  • 息をしててごめんなさい(これも結構一般的なうつ病思考)
  • 料理好きだったのに、包丁を持つと自分に刺したくなるので出来なくなった(今は普通に出来ます)
  • ドアノブを見ると紐を括りたくて仕方ない

こんなに異常なのにこれが病気のせいだとは当時は考えませんでした。不思議です。

うつ病は脳の血行が悪くなる病気なので、正常な判断も出来ないし、家事や仕事が出来なくて当たり前なんですよね。

今まさに同じ思考をされている方、これは病気のせいですので、あなたのせいではありませんよ。うつ病にありがちな一時的なものです。薬で治ります。

 

まとめ

  • うつ病は自分では気づけないので体調不良があれば心療内科へ!
  • 貯金は100万円〜200万円あると安心!
  • 失業保険は、すぐ再就職する人向けの制度なのでうつ治療する場合受けられないかも。
  • 辞めてから就労支援講座に通う手もあり◎
  • 再就職が不安なら専用サイトでチェックしておく

就労支援講座:【atGPジョブトレIT・Web】

再就職:【シゴトライ】

一例ですので他に知っているサイトがあればそちらでも、もちろん大丈夫です。

参考になれば嬉しいです!

designnoie

「デザイン業界の歩き方」運営の一人。フランス住→帰国して1年 フリーランスデザイナー。特技はフランス語だけど、英語が全然できないポンコツ。でもこんど住むならロンドンがいいなと思ってる。