広告業界の就職に失敗したけどなんとかなる話!

広告・マスコミ業界の就職活動、辛くないですか?おそらく他業界よりよっぽど圧迫面接や傷つく言葉を多く吐きかけられる業界だと思います。だというのに、学生の志望倍率は高いですよね。ほんと、疲れますよね。私もそうでした。

私は結局かなりの有名大手広告会社を落ちた後、小さい広告関係の仕事(代理店ではなく制作側の…)に就いたのですが、それまで落ちた会社に受かってなくてよかったな、と思っています。

それがなぜなのか?どんな会社だったのか?これから順を追ってお話ししたいと思います。

 

今の私の仕事

私は結局中小規模の会社(制作側)に就職しました。そこではスーパーやコンビニに並ぶ商品を手がけました。

「制作側」というのは、つまり広告代理店のような形式ではなく、クライアントから依頼を受けてデザインを「制作する」会社のことです。広告代理店というのは広告の媒体を手配したり、調査したりといった仕事も多いかと思うのですが、私が入ったのは本当にデザイン制作をしている会社です。

その会社を5年経験した後、次の広告会社に転職して、その後海外移住し、今は日本でフリーランスとして働いています。

紆余曲折の人生になりましたが幸せだし後悔もないですね。大企業の人から見たら、落ちこぼれと思われるのですかね?

 

就活中は辛かった

就職活動中は気が狂いそうなほど辛かったです。自分がやっていたことを否定される毎日。大きい企業に落ちると、自分はダメな人間だから誰にも必要とされていない、と感じていました。

でも大きい会社の方が安定していて給与もいいですし、何より大きい仕事をしたかったのです。

私は日々辛いままズルズルと大企業を落ちていきました。真面目だけど不器用だったんです。そういうタイプは就活で落ちやすいですよね?実際入社するとかなり役に立つタイプだとしても面接などでうまくいかないんです。

 

広告制作会社とは?

大企業を落ちた末にたどり着いた会社は、広告などを制作している会社でした。実際にデザイン業務をしているところですね。興味がある方のためにちょっと説明しておきます。

  • 広告代理店 → 広告の媒体の手配などが主な仕事
  • 制作会社 → 広告のデザイン制作が主な仕事

というのが主な違いになります。

制作会社はだいたいかなり小さな会社になります。50人以下、場所によっては3人というところもあります。いわゆる中小企業です。

クライアントと直接やりとりすることもありますし、クライアントとの間に代理店が入って間接的にやりとりする場合もあります。

広告の制作が主な仕事なのでかなりクリエイティブというか、社員も半分以上がデザイナー職です。「自分がこれをやりました」と自慢できるような仕事がたくさんできます。

 

広告制作会社のデメリット

大きい広告代理店よりいいのでは?と思った人もいるかと思うので、制作会社のデメリットも説明しておこうと思います。

まず給与は大企業よりも少ないです。初任給で月20万、30歳で月26〜30万円くらいですかね….私が勤めていた会社はボーナスというものがありません。さらに、残業は全てサービス残業です。

会社によっては社長や会長のワンマン経営というか利益搾取をたっぷり味わうことになります。デザイナー職だと徹夜が当たり前、営業や企画などの部署なら定時か、ちょっと残業ありという感じですね。

….かなりデメリットがあります….。

 

代理店もいいですが、制作会社に入るのも個人的にはおすすめ

だいたいの人が大手広告代理店を目指して熾烈な争いをしていますが、個人的には制作会社はありだと思います。

もちろん制作側にだって簡単に入れるわけではないですが、だいたいの学生が、「なんかクリエイティブな仕事がしたい」と思って広告代理店に進むという気がしてなりません。給与的にはおいしいですけどね。

大手は人気があるおかげで就職試験は圧迫面接・暴言・男尊女卑などやりたい放題…と私は感じています。なんとなく華やかな感じがするかもしれませんが、制作にもあまり関われません。

「大きい会社」にこだわりがないのであれば、正直一番お得なのは制作会社の「営業(ディレクター)」だと感じます。

  • おしゃれなオフィス
  • クリエイティブな仕事
  • 斬新な企画立案
  • おしゃれな服装
  • あまり残業がない

といった環境で仕事ができます。

営業といっても、電話などで仕事を取る一般の「営業」とは意味が違います。業務内容は主に

  • デザイナーの補佐
  • クライアントとの打ち合わせ
  • 報酬の交渉や契約

ですね。

制作会社ではだいたいの人がデザイナー志望です。私もデザイナー職だったんですが、この記事を読んでいる方は美大などではない大学に属しているのではないでしょうか?だったらデザイナーになるのは無理ですし、一番お得な「営業」職がおすすめです。

 

まとめ

まるで制作会社の回し者みたいになってしまいましたが(笑)、要は「大手広告会社の就活に失敗したとしても、大丈夫!」ということです。就活生はかなりのストレスを感じているかもしれませんが、行きたかった大手に落ちても意外といい会社はあります。私がそうだったように、落ちた先の会社の方がいい人生になるということも大いにあります。

私は大手に落ちた時、自殺まで考えてしまいましたが、他の会社でも大丈夫ですよ!もっと楽しい人生になることもあります。

もし、制作会社も受けてみたいと思ったのなら、募集はマイナビ・リクナビにはほぼ出ないので注意してください。

探し方で一番いいのは、「デザイン年鑑」で興味のある仕事をしている会社を選んで、ホームページから応募することです。

ただデザイン年鑑はちょっと値が張りますので、おすすめの方法の一つは「OfferBox 」などのサイトに登録して、会社側からオファーをもらうことです。

  • なるべく希望する会社の特徴を記載する
  • 届いたオファーからホームページを検索して制作実績があるか確認する

こうすれば、知らなかった会社から声がかかるので探す手間が省けます。すでに学生の1/4くらいは使っているので、もう登録している人は多いかもしれませんが、まだの人は利用してください。

 

希望した会社に受かるといいですね!応援しています!

それでは!

EL(エル)

日本でデザイナー7年→フランス住→帰国して1年のフリーランスデザイナーです。ブラック労働やうつ病も経験し、その頃はどん底でした。その後海外に行くことを決意。実行しました。特技はフランス語ですが、英語が全然できないポンコツです。こんど住むならロンドンがいいなと思っています。

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