ポンチ絵の上手な設計者は出世する!
★Designer’sコラム2020/08/16
「将来出世する若手設計者の見分け方」というなんとも意地悪い記事となる事、まずは謝罪させていただきますね。
気分を害する方がいたら本当にすみません。そっとこのページを閉じていただけたら幸いです。
ただ、若手設計者(特に機械系エンジニアさん)の一部の方にとっては有益な情報かもしれません。
なので、失礼を承知で工業デザイナーの筆者からからみた「将来出世する若手設計者の見分け方」について書かせていただきます。
全て事細かに書いてしまうと色々角が立ってしまうので、今日は1つのポイントを絞って書きます。
ズバリ「ポンチ絵が上手か?下手か?」
これである程度、設計者の実力がわかるのです。
さらに言ってしまえば「ポンチ絵の上手い若手設計者は大体出世する」というのが個人的な経験知であります。
これ、偏見ですかね?
あくまで、職歴15年ほどの1人の工業デザイナーのいう事なので聞き流してしまっても結構です。
ただ、「ポンチ絵の下手な設計者で要職についている方」に正直お会いしたことが無いのもまた事実であります。
その一方で、「ポンチ絵が苦手だ。。。」という若手設計者は本当に多いですね。
会議でホワイトボードにポンチ絵を描く際「絵描くの下手ですみません」と小さくなってしまう設計者さん、非常に多いです。
そんな中、たまに「えっ?デザイナーになれるんじゃ無いか?」と思えるくらいポンチ絵が上手な方もいらっしゃいます。そういう設計者さんが担当だと、デザイナーとしては本当に仕事がしやすいのでありがたい限りです。
現在はデジタルトランスフォーメーションが進んで、機械設計開発業務の殆どが3DCADを使ったデジタル環境で完結しています。ポンチ絵を描かないでもエンジニアリングの仕事はできます。
ですが、3Dデータ作成の際にCADオペレーターさんに指示を出したり、関連パーツの担当者とお話をする際にはやっぱりポンチ絵がコミュニケーションを円滑に進めるための重要なツールになりますよね?きっと今後もそれは変わることはないでしょう。ポンチ絵は機械設計開発の基礎の基礎なのです!
ポンチ絵の巧さは才能ではなく努力次第!諦めないで!
この記事で言いたかったことは全てこの言葉に集約されます。
「ポンチ絵の巧さ」はポンチ絵を描いた数に比例します。
今は筆者も工業デザイナーの端くれなので、当然ある程度絵は描けます。
ですが筆者、実は美大卒ではなく貴方と同じ工学部卒のデザイナーなので絵の巧さにはコンプレックスを持っていました。
ただ、どうしてもデザインのお仕事がしたかったので兎に角絵を描き続けた感じです。
元々絵の才能があった訳ではない身だからこそ、「ポンチ絵の巧さ」は才能ではないと断言できます。
なので、是非多くの若手設計者の方には「私は絵の才能がないから。。。」と言って諦めて欲しくないのです。
開発チームにポンチ絵が巧い設計者が多ければ多いほど仕事も早く終わります。そうすればみんなハッピー!ですよね?
機械設計者の業務は他部署や関連会社さんとの調整業務も多く、大変忙しいのは承知していますが是非ご協力お願いいたします。
趣味的に毎日ちょっとずつ絵を描くのも楽しいものですよ。
ポンチ絵コミュニケーションやっていきましょう!