デザイン賞なんていらない!本当に役立つ仕事をしようと決めた!

私はグラフィックデザイナーです。昔はデザイン賞とか欲しがってました。

今は全く欲しくありません。

諦めたというような話ではなく、価値がないからです。

そもそも皆さん、「デザイナーは崇高な仕事」だと思っていませんか?ものづくりに真剣に取り組み、世の中に貢献し、世の中を良くしているとか思っているかもしれません。それ、ちょっと違うかも!

大志を抱いて、JAGDAの新人賞を獲りたいとか、歴史に残る仕事がしたいとか思っていましたが、実は広く世界を見てみたら全然理想と違った。後悔した。という話をします。

実はグラフィックデザイナーは「凄くない」

デザイナーというと立派な仕事だと思われがちですが、グラフィックデザイナーは実はそうではありません。

そんなことない、と思いたい人もいるでしょうが実際にはそうです。きついことを言ってごめんなさい!

広告関係の仕事がチヤホヤされるのは結構「日本独特の文化」です。日本を一歩出ると、グラフィックデザイナーというのは本当にマイナーで、大して尊敬されない仕事です。

ご存知でしょうか?

私、グラフィックデザイナーでして、さらに海外在住だったわけですが、とにかく外国ではこの仕事が尊敬されません。

ホワイトカラーでも上級な仕事とされて尊敬されるのは、医者、弁護士、ファッションやプロダクトなどのデザイナー、音楽家、小説家・・・などなど。

グラフィックデザイナーは、何というか「事務員」「作業員」と言ったものだと認識されます。つまりどちらかというと「下級」

海外なんて知るか、日本はデザインレベルが高いんだ、と思うかもしれませんが多分後悔します。

どんな後悔が待っているのか、自分の経験を交えながら説明します。

 

将来必ず来る「これでよかったのかな?」現象

20代は必死!

30代は転職に悩む!

その先で、「そもそも自分はこの道でよかったのかな」現象がやってきます!

デザイナーという仕事が、幸福な仕事であることは間違いありません。世の中を変えられた!という感覚は病みつきになります。

ただ幸福な仕事ではあるけれど、それは自分が勝手に幸福なだけ。周りを幸福にしているかというとそうでもないです。

デザイナーって長時間労働で、色々なものを犠牲にして続けたりしますよね?

人生の大半の時間をデザインに費やしても、実は世の中を良くしているわけではありません。

だからいつか、犠牲にしたものを前にして「本当にこれでよかったのかな」と悩む時期がやってきます。

わかっているようでわかっていませんでした。

私は「本当に世の中のためになっているのか?」という疑問を抱きながらも、クライアントからの「いいデザインだったから売り上げかなり上がりましたよ〜!」なんてセリフでとりあえず満足していたのです。

 

本当にすごいのは「社会を便利にする発明家」。調子にのるな!

私たちグラフィックデザイナーは、発明家をお手伝いするお仕事です。

本当に尊く、世の中をいい方向に変えているのは「発明家」に他なりません。

つまりアップルで言えばジョブズとかウォズニアック!

アップルの広告担当者ではありません。

広告は「プロダクトの特性」を正確に伝えるためにあるものであって、そこに「芸術性」を求めるのは、身勝手に他なりません。

シンプルに文字を入れるだけでも完璧なんです。

これとても大事!

それなのに、広告に自分らしさを入れたがり、目立とうとする人がいますが迷惑な自己満足です。

調子にのるな!!

・・・私は乗ってました。はい。

 

デザイン賞っていらないですよね

デザイン賞は、デザインを単に「仕事」ではなく、一段階上の「芸術性」を競わせるのに役立っています。

ただこのデザイン賞、以前も語りましたが利権ズブズブで不公平。出来レースなので存在意義がありません!

というわけで、デザイン賞をとった人を絶賛したり、獲りたいと思うのは結構無駄です。

名誉が欲しいのは良くわかりますが、実際は誇らしいことではありません。

 

世の中を良くしたい、変えたい!!

というわけで、私を含めグラフィックデザイナーのほとんどは、「世の中を良くしたい、変えたい!!」という大志を抱いているいるにもかかわらず、方向が間違っており無駄に終わる事が多いです。

しかも間違った方向のまま徹夜ループ。私は人生のほとんどの時間を消費してしまいました。

  • 長時間労働するな!
  • 広告に芸術を求めるな!
  • 自己陶酔するな!

…と私は思っています。

 

本当に世の中を良くしたいなら

で、どうしたらいいのって話ですが、

会社を立ち上げて新しく便利な「もの」を生み出すか、本当に世の中のためになる活動を意識してデザインの仕事を受けるべき。

それができないのなら、今のグラフィックデザインの仕事は基本的にはルーティンワークで行くべき。

長期間の使用が見込まれるものには高額な報酬を求め、人生を賭けてデザインをすべき。その価値があります。

芸術性を求めるならば、芸術の分野ですべきです。グラフィックデザインの分野ではありません。それを混同すると、歴史的には何の価値もない「こぎれいなもの」が大量に生まれるばかりで、世の中的には全く良くなっていないという地獄が待っています。

 

まとめ

本当に世の中に役立つ生き方をしたいなら、会社を立ち上げて、便利で助けになるものを生み出すことに時間とエネルギーを使うべきです。

それこそがデザイナーというものの本質。

その方がずっと世の中が良くなります。

というわけで無理しないでくださいね!

それではまた!

EL(エル)

日本でデザイナー7年→フランス住→帰国して1年のフリーランスデザイナーです。ブラック労働やうつ病も経験し、その頃はどん底でした。その後海外に行くことを決意。実行しました。特技はフランス語ですが、英語が全然できないポンコツです。こんど住むならロンドンがいいなと思っています。

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