入社したデザイン事務所が最悪だった時の対処法
私はブラックなデザイン事務所に勤め続けて結局うつ病になってしまいました。
今日は入社したデザイン会社が「やばいかも…..?」という人に向けて、
今すぐすべき対処法をまとめたいと思います。
この記事の経緯
私が新卒入社した会社は、有名な仕事を持つ大手だったのですが、入社した当初から「あれ?なんかおかしいぞ?」と思うことがちらほらありました。
すごいストレスの中、徹夜に泣きながらの作業などをし続けて、結局5年勤めました。
うつ病を発症したのはその後です。
私と同じくブラック会社に人生台無しにされる人を増やしたくないので、自分の経験と、こうすべきかな….と思うことをまとめておきたいと思います。
どう最悪だったか
有給休暇なし
入社して数年経たないと、有給休暇は無しだと言われました。
その会社独自のルールで当然違法です。
ヤクザみたいな会長が、何もせず会社のお金をもらっている
よく、会社の会長職(だいたい老人)が、何もしていないのに給料がっぽりもらっている…なんて話を耳にしますが、完全にそれでした。
同期たちと「ヤクザにしか見えない….」という話を初日にしていました。
なんというかお給料が上に吸い取られているんだな。ということがしっかり感じ取れる会社でした。
女性社員にわざと強めに当たって、泣かせる
新入社員にはもちろんですが、先輩社員たちにも、特に気の強い女性に対してだと感じましたが、机を叩いて脅したりわざときつい言葉を使って、泣くまで責める。という謎の風習がありました。
理由は常識がないから(といっても、ネットでも出てこないような社長独自のルール)とか、出してくるデザインが思ったのと違うとか、怒ってもどうしようもないようなことばかりでした。同期や先輩たちの泣き顔はなんども目にしました。
18時から19時までが休み時間
9時出社で、12-13時は昼休憩。18時には退社…のはずですが、18-19は休み時間(夕食休憩)という決まりがありました。
社員を帰す気が全然ありません。
ちなみに残業代は出ません。
入社初日から終電まで働く
入社初日から終電まで働かされ、入社2日目で徹夜して仕事…みたいな会社でした。
デザイナーはこき使って当然というような社風で、掃除させたり無駄な作業を入れたり、パソコンも低性能のものを使わされて、効率性をあげるという工夫を(お願いしても)やってもらえませんでした。
なぜ辞めなかったか
上記のようなことがあったにも関わらず、私は5年も泣きながら耐え続けました。すぐに踏ん切りがつけられなかった事が、今では悔しくてたまりません。
会社にたっぷり旨味を与えました。
あなたは入った会社で「おかしいな」と思う事がたくさんあった時、私と同じくとりあえず耐え続けますか?
私がなぜ、おかしな会社で「辞める」という決断に踏み切れなかったのか、考えてみました。あなたも思い当たる事があるのではないでしょうか?
知識がなかった
当時は知識も知恵もなさすぎて、「デザイン業界とはこういうものなんだ」と思って我慢してしまいました。
忙しすぎて、すぐやめるという発想や、何かを調べると言うことさえできませんでした。
勇気がなかった
人間そこがダメな場所でも、留まってしまうものですよね。
次の会社はもっとひどいのではないか?
ここはマシかもしれない。
そもそも私を雇ってくれる会社なんて他にあるわけない。無職は困る。
などと考えて踏み出せませんでした。
辞めるのは負けだと思っていた
辞めるのは負けだと考えていました。
実際私が5年目で辞める決意をした時にも、同期たちからは冷たい反応をされました。
私も同じ反応をしていたと思います。
3年は勤めないとダメたよねという典型的な考えもありました….。
会社には、これくらいの辛い状況に耐えられなければ「ダメ人間」みたいな教育をされていました。
どうやって辞める決意をしたか
先のことは考えなかった
先のことは考えずに辞めました。
デザイナーって忙しすぎて、転職とか計画的に進めなきゃと思うと1年2年と…..経つことって、あるあるですよね。
結局言い訳しながら何年も続けてしまったので、最後は無計画で辞めることを決意しました。
これで良かったと思っています。
給与は出ないので貯金を切り崩す不安定な生活ですけど、旅行に行ったり冷静に考えたら、思ってもいない選択肢が浮かんできたんですよね。
とはいえこれは人によると思います。辞めて給与がない状態で転職活動をすると、足元を見られて不利になるなんてこともあるかもしれないので。
海外に住んで気づいた事
私は会社を辞めてうつ病になった後、海外に住むという大胆な決断をしました。
そこでは色々と働き方や人生について考え直しました。日本でされていた洗脳のような教育から解かれたので、今までとは考え方が根本から変わりました。
私の頑張りは「成功できる方法」ではなかった
色々な国籍のデザイナーと交流する機会が持てたのですが、その事で自分が今までしていたデザイナーとしての行動が、「成功できる」ものではなかったと感じることもありました。
日本独特の「頑張り」と言う働き方は、一生やり切っても成功者とはならないのではないか?と今は思います。
そもそも、「目の前のことを全力でやればいつかは報われる」という考えでいたのです。
自分で巧みに稼ぐ。自己ブランディングをする。世界に向けてビジネスをする。という考えが抜けていました。
入社したデザイン事務所が最悪だった時の対処法
私の経験からですが、入社した会社が最悪だった時の対処法をまとめます。
会社が最悪ならすぐ辞める
うつ病になった経験から言うと、おかしい会社は一日でも早く大胆に辞めるのがいいと思います。
病気は時間差できます。
個人的には計画性なんていらないと思います。その計画のために何ヶ月も会社に留まることになるなら、今日明日で辞めた方が賢いと思います。
私もそうですが色々考えてしまうなら退職代行サービスを使ってでもやめるべきだと思います。
辞めてすぐ再就職したい場合は
等を使っておくのがおすすめです。
波風立てて辞めていい
会社が最悪なら、抗議する意味でも波風立てて辞めてもいいかもしれません。
穏便に済まそうと、給与不払いでも不当な扱いだろうと我慢するとあとで後悔してストレスが溜まります。
3年勤めた方がいいというのはあるけれど、20代の3年は大切だから転職優先すべき
「3年は続けないと」
なんてよく言われますよね。5年勤めた経験から言うと、確かに3年がちょうど独り立ちするだけの技量がつきますし、転職しやすいと言うのはありますよね。
ただ、重要な20代の時期に大したことない会社で、使えないコネを築いてしまうより、早くからチャレンジしてもっと大きなコネを作った方が、その後助けてくれる人も多くなると思います。
それに、3年は居よう。と我慢し続けてしまうタイプの人は、4年でも5年でも我慢し続けて、病気のような区切りがつくまで続けてしまいますよ。
法律の勉強をする
忙しくても、会社の勝手な決まりごとが正しいことなのか、法律を勉強することは大切です。
私はそれをサボりました。
法律に則って、残業代の不払い請求ができる可能性もあるので出勤・退勤のデータは念のため残すのが良いです。
会社規約がある場合はきちんと保管しておきましょう。
また、違反があった時、それを会社に直接改善を求めると言うのはおすすめしません。
なぜかと言うと、無駄だからです。
私のいた会社も、法律違反を経営陣に指摘する社員は何人もいました。しかし、「不満があるなら辞めてもらうしか無い」の一点張りでした。そもそも、指摘して改善するような会社なら、法律違反なんて元からしません。わざとやっているのですから、指摘するのは無駄です。
指摘して改善を求めるなら、それは弁護士に相談するしかありません。
私はそれもサボってしまいましたが。
もし勇気と正義感があるのなら、やるべきです。
調べた中で使えそうな退職関係のサービスを貼っておきます。
まとめ
成功って本当はお金じゃなくて、やりたいことをやっている人
「自分は成功したい」「年収を上げたい」と言う人はたくさんいると思うのですが、
そもそも成功=お金では無いと言うことは頭に入れておくべきです。
今より5000万年収が上がったとしても、人間やりたいことをやっていなかったら不満足なのですよね。
これからの時代やりたいことをやったもん勝ちです。
世界を見ておくべき
ついつい日本式の働き方を信じ切ってしまうものですが、
外国のデザイナーたちと話した感じだと、彼らはもっと自己ブランディングと世界で仕事を取ることを考えていてアグレッシブです。日本でど根性努力をしている場合では無いと、私は思います。
例えば世界で会話も仕事紹介もできるように
- お酒やコーヒーに詳しくなっておく
- 世界中を旅行しておく
- オンラインポートフォリオを作っておく
と言うような努力をしておくのが、彼らには当たり前でした。
日本の中だけで狭い考えに苦しくなってしまわないようにしましょう。
よくないデザイン会社に入ってしまった人が、早く抜け出せる手助けができたら幸いです。
それではまた!