工業デザイナーの転職は珍しい?中途採用が少ない理由

工業デザイナーの転職って実はかなり少ないんですよね?

グラフィックデザイナーさんやWEBデザイナーさんの中には割と3回〜4回くらい転職を経験している人も少なく無いですが、工業デザイナー、プロダクトデザイナーで3回以上転職した事があるデザイナーさんはかなりのレアキャラさんですよね?

筆者もだいぶ長いことデザイン業界にいますが、ジョブホッパーな工業デザイナーさんに会ったことがありません。

一体何故なのでしょうか?

工業デザイナーの転職が少ない理由とは?

工業デザイナー(プロダクトデザイナー)の数は全国におよそ2万人くらいと言われています。

そもそもデザイナーさん全体の人数が少ないのは転職する人が少ない理由の一つでしょう。

それに加えて、工業デザイナーを雇っている会社の数も少ないですよね?

「工業デザイナー 求人」などと求人サイトで検索してもヒットする企業は簡単に数えられるくらいしかありません。

  • 工業デザイナーさんの数が少ない
  • 会社の数が少ない

この2つの理由は目に見える総数から分かりますが、筆者はもう一つ大きな理由があると思っています。

それは「工業デザイナーは割と保守的な人が多い」という理由です。

これはあくまで個人的な観測範囲での話なので眉唾物かもしれませんが、工業デザイナーは「合理主義者」かつ「泥臭い仕事をコツコツ出来る人」が職業柄多いと思います。

なので、気分や勢いで転職する人が他のクリエイティブ職の方々より少ない気がしています。

上記3つの理由から工業デザイナーの転職は珍しいのではないでしょうか?

実は常にデザイナーを企業ホームページで募集している会社は多い

「工業デザイナー 求人」で検索してもヒットする求人サイトが少ないと書きましたが、実は大手メーカー始め工業デザイナーが働いている会社では常に求人募集をしているケースも少なくありません。

「会社名+工業デザイナー求人」で検索すると中途採用ページが見つかります。

筆者も個人的に色々な会社の求人状況を定期的に調べていますが、本当に常に求人募集している会社は珍しくありません。

でもやっぱり不思議ですよね?

常にデザイナーを募集している会社でも、実際に通年で中途採用のデザイナーを採用している会社は少ないのです。

それにはきっとこんな理由があると思っています。

大手転職サイトに求人を出していない会社は、あまり中途採用に本気では無いのでは?

筆者は以前「デザイナーの転職は求人サイトやエージェントを通さずに直接企業の中途採用ページから問い合わせた方が良い」と思っていました。

何故なら、海外のデザイナーさんは実際企業に直接連絡をとったり、強者は就職したい会社の偉い人に人伝でダイレクトにコンタクトを取るなど、自分からアグレッシブに休職活動をしているからです。

ですが、「このスタイルは日本のデザイナー転職には当てはまらないのかも?」と最近は感じています。

転職サイトやエージェントから情報を貰った方が転職活動がスムーズにいきそうです。

何故かと言うと、常にデザイナーを募集している会社はきっとこんな風に考えているからです。「良いデザイナーが居れば採用したい」と。

これは「良い人がいれば結婚したい」と願っている婚活中のお兄さんお姉さんと一緒です。

世の中そんなに都合が良い相手など現れないので、デザイナーを採用する事も、良いパートナーが見つかり結婚する確率は限りなく少ないです。

ポートフォリオやエントリーシートやメールにエネルギーを使っても、本気でデザイナーを募集していない会社にラブコールを送っていたら暖簾に腕押しです。

それよりも転職サイトやエージェントにお金を払ってデザイナーを募集している会社へアプローチをかけたほうが遥かに転職活動が上手くいきそうです。

企業が本気でデザイナーを採用したいタイミングに合うかどうか?が転職成功の鍵

現在工業デザイナーは40代50代の方が若手デザイナーより多い逆ピラミッド型の世代分布になっているでしょう。

年配のデザイナーさんが定年退職したり、現職のデザイナーから別の役職になった際にその代わりに新しいデザイナーを雇うというケースが今後増えていきそうです。

そのタイミングが合えばより良い転職活動ができそうですね。

正直、デザイナーとしての実力よりもタイミングと運次第で転職がうまくいくかどうかが決まると思って良さそうですね。

実際、筆者の周りではdoda リクナビNEXTなどからの転職の方が、直接企業の中途採用ページから転職するデザイナーより多いです。

「今すぐデザイナーが欲しい」という会社の情報を如何に入手するかが重要なのだと思います。

まとめ

最後にこの記事を簡単にまとめますね。

  1. 工業デザイナーの転職は珍しい
  2. でも求人している会社は沢山ある
  3. 今すぐに転職したいなら企業求人ページより求人サイトやエージェントを利用した方が早そう

現場からは以上です。

carbon

プロダクトデザイナー:新卒で大手インハウスデザイナー→フランスで3年働く→東京へ帰国したが働き方に疑問を持ち転職→テレワークをフル活用し湘南の海側へ移住→複業スタイルで新しい働き方にチャレンジ中!

0 0 投票
この記事の評価
通知設定
更新通知を受け取る »
guest
この記事の評価
記事内容の評価をすることができます。執筆者のモチベーションと記事改善に役立ちます
2 コメント
最新のコメント
最も古いコメント 最も評価されたコメント
インラインフィードバック
全てのコメントを表示する
みゆ
みゆ
ゲスト
4 年 前

高3で進路で悩んでいます。carbonさんは大学卒ですか?専門卒ですか?未経験の職に転職するに辺りそれは関係してきますか?

2
0
質問があればコメント欄へお願いします!x