【グラフィックデザイナーの年収は?】デザイン事務所の仕事の実情

ぼくの妻は元グラフィックデザイナー。(僕自身はプロダクトデザイナーです)

大き目のデザイン事務所入社。6年間そこで働いた経験があります。

 

その経験から『グラフィックデザイナーの年収・労働環境』について書いていきます。

 

最初に断っておくと、結構辛い現実もあります・・・σ(^_^;)

現在グラフィックデザイナーを目指している人であれば、知りたくないであろう事にも触れてしまうかもしれません。。。

 

ぼく個人としてはデザイナーは素晴らしい職業でやりがいも将来性もあると考えていますし、恵まれている職場も沢山あります。ですが、その一方でなかなか過酷な職場があるのも現実です。芸能界ほどではないですが、格差が激しい職業だと認識しておいた方が良いでしょう。

 

これを読んでいるあなたにはデザイナー人生をエンジョイして欲しいからこそ、今ある厳しい現実にも目を向けて欲しいと思います。今後のキャリアを考える上で、若いグラフィックデザイナー・デザイナー志望の学生さんの参考になれば嬉しいです^^

 

そして、全てのデザイナーが楽しく仕事ができる環境に一歩でも近づける事を願っております。

 

20代・デザイン事務所勤務での年収は?

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正直、他の職業と比較するとそれほど高くないと思います。

まぁ、日本では平均的なお給料の職業でしょう。

6年間という短い間ですが、妻の場合下記の様な感じでした↓

  • 新人1年目=250万円
  • 3年目=280万円
  • 6年目=360万円

最初の数年は昇給の額も微々たるものでしたが、経験を積んで売り上げが伸びるにつれ昇給の額が上がっていくようです。5年目~6年目では月3.5万円ほどの昇給でしたね。おそらく大抵のデザイン事務所も同じ様なものではないでしょうか?

 

ちなみに求人サイトの情報をみる限りでも妻のケースと近い数字ですね↓

 グラフィックデザイナーの平均年収

  • 20代=285万円
  • 30代=363万円
  • 40代=401万円 

参照:グラフィックデザイナー/イラストレーターの平均年収/生涯賃金データを知るならDODA |転職ならDODA(デューダ)

 

長時間労働で体調を崩す人が多い 

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年収については決して多くはないですが、日本の労働者の平均年収とも大差ありません。(日本の労働者の平均年収は415万円ほどと言います)

 

しかし、労働環境は恵まれていないケースが多いですね(;^_^A

問題は『慢性的な長時間労働』にあります。

 

下記は妻のケースですが、同じ様な職場は多く存在するはずです。

  • 月120時間超えの残業はデフォルト
  • 忙しい時期は週3で事務所に泊まり込み
  • 土曜日出社あり
  • 時間外手当なし

 

これをみる限りかなり過酷ですよね?

時給換算すると最低賃金にも到達していないはず。。。

(これじゃブラック企業。。。><)

 

デザインの仕事は拘りだしたら終わりがありません。

若いうちはじっくり時間をかけて、良いデザインをアウトプットできるスキルを身につけるべきでしょうが20代後半になったら働き方を考え直した方が良いかもしれませんね。毎日長時間働くと、きっといつか体調を崩してしまいます。

 

20代前半の若いうちは良いですが、30代ともなると、体の弱い人にとっては過酷過ぎる環境なんですよね。。。体力・精神力が無いと続かないのかもしれません。。。

 

体調を崩してしまった家族の当事者として、本当にデザイナーの労働環境の改善を切望しています。でもこれは凄く難しい問題ですね。

 

当然、恵まれている環境もあります

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なんか夢も希望もないお話しになっていてスミマセン。。。σ(^_^;)

でも現実としてグラフィックデザイナーの職場ではこのような環境が多々あるというのは若いうちから知っておいて欲しいです。問題は早いうちに知っていれば対処できます。

 

☆☆☆☆☆

 

ここからはちょっと希望が持てるお話。

デザイナー職は、専門職なのでスキルによって待遇が相当変わります。

経験を積んで独立すれば会社員よりも活躍できる人も大勢います。

実際、妻の元上司の方は30前半で独立してかなり成功しています。(詳しい額は分かりませんが年収1000万は軽く超えているでしょう)

 

「デザイナーなんて何処も忙しくて薄給なのは同じでしょ?」

と環境に順応している強い方もいると思いますが、それは間違いですよ(;^_^A

 

上手く仕事を回せる優秀な人の下であればしっかりと時間内で仕事は進みます。待遇も良いでしょう。そしてデザイナーとしてのレベルアップもし易いと思います。

 

デザインを妥協しないのと同じ様に、働く場所や働き方にも妥協しない方が良いのは間違いありません。

 

しかし正直、良い職場に巡り合うのは「デザイナーとしての実力」よりも運や人との出会い、そして情報リテラシーだったりするので、なんてアドバイスすれば良いのか悩んでしまいます。

 

やっぱり常にアンテナを周囲の情報に向けておくしかないのかな^^;?後は行動力も重要かも。「なんか違うな・・・」と思ったら、早めに外に向かって行動する事を勧めます。(疲れすぎて行動できないというパターンはシンドイですが・・・)

 

 30代で年収600〜700万円は目指せそう!?

これはあくまで個人的な考え&肌感覚ですが、グラフィックデザイナーの仕事で年収600〜700万円位なら30代で手が届くと感じています。

 

  • 1〜2回転職して労働環境が良い(残業が少ない)会社を探す
  • デザインだけでなくディレクションもできるようになる
  • 今まで残業していた時間を『クラウドソーシング』で働く時間に充てる
  • デザイン事務所で働きながらもフリーランスの仕事を請け負う

 

上記のような方策を取れば年収アップは可能でしょう。

とにかく残業は極力減らした方が良いです^^;

 

最後に

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冒頭にも言いましたが、デザイナーを取り巻く環境には過酷な所も多く存在します。しかしそれでも、ぼくはデザイナーという職業は素晴らしい職業だと信じています。やりがいも将来性だってある職業です。

 

それは僕自身が楽しく働けている事や、多くのデザイナーさんが証明しています。

テクノロジーやネットの発達もデザイナーの働き方を大きく改善してくれるはず。

 

「辛いなぁ・・・」と 感じたり、「デザイナーなんて楽しくない・・・」と感じる瞬間が来た時には受け身にならず自分から行動して欲しいです。デザインを事務所に勤めずともデザイナーが活躍できる場は広がっています。クラウドソーシングで仕事を受注したり、自分から情報を発信して仕事を自ら創る事だって簡単な時代です。

 

若いデザイナーさんには楽しんでデザイナー人生を歩んで欲しいです。

 

そして、妻や自分自身の為にも僕は今後も『どうすればデザイナーがより楽しく働けるのか?』について情報発信をしていこうと思います。一緒にデザイナーライフをエンジョイできる人が一人でも増えると嬉しいなぁ〜(*^^*)ノ

でわでわ、お互い良いデザイナー人生にしましょう◎

 

 

おまけ:『自分の推定年収』が判定できるサイト

ちなみにMIIDAS(ミイダス)  というサイトで『自分の推定年収』をチェックすることができます。

 

『職業のジャンル』

『使用できるデザインソフト』

『デザイナー歴』

『資格の有無』

などの簡単な質問に答えると、200万人のデータと比較して『推定年収』を割り出してくれます。面白いので、もし年収に興味があるのなら一度試してみると良いでしょう^^◎

 

carbon

プロダクトデザイナー:新卒で大手インハウスデザイナー→フランスで3年働く→東京へ帰国したが働き方に疑問を持ち転職→テレワークをフル活用し湘南の海側へ移住→複業スタイルで新しい働き方にチャレンジ中!

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