順番通りやれば完成!チラシやポスターのデザインのコツ、教えます!
デザイナーじゃないのに、チラシやポスターなどのデザインを担当になってしまった!!という方のために、今日は素人でもわかる、チラシやポスターのデザインのコツを教えます!
このデザイン、なぜかダサい。どうやればいいの?という人にもわかりやすい。順番通りに進めれば誰でもそれなりにいいデザインができます!
何もわからなくても大丈夫ですよ〜!教えますので安心してください!
筆者のプロフィール
EL(える)
グラフィックデザイナーとして約7年、パッケージ、広告、雑誌などのデザインを担当してきました。フランスに2年住んだ後はフリーランスデザイナー、WEBライターとしてやっています。
まずはじめに
デザインにはAdobe社のイラストレーター、フォトショップというソフトが必要になります。
きちんとしたデザインをし、印刷会社にお願いするようなデータを作るには必須です。
今回はそれら2つをそれなりに使えるという前提でデザインのコツをお話しします。
まだ使えない、他のソフトでデザインする、という方もいますよね。その場合は途中でてくる専門用語は無視してください。
もしまだ導入していない、という場合には下記の記事で費用から必須スキルまで解説していますのでご一読ください。
ブレストは必要ないかもしれません!
よくあるのがブレスト(ブレーンストーミング。文字で関連単語を書き出していく作業)したりターゲットを絞ろうとかですが、すっ飛ばしてしまいましょう!
なぜかというと、ターゲットなんてもうはっきりわかっているから!そうではないですか?
どこに貼るとか、誰に配るとかは明確です。それで十分です。
さあデザインを始めましょう!
ターゲットは?
ターゲットが決まっていれば、色もレイアウトも気をつけるべきポイントも勝手に決まってきます。
一番伝えたいのは誰ですか?
ターゲットごとの、おすすめの色、レイアウト、ポイントを紹介します。
子供向けのデザイン
ポイント
- カラフルな色使い
- 丸文字
- 可愛いイラスト
- 動物
- 円や曲線を生かす
色
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レイアウト
by pinterest
丸や四角などの形を多く使って並べるレイアウトがお決まりです。メインの文字を大きく配置した後で、カラフルな色か優しい色を並べていくとうまくいきやすいです。
女性向けのデザイン
ポイント
- 優しい色使い
- 柔らかい色のグラデーション
- 美しいモデル写真
- 平面的なレイアウトや写真
色
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レイアウト
by pinterest
美しい写真を使うとうまくいきやすいです。暖色系の色、または水色やミントグリーンが向いています。文字は手書きなども柔らかい雰囲気が出てよくなりますよ!並べるようにレイアウトすると可愛らしい印象になります。
男性向けのデザイン
ポイント
- 四角
- ゴシック体
- 直線的
- 立体的
色
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レイアウト
by pinterest
黒、青、グレーをうまく使うと男性ウケのいいデザインになりやすいです。インパクトのあるデザインにしたい場合は赤かオレンジの面積を大きく使うのもおすすめ。写真は直線的に切り抜いて使う方がいいです。論理的なものを好む傾向があるので、文字が多めでも大丈夫です。写真を小さめにして文字を大きく扱ってもいいかもしれません。
ファミリー向けのデザイン
ポイント
- 風景写真
- 性別に左右されない色
- 文字を大きくするか、写真やイラストを大きくする
- シンプルにする
色
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レイアウト
by pinterest
誰にでも広く好かれるデザインです。難易度が高いです。コツはピンクや青を多く使うのは避けること。初心者でもうまくやるなら、写真を大きく使って伝えるか、文字を大きく見せて伝えるか、どちらかに絞って伝えることです。イラストや色は使いすぎないようにしましょう。
お年寄り向けのデザイン
- 緑系の色か落ち着いた色
- 文字は大きめに
- 柔らかい印象の写真
- チラシなら情報を多く、ポスターなら文字を少なく
色
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レイアウト
by pinterest
チラシの場合、特に健康・生活関係であれば文字量はかなり多くていいです。ただし、お年寄りでも読みやすいように大きめな文字で入れましょう。ホッとするような写真やイラストが好まれます。ポスターの場合、視力の関係で細かい文字などでは伝わりません、写真だけで伝えられるようにしましょう。
作業1 サムネイルを描こう!
ノートに小さくレイアウトのアイディアを描きます。サムネイルと言います。さきほどのターゲットに気をつけながら、自由に思いつくものを描いてみましょう!
- 文字を大きくしたもの
- 写真を大きくしたもの
- 写真を複数使ったもの
- 装飾を多くするもの
こんなポイントで考えると何案も浮かびやすいです。
もし初めから入れる文字や写真が決まってしまっている場合は、何案も出なくてちょっと大変ですね。あまり自由にデザインできませんが、制限された範囲で考えてみましょう!
作業2 ラフ案を作ろう
仮の写真を使って、パソコン上でレイアウトしていきます。
サムネイルから気に入ったものをいくつか作ります。これだ!と思ったものがあれば1案で構いません。
- データは実寸で
- CMYKで
当たり前かもしれませんがこの二つだけは気をつけてくださいね!!
このような感じで進めていきます。
写真はネットからとりあえず仮のものを用意します。撮影するまでの仮です。間違えてこのまま入稿してしまわないように要注意です!!
※ 素材集は積極的に使う!
相当予算があるのでなければ、全ての写真や素材を用意するのは不可能です。
素材集がほんで売っているので積極的に使用しましょう!プロも場合により使います。
背景の柄などは、素材集から使うのがおすすめです!
間違っても、ネット上にあるフリー素材を使ってはいけません!ごく一部の許可されたものを除き、ほとんどが商用利用不可です!訴えられます。使う場合は細かい使用許諾を読んで、有料ならお金を支払ってください。
素材集は本で買っておきましょう!
素材集を使って背景に柄を入れてみました。さらに影を落として、文字色を少し変えてみたらこんな感じ。(ちょっとフェスティバル感ないですがごめんなさい、例ですので!)
ラフ案というのはこんな感じになります。プロは12案とか作って、クライアントと相談して一案に決めていきます。ですが大変なので1案作れればいいですよ。
素人がやりがちなNGデザイン!
これをやったらダサくなる!素人がついついやりがちなNGデザインを紹介します!
全てを目立たそうとしてしまう
文字はもちろん大きくないと読めないよね!
写真も美味しそうだから大きくして伝えたい!
日付や場所も大きく入れなきゃ!
背景の柄も!
。。。ってやってると何が言いたいのかわからないデザインになってしまいます。
要素は思い切って切り捨てましょう!少ない素材をシンプルに組みましょう!
文字が黒
文字を真っ黒にしてしまうと意外とダサいデザインになります。
黒に近い茶色、紺。
もし白い背景に文字を入れる場合は、プロならK90くらいの、黒に近いグレーにします。
文字色が意外と大事です。
写真と文字を重ねてしまう
ついつい写真と文字を重ねてしまうことがありますが、読みにくく写真内容も伝わりません。もし入れるなら写真は文字を入れるスペースを考えて撮影してください。
文字に装飾してしまう
文字に勢いを出そうとしてついつい影をつけたり重ねたり枠をつけたりしてしまう。文字はシンプルな方が洗練されたイメージになります。
作業3 撮影する
ラフ案で決めたアングルやイメージに合わせて、写真を撮りましょう。
コツがあります。
- 一眼レフを使うこと
- 必ず三脚を使うこと
- (プロのスタジオを借りられる場合以外は)自然光を使って撮ること
- ISOは低く設定すること
スマホ撮影ではシャッタースピード、絞りの設定ができないためおすすめできません。ピントを合わせる範囲が大事なんです。チラシの場合全体にピントを合わせたいですから、絞り込んで撮ります。
三脚超必須です。なるべく重くて丈夫なものがいいです。
室内で蛍光灯の光で撮るのはアウトです。食品は間違いなく不味そうに映ります。プロ用のスタジオ用ストロボがない場合は(ないですよね笑)自然光を利用します。朝〜昼間の窓から優しく入る光が理想です。
ISO(イソ)という設定項目がありますが低くしてください。100か200。夜撮影用に1000とかまで設定できるんですが、それで撮るとガビガビした質感になってしまうので、私たちは決して使いません。
作業4 撮影したものを配置、微調整して完成!
撮影した写真を、仮のものと入れ替えればデザイン終了です!
- 写真(psdデータ)は350dpiで作る
- CMYKで作る
- リンクで貼り付ける(埋め込みはダメ)
間違いやすいですが絶対ミスしてはいけないところですのでご注意ください!
デザイン用語が理解できない!
もしかするといくつかわからない単語が出てきてしまいましたか?
これがわからないということは、イラストレーターとフォトショップの知識をグッと上げておかないと、入稿ミスに繋がってしまいます。
ここからは、用語がちょっとわからなかった人のために、勉強の方法を解説します!
勉強1 入稿の仕方がわからない!
入稿用のデータ、作れますか?
入稿するにはこのようなデータにする必要があります。
よくみていただけるとわかりますが、チラシの周りに黒い線でマークが入っていますよね。トリムマーク(またはトンボ)と言います。
裁断の余白を作るためのマークです。トリムマークに合わせて、実寸よりも3ミリ外側までデザインデータを作成してください。
もし他の用語や作り方もわからない場合、全てをここで説明するのがちょっと難しいので動画で勉強してみてください!ずっと理解度が深まると思います!
知っている中で唯一、入稿データ作成まで用語も全て解説してくれる動画を紹介します。
同じ講師の動画でフォトショップ編もありますのでそちらもおすすめです。
Udemy イラストレーター講座
【印刷物編】知識ゼロから即戦力になるためのillustratorCC実践コース
Udemy フォトショップ講座
Photoshop CC マスターコース : 動画で徹底的に学ぶ! 確かな技術をマスターしよう!
1キャプチャーお試し視聴できますので確認してください。
倍速で頑張ればなんとか土日で視聴し終わると思います。
勉強2 どの素材集がいいのかわからない!
素材集ってたくさんありますが、結構使えるものと、なかなか使えるものがないなーってものに分かれます。
今回使ったのはこれです。
アジア系の素材で結構使えますよ。
あとおすすめなのは
こちらはゴージャスなもの、可愛いもの、装飾枠などがたくさん収録されていてかなり優秀です。
勉強3 デザインセンスが足りない!
とにかくデザインができない!どうしたらいいの?!
という場合、、、
自分のデザインの「なんかちょっと変だな」をひたすら直してみてください。
文字かな?背景かな?大きさかな〜ということを延々と修正し続けてください。時間がかかりますが、プロってそうやってデザインしています。誰も、一発でいいデザインにできないんです。パソコン上で何百と組み合わせを考えたりしますし、ラフ案を10案とか出すのは、「比べながら」いいデザインにしていけるからです。
それから、いいデザインをいっぱい見てください。
よくある「デザイン集」がおすすめです。洗練されたデザインがどういうものか、インプットしていくことが大事です。
この辺りがおすすめです。自分の担当したデザインにあったものを買ってください。
勉強4 デザインをもっと本格的に勉強しておきたい!
社内でこれからもっとデザインを担当することになった、またはデザインが本格的に好きになったので始めたい、という方は社会人向けのスクールに通うという方法があります。
いくつか紹介します。
(1)東京デザインプレックス研究所
費用 | 460,000円〜 |
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期間 | 2ヶ月〜 |
習得スキル | Illustator、Photoshop、Indesign |
校舎 | 渋谷 |
初回サービス | 資料請求、個別カウンセリング、授業体験セミナー |
webサイト | 東京デザインプレックス研究所 |
期間は短いですがほとんど専門学校に入学するのと変わりません。こちらの学校は技術はもちろん企画、理論、制作進行など実際会社で必要なスキルをしっかり学べます。入学には簡単な審査があり、パソコンの使い方がわからない… というような初心者には向きません。中級者向きです。
- 夜間部19:15-21:45 / 6ヵ月間(週2-3回)
- 土or日/ 6ヵ月間(週1-2回)
- 昼間部10:00-15:45 / 2ヵ月間(週3-4回)
から選べ、渋谷の校舎に通えなければなりませんが、真面目にしっかり学べる学校です。
(2)ヒューマンアカデミー
費用 | 2,200円〜 |
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期間 | 4時間〜 |
習得スキル | Illustator、Photoshopなど。 ※全て選ぶコース次第。細かく調整可能 |
校舎 | 札幌、仙台、大宮、宇都宮、柏、千葉、銀座、新宿、横浜、立川、新潟、静岡、浜松、名古屋、京都、奈良西大寺、大阪梅田、大阪心斎橋、天王寺、三宮、和歌山、岡山、広島、高松、福岡、北九州、熊本、鹿児島、那覇 |
初回 | デジタルパンフレット、資料請求、無料個別相談、無料体験セミナー |
サイト | ヒューマンアカデミー |
社会人向け学校の超大手、CMなどでもおなじみですね。全国に学校展開しているので通いやすいのが最大のメリットになります。授業もかなり細かい選択ができ、超初心者〜中級者まで授業をアレンジしながら学ぶことができます。オンラインもあります。
(3)デジタルハリウッド
費用 | 450,000円〜 |
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期間 | 6ヶ月〜 |
習得スキル | Illustator、Photoshop、Dreamweaver、Adobe XD、HTML5、CSS3、JavaScript |
校舎 | 上野、池袋 |
初回サービス | 無料相談会、学校案内資料、卒業制作事例集 |
webサイト | デジタルハリウッド STUDIO by LIG |
通学してがっつり学ぶタイプの学校です。6ヶ月かかりますが、プロのグラフィックデザイナー・webデザイナーになるためのスキルがしっかり学べます。授業時間は予約制で自分で選択できることから、会社員でも忙しすぎなければ通えるとのことですが、専門学校に通うくらいの覚悟がいる学校です。教室は上野と池袋なので、ここへ通学できる人には選択肢の一つになります。
おすすめは
東京デザインプレックスです。グラフィックデザイン、フォトショップ、イラストレーターを勉強できるところは、実はこの一校しかありません。
ヒューマンアカデミーはパソコンスキルなら勉強できますが、デザインを学ぶわけではありません。
デジタルハリウッドは、webデザインまで勉強します。ここも結構おすすめなんですが、グラフィックデザインだけでいいんだよという場合勿体無いですね。webデザインは役に立つのでいいんですが、必要ないなら東京デザインプレックス一択だと思います。
ただ、校舎が渋谷ですので、通えない人はヒューマンアカデミーでスキルを磨いて、デザインは独学ですね。先ほどのデザインのコツや失敗例を参考にしてチャレンジしてください!
資料請求や学校見学(説明会)には必ず行く!
もし学校に行くなら、忙しくても資料請求と見学は時間を作って必ずするようにしましょう。
社会人スクールだと、習い事と同じ感覚で、見学せずに決めてしまう人もいるんです。
詳しいカリキュラムや、自分の使える時間を担当者に相談して、ちゃんと通えるか確かめましょう!
資料請求ページ
あとがき
さて、だいぶ頑張って書きました笑。デザインのコツ、わかりましたでしょうか?
休日に家で勉強するなら、
こちらもかなりおすすめ!
家のパソコンにデザインソフトがなくてもできるんです。おしゃれなデザインを模写して覚えようっていう、ドリルです。素材がセットになっているので、組みながらバランスや色について勉強できます。
結構多くて疲れちゃいますよね?ほんと、デザインって楽しいけれど大変です。
でもせっかく作るチャンスが来たのなら、ぜひ「最高だ!」と思えるものを世の中に出して、みんなに見てもらってくださいね!最初のデザインが世にでるとき、本当にドキドキしますよ。
応援しています!
質問があればコメント欄からどうぞ!
それでは〜