「30歳からデザイナーを目指す!」は正直、厳しい???
未経験からデザイナーを目指すケースについて。
「30歳からデザイナーに転職するのは正直、厳しいよね^^;?」
きっとこんな風に考えている人もいるでしょう。
結論から言えば、30歳から新たな職業にチャレンジするのはすごく良い事です。
デザイナーを目指すのも良い選択だと思います。
60歳から65歳と定年もどんどん伸びていますよね?
きっと30年後は70歳になっても働いている人が多いはず。
そんな時代に、20歳からずーっと同じ仕事を続けるなんて無理があります。多くの人は2回、3回と職業を変えるのは当たり前の時代が来たのでしょう。
もちろん。
30歳からデザイナーを目指すのも全然遅くないですね。
30歳はまだまだ若いので、やる気があれば大丈夫!
しかし、デザインといっても様々な仕事や職場があります。
正直に言ってしまうと、
『30歳未経験からだと、ほぼ無理な就職先』
『30歳未経験からだと、厳しいジャンル』
『30歳未経験からでも、チャンスがあるジャンル』
この3つのタイプの仕事がデザイン業界には存在します。
今日はまずこの3つのタイプをそれぞれ説明しようと思います。
その後に、デザイナーの勉強方法や転職活動の前に知っておいた方が良い事もまとめておきますね。30歳からデザイナーを目指している方の参考になれば幸いです。
『30歳未経験からだと、ほぼ無理な就職先』
【大手企業のインハウスデザイナー】
これは正直、30歳からだとほぼ不可能ですね(汗
30歳過ぎて美術大学や一般大学デザイン学科の大学院を卒業して、新卒デザイナーとしてデザイン業界に入ってくる方は稀にいますが、それ以外は本当に難しいと思って下さい^^;
労働環境が恵まれているので、そもそも目指す人も多く、新卒入社でも何十倍という競争に勝ち残らないと就職できません。
また中途採用に関しても、新卒からデザイン事務所で働いてデザインスキルを磨きに磨き上げた優秀なデザイナーさんが応募してきます。正直、未経験からだと厳しいでしょう。よほどの事がない限り不可能です。
(注:天才的な才能があれば可能かもしれませんが、そういう人がいるという噂すら聞いたことはありません)
『30歳未経験からだと、厳しいジャンル』
【立体物をデザインするジャンル】もかなり難しいと思います。
ファッション、雑貨、家具、家電、などなど。
この分野は稀に「ファッション業界で雑誌の編集者をしていた」とか「3Dモデラーをしていた」など関連した仕事をしていた人が転職して来るケースはあります。
もしくは、もう一度美大や専門学校に通い直し新卒として就職する人も、極々少数ですがいると思います。
しかし『立体物をデザインするジャンル』は一人前として働けるようになるまでに、相当な時間がかかりますね。専門教育を学校で受けていた人でも、プロとなってから一人前になるまで3〜5年程かかると言われています。(学校で勉強していた期間を足すと5〜9年ほど)
30歳から始めると、活躍し始める時には既に35〜39歳となっている事でしょう。それを知っても挑戦したいと思える場合には是非挑んでみて下さい^^;
厳しいですが、不可能ではありません。
『30歳未経験からでも、チャンスがあるジャンル』
『Webやグラフィックデザイン、またはDTP業務からデザイン業界を目指す!』
これは30歳からでも十分チャンスがあると思います。(もちろん努力は必要ですが)
同じグラフィックデザインでも紙媒体の方は昨今の出版不況で求人数自体が少なくなってきているので、Web系のお仕事の方が転職はし易いかもしれませんね。大きめのデザイン事務所からSOHOと呼ばれる極少人数の個人事務所など会社も多いジャンルです。
この分野は実際に30歳から転職してデザイナーになる人も割といるので、「どうしてもクリエイティブな職業に就きたい!デザイナーになりたい!」と考えている人にとって、最も現実的な目標だと思います。
最近では良い教材が揃っているので、お給料を貰えるレベルになるまでにかかる時間も減って来ています。(早いと6ヶ月〜1年くらいでしょうか)強い意志さえあれば必ずプロのデザイナーになれるでしょう。
☆☆☆☆☆
如何でしょうか?
少々厳しい事まで書いてしまっていますが、これがデザイン業界の現実です^^;
ここからは、デザイナーを目指すに当たって知っておいた方が良い事をご紹介します。
デザイン専門学校に再入学すべき?
「学校に行くか?独学でデザインを勉強するのか?」
これは正直難しい選択です。。。
デザイナーとして働いている人の多くは「デザイナーになる為に学校に通う必要はない!」と考えています。この理由は簡単で、みんな「自分は独学で学んだことの方が、学校で教えて貰った知識よりも全然多い」からでしょう。
美大や専門学校を卒業しても、残念ながらデザイナーになれない人もいます。そのような方々はおそらく学校の授業に参加していただけで、独学で勉強をしていなかったのが原因でしょう。
なので、基本的に学校以外の『独学の有無』がデザイナーになれるか?なれないか?と決めると思って下さい。
とは言っても、学校でもデザインの勉強方法を教えてくれたり、モチベーションを上げる為の環境が揃っていたりと、メリットは沢山あるので「学校に行く必要はない!」とは絶対に言い切れません。
後は『学校を卒業するまでの期間』『学費』『学校の場所』など考慮した上で、各自判断して欲しいと思います。
デザインの独学はどうやるの?
今はデザインを個人で勉強する事も簡単な時代です。
Webサービスを利用して、動画や教材でデザインの勉強もできます。
上手く活用すれば、専門学校に通うよりも100倍以上安く済むでしょう。
『無料の講座』なども存在しますしね。
後は『クラウドソーシング』でデザイン案件のコンペに参加しながら『実戦で学ぶ』という選択もオススメです。実戦に勝る学びの機会はありません。
多額の授業料を払うのではなく、逆に、やる気さえあれば『アルバイト感覚でお金を稼ぎながらデザインスキルを磨く』こともできますね。本当に便利な時代です。
関連記事:独学の参考情報
デザインを独学で学ぶ際にオススメのサイトなど有益な情報は下記記事にまとめてあります。興味ある方は是非こちらも合わせてお読み下さい↓
最後に:本当にデザイナーになる気はあるか!?
デザイナーというとクリエイティブでカッコ良く聞こえますが、実はお給料は日本の平均給与とほとんど変わりません。労働環境で言えば、他の職業の平均的な労働時間よりも長く働かなければいけない会社も結構多いです。
有名デザイナー、やり手のフリーランスデザイナー、大手企業のインハウスデザイナーなどは恵まれているかもしれませんが、それ以外の(特に新人)デザイナーさんは決して恵まれた環境とは自信を持って言うことは出来ません。
やりがいのある職業ですが、厳しさもあります。
それでも本気でデザイナーを目指す気持ちはありますか?
デザイナーの楽しさを知っているので、当然デザイナーを目指して欲しいと思っていますが中途半端な気持ちで始める事はオススメしません^^;
デザインの勉強を始める前に『デザイナーの待遇』を転職情報サイトでチェックしておいた方が良いかもしれませんね。『給与・年収』『福利厚生』『労働時間・残業の有無』『通勤場所』『働いている人の平均年齢』『オフィスの雰囲気』などなど、働くとなるととても重要です。
デザイナーになる道を進むべきか?自分の経験を活かして環境を変えてみるか?
これは重要な分かれ道なので、しっかり検討して下さいね。
「それでも自分はデザイナーを目指す!」
そんな方が1人でも増えてくれると嬉しいです。
ではでは今日はこの辺で。
頑張って下さい。応援しています!