【パッケージデザイナー】になるには?現役デザイナーが解説!

パッケージデザイナーのなり方を、パッケージデザイナーが解説します。

ネットを見ていると、「こんな資格が有利」とか「学校探しが大切」…なんて書かれていますが、

結構ズレていることが多いです。

今日は

リアルな話をしようと思います!

 

ここで言う「パッケージデザイナー」とは

パッケージの例一覧

このような、箱・袋・瓶の表面に施すデザインのことです。

箱の形を考える仕事ではありません。(それは一般的にパッケージデザイナーとは言いません)

スーパーやコンビニに並ぶ商品や、デパ地下のギフトが多いですね。

 

間違った情報に注意!

まず、ネット上で言われていて間違っていることはただしておこうと思います。

 

間違い 「資格を取ると就職で有利に働くでしょう」

正解 資格は全く必要ありません。例えば、色彩検定・タイポグラフィ検定など….役に立ちそうな資格が存在しますが、全く就職で問われませんし、有利に働きません。かくいう私も、色彩検定2級は持っていますが、就職活動中聞かれることもありませんでしたし、同期のパッケージデザイナーたちは資格を持っていません。趣味で取るのは良いですが、資格自体は有利でもなんでもないです。

 

間違い 「学校選びが重要」

正解 実は「パッケージデザイン科」は存在しませんし(あったとしてもグラフィックデザイン科の方がおすすめかな手広いので)、学校選びはそこまで重要とは思えません。グラフィックデザイン科であることが重要なので、美大か専門学校にいきましょう。パッケージデザイナーは美大卒・専門卒どちらも半々くらい働いています。(一部の大手会社ではほとんど美大卒かなぁ・・)あと美大ではない国立大卒の人もいますね!

 

間違い 「未経験からパッケージデザイナーに転職できます」

正解 無理です。競争率が激しい仕事で、新卒ならまだしも未経験の転職はまず無理です。「パッケージデザインを手がける会社の営業職」など他の職種でしたら十分可能です。直接デザインを施す仕事ではありませんが、パッケージデザインに大きく関われる重要な仕事です。こういう職種なら、例えば銀行員でも、事務職でも、デザイン会社に転職して活躍できる可能性は十分あります。

 

間違い 「独創性やコミュニケーション能力が必要」

正解 パッケージは奇抜なデザインが売れるわけではありません。売れるデザイナーになるには独創性よりも、「市場をチェックして、他とは違う洗練されたデザインができる」能力が必要です。独創性はあってもいいですが、奇抜なことだけがしたい人には向かない職業です。洗練されたデザインは勉強次第でなんとでもなるので、性格診断なんかは信じない方がいいと思いますね。

 

それでは次に、必要な授業・必要な技術・パッケージデザイナーに向いている人の特徴などを詳しくまとめたいと思います。

 

学校

先ほど書いた通り、グラフィックデザイン科に入学してください。

または、国立大学で似たような学部があればそれでも可能です。

 

就職実績がある学校は?

  • 美大のグラフィックデザイン科
  • 専門学校のグラフィックデザイン科
  • 国立大学のデザイン系学部

短大の美術学部卒の人は聞いたことがありません!

求人も、「4年制大学卒または2〜4年制専門学校卒」となってますので短大から就職するのは難しいですね・・・。

おすすめは国立大か美大です。

大手企業は専門学校生から採用しません。

ただ、パッケージデザインを手がける会社は、ほとんどが中小規模のデザイン事務所ですので、専門学校生にも十分可能性ありです。

 

グラフィックデザイン科でおすすめの美術大学&専門学校について、詳しくは前にまとめた記事があるのでそちらで確認してください。

国立大は、どこでもいいと思います!ただパッケージデザイナーを目指す人って少数ですし、現役デザイナー全体で見ると少数です。

 

取るべき授業は?

もちろん基本的なレイアウトやパソコン技術は大切です。

もし選択授業があるのなら、

パッケージデザインはもちろん、企画とか、印刷、ロゴデザインの知識がつけられるものがおすすめです!

あと、私は取らなくて後悔しましたが、イラストの授業を取るのもおすすめかもしれません・・。

意外と描く機会があるですよねイラスト。パッケージに少し入れたりするんです。デパ地下のギフトだとアート表現を求められることもあります。

描けなくちゃダメというほどではないですが、描けると表現の幅が広がります!

 

練習しておくべきことは?

デザイン習字ですね!

和菓子などに筆文字で商品名が入っていますよね?

筆文字の例

あれ自分で書きます。

みんな入社後大変な思いをします。

他にも例えば香水のボトルなんかに、ボールペン字の手書きスクリプト体が入っていたりしますよね?

 

ボールペン字の例

ああいうのも自分で書きます。

普段から観察して似たような字を書けるようにしておかないと、あとで大変です!

こういうのポートフォリオに入れておくと有利だと思いますよ!

 

パッケージデザイナーに向いている人の特徴

正直なことを書きますね。

根性があって、体力がまあまああって、負けず嫌いで、努力家な人

がいいと思います。

まるで根性論ですね笑。

御察しの通り、パッケージデザイナーは結構長時間労働で大変な仕事です。

グラフィックデザイン界全体がそうです。

ただし、フォローしておくと、グラフィックデザイナー全体の中ではきつくない方です。

(もっときついのはエディトリアルデザイナーですね・・・ほぼ徹夜。)

それから、食べ物のパッケージは割合多いので、食事に好き嫌いがない人の方が向いていますよ。

クライアントから嫌いな食べ物のパッケージを依頼されるとなかなか辛いです笑。

最も大切なのは「パッケージが好き」って人ですね。

ただ私の上司は、広告会社だと思い込んでパッケージデザイン会社に入社しましたし、好きでもない人が入社して実力を発揮するということも十分ありえます。

 

就職先をどうやって探すの?

パッケージデザイナーは人気の職業で激戦です。

目指しても、叶わないかもしれないということは十分覚悟しておきましょう。

会社を探す方法は、

  • 学校に来る求人
  • 講師の先生に紹介してもらう

というのが一番確実です。

または、

JPDA(日本パッケージデザイン協会)の発行するデザイン年鑑に載っている企業をチェックして、ホームページでひたすら求人が出るのを待つという方法があります。

うっかりチェックし忘れたら終わりですし、何年も募集しない企業もたくさんあるので大変な作業になります・・・。

学校にあまり求人が来ない場合は、デザイン年鑑からチェックですね。

ただデザイン年鑑って高いですから、学校にあるものを見るか、JPDAのホームページに載っている企業をチェックするといいかもしれません。

 

デザイン年鑑はこういうものです

 

JPDAのホームページはこちらです

 

私は学校に来た求人に応募して、奇跡的に受かりました。

どうしてもパッケージデザイナーになりたかったので、採用試験で出された課題には超本気で挑みました。

面接ではどうしてパッケージデザイナーになりたいか、経験を交えて話しました。

ポートフォリオにいくつか気合の入ったパッケージ作品が入っていたのもよかったかもしれません。

 

その年学校に来たパッケージデザイナーの求人はたったの2件でした!

狭い世界ですね。

目指してダメだったとしても辛くないように、広い視野で会社を探しておくのをおすすめします。

 

まとめ

パッケージデザイナーの道はなかなか狭いですね。

ただ楽しい仕事です。

私はグラフィックデザイン界で最も誇れる仕事だと自負しています。

パッケージデザインは、商品そのもののデザインですし、歴史に残るデザインになることももちろんあります。

自分の手がけたたくさんの商品がお店に並ぶのはなかなか照れます。

売り上げがしっかり出るので、自分の仕事の結果がわかりやすいのも好きなところですね。

 

読んでくださった方の疑問には答えられたでしょうか?

他に質問がある方は、コメント欄からいただければ可能な限りお答えします。

それではまた!

EL

日本でデザイナー7年→フランス住→帰国して1年のフリーランスデザイナーです。ブラック労働やうつ病も経験し、その頃はどん底でした。その後海外に行くことを決意。実行しました。特技はフランス語ですが、英語が全然できないポンコツです。こんど住むならロンドンがいいなと思っています。

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