【メーカーデザイナーの実態とは!?】就職・転職を検討中の方へ

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メーカーのデザイン職を考える際の判断材料となる情報をまとめておきますね。

『インハウスデザイナー』や『企業内デザイナー』とも呼ばれています。

 

新卒でメーカーを目指す人も多いですが、20代後半~30代になり家族を持った事がキッカケとなり、転職してメーカー勤務を考えている人も非常に多いでしょう。今この記事を読んでいるという事は、あなたもメーカーデザイナーの求人情報を探しているのかもしれませんね?

 

先日、同期飲みをした時も30代の友人と『デザイナーの働き方』の話題になりました。現在彼はグラフィックデザイナーで主にパッケージのお仕事をしています。その業界に勤めている人だったら誰しもが知っている、有名なデザイン事務所。

 

新卒時には違う事務所に勤めていましたが、30歳を目前にして転職したのです。やっぱり30歳は転機となる時期ですよね^^;?

 

有名な会社で、学生の頃からずっと働いたかった所だった様です。

まさに『長年の夢が叶った!』転職。

 

しかし、それから3年。

彼は少し悩んでいる様でした。。。

どうやら2回目の転職を考えているみたいです。

 

友人「そういえば俺、最近メーカーに転職しようか真剣に考えてるんだ。。。」

僕「え~、なんで?メチャメチャ活躍してるみたいじゃん!?もったいなくない?ってか数年前に新しい会社に移ったばかりじゃん?(笑」

 

友人「まぁ、確かにそうなんだけどさぁ。。。俺、来年結婚するじゃん?」

僕「そう。やっとだね(笑! でも、結婚とメーカーって関係あるの?」

 

友人「う~ん、なんていうか。。。当然だけど、結婚したら家族との時間も大切にしたいんだよね。ましてや数年後。子供が生まれた時の事を考えると、今の働き方でいいのかマジで悩むわ。。。だって、俺、仕事が忙しくて毎日深夜3時になってタクシーで家に帰る⇒そして次の日、朝8時に家を出る。そんな生活スタイルだよ^^;?『1日何時家族と一緒の時間を過ごせるの?』って感じだよ。。。しかも、極め付けは今の会社の上司達がマジでハードワーカー。俺も一生そんな感じかと思うと、正直辛いんだわ。。。」

 

僕「う~ん、デザイン業界に良くある悩みだよね(汗 俺の妻も元デザイン事務所勤めだったから良く分かるよ、ホントどうにかならんかねぁ。。。?」

 

友人「難しいよな。それに比べてメーカーのデザイナーって定時で帰れるじゃん?仕事内容の幅とか少なそうだけどさ。。。でも、俺もう色々経験してきたからそろそろ安定が欲しいわ。ってか、お前メーカーで働いてた事あるんだから、情報教えろよ!」

僕「お、おう。。。そやなぁ^^;(急に言われても困るわ・・・)」

そんなこんなで、【メーカーデザイナーの実態・感じた事】は、メーカーへの就職を目指している多くの人にとっても有益なだと思いました。メーカーデザイナーを10年弱経験した立場から、個人的に思っていた事をつらつらと綴らせて頂きます。(㊟なお現在自分はちょっと違う道を歩み始めています)

 

あくまで個人的な意見ですが、、、

①労働時間(残業)

➁収入面(福利厚生)

➂仕事内容(やりがい)

上記3つについてメリット・デメリットを公正に判断していきます。

少しでもあなたの参考になれば嬉しいです^^

 

 

メーカーデザイナーとは? 

最初に『メーカー』の定義を確認しておきましょう。

メーカーとは 「原材料などを加工することによって製品を生産・提供する産業」です。主に製造業で利益を上げている会社ですね。

 

衣服、食品、住まい、生活雑貨などの小物から、車や電車など大きい道具まで幅広くありますね。それに伴い、ファッションデザイナー、パッケージデザイナー、ハウスデザイナー、プロダクトデザイナー、ウェブデザイナーなど様々なデザインのお仕事が有ります。

 

恐らく日本の労働人口でみると、フリーランスやデザイン事務所に勤めているデザイナーさんより大分すくない人数ですが、様々なジャンルの種類がありますね。

 

きっとあなたにも、興味があるジャンルのデザインが出来るメーカーは存在すると思います。

 

メーカーデザイナーの労働時間は?

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メーカー勤務のメリットとして良くあげられるのが、きちんと管理された労働時間。

会社にも拠るでしょうが、概ねデザイン業務を下請けしている事務所などよりは労働時間はコントロールされていると思います。毎日18時にキッチリ帰れる人も少なくありせん、例え遅くなっても、日にちが変わるまで働く事はほぼないでしょう。平均すると7時~8時に退社している人が多いと思います。

 

労働時間は『労働組合』の有り、無しは大きく関係するはずです。

年々、残業規制が厳しくなっている会社が多いですね。「残業が多い」とボーナスが減らされる査定方法もあるそうです。(減額分よりも残業代の方が多くなりそうですが。。。)

 

見落としがちな点

意外と知られていないかもしれませんが、メーカー勤務のデザイナーが全て労働時間がコントロールされている訳ではありません。管理職などに昇進すると「従業員」ではなく「会社側の人間」として年俸制にシフトするケースも多いようです。こうなると、時間管理の対象から外れます。

 

こうして『一日何時間でも働ける戦士』になるのです!(汗

人や会社によって変わりますが、メーカーでもかなり長時間働いている管理職の人は存在します。(平日深夜&休日出勤という人もいるはず)

 

現状の労働時間に関する結論

①「従業員デザイナー場合」⇒良い感じのワークライフバランス♪

➁「出世を目指す場合」⇒グレーゾーン!

 

メーカーは収入面(福利厚生)で恵まれている?

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従業員の生活を支援する福利厚生もしっかりしています。

家賃手当や保養所、結婚出産や家庭内行事に関するサポートなどなど。

 

福利厚生制度をもろもろ全部合わせると、月5万~10万円位の利益を享受している人が多いのではないでしょうか?

 

『生活が守られている安心感』がある点は大きなメリットですね^^

 

ボーナスが出るのは良い事?

「ボーナスが出るからメーカー勤務羨ましい、不平等だ」という人もいますよね?

ぼくも当時、彼女(現妻)からこんな沢山嫌味を言われた覚えがあります。。。

 

でも実際はどうなのでしょう?

 

個人的にはボーナスは『人材を会社に留めさせる為の鎖』の役割が強いと思います。数字の計算が得意な方や、転職など真剣に考えた事がある人なら分かると思いますが、年収が同じであれば、労働者側にとってボーナスの存在はデメリットはあってもメリットは無いです。

 

「なんで、ボーナスは年2回なの?今辞めたら損じゃん!」

「働いた分、即給与が支払われた方が投資の利回りが良いのに・・・」

なんて声がありますよね。。。

 

だから、もし「ボーナスが出るからメーカー勤務羨ましい」と認識しているなら、それはちょっと本質からズレていると思います^^;

 

収入面に関する結論

全体として考えると、多くの人にとってメーカーは収入面において恵まれていると思います。フリーランスと違い、給与の上限はすでに決められているので大きく稼げる事はないですが、安定した生活水準はキープできるでしょう。

 

これは「より大勢でモノ(サービス)を作って売った方が、より効率的に利益を得られる」という原理ですね。良くある企業同士の業務提携も効率性を高める一つの手段で、これと一緒の考え方です。

 

平均的な能力・才能も持った人のケース。かつ、同じ実力であれば。

「従業員が多い会社になればなるほど、給料は高くなる」傾向にあります。

 

しかし、特殊な才能などを持っている方の場合ではこの限りではないでしょう。

(独立してフリーランスになった方が稼げる種類の能力を持っている方は、メーカーで従業員として働くと逆に才能が埋没してしまう恐れもあります。悪い意味で同調圧力が強いので)

 

メーカーデザイナーの仕事内容(やりがい)は?

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時間面・収入面でメリットが多いメーカー勤務ですが、仕事内容はどうでしょうか?

 

デザイン事務所にいる時と比べると、色々な他部署の人達との関係・調整業務が増えるケースが多いと思われます。

 

従業員が多い、かつ、多部署の人も同じ会社の敷地内という事もあり会議が増えます。往々にしてコミュニケーションに使われる時間コストは高いですね。

 

「デザイン作業をひたすらやりたい!」という人は少し苦労するかもしれません。

 

逆に「コミュニケーション・調整力には自信がある!」という人は重宝されて昇進し易いと思いますよ。

 

☆☆☆

また、外注でデザインをする際と、メーカー内でデザインする場合とでは目指す先も違うでしょう。

 

メーカー勤務のデザイナーさんは一貫して同じブランドのデザインを手掛けるので、デザインテイストの幅が限られた中でデザインを深化させる方向へ労力を注ぐ傾向にありますね。(数年おきに部署や担当事業が変わるケースもあります)

 

「色々なジャンルに挑戦したい」というデザイナーさんよりも、「淡々とデザインを積み重ねていくタイプ」のデザイナーさんが向いているのかも?(それでも日本人は海外のメーカーよりも新しい物好きな傾向があるので、コロコロとテイストが変わるブランドも多いですが^^;)

 

仕事内容に対する結論

その人、その人、で向いている仕事は違います。

「やりがい」を感じる部分も全く違います。

 

なので、

メーカー・デザイン事務所・フリーランス。

そこに優劣の差は無いでしょう。

 

本当にその人次第です。

 

まとめ&インハウス転職でよく使われるサイト

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以上。

【メーカーデザイナーの実態】でした^^

メーカーという定義は広いので業種毎に異なる部分も多いですが、概ね一般的な傾向のお話しになっていると思います。メーカーデザイナーを目指すか?違う道を選ぶか?今後のキャリアの判断材料の一部にして頂けたら幸いです。

 

 また実際に、メーカーへインハウスデザイナーとして転職する場合は【doda】(主にプロダクト)などの、求人大手の老舗情報サイトを使うケースが多く見られます。きっとあなたも一度は聞いた事あるサイトですよね?

 

最近では『業界特化型求人サイト』の新しいサービスも多くなりましたが、メーカーの求人はやはり歴史ある大手求人サイトの方が今尚、充実している印象です。

 

恐らくあなたも既に『業界特化型求人サイト』などから情報を受け取っていると思いますが、大手求人サイトとは求人案件の種類が違うので、時間があればそちらもチェックすることをお勧めします。

 

 

でわでわ、今日はこの辺で。 

お互い楽しいデザイナー人生を歩んでいきましょう!

あっ、ちなみに友人は、「とりあえず、再度転職活動を始める!」だそうです^^

carbon

プロダクトデザイナー:新卒で大手インハウスデザイナー→フランスで3年働く→東京へ帰国したが働き方に疑問を持ち転職→テレワークをフル活用し湘南の海側へ移住→複業スタイルで新しい働き方にチャレンジ中!

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