徹夜ループに陥ったデザイナー、どうしたらいい!?抜け出すには?
仕事ができると不公平にも仕事が来まくるデザイナーという職業。
評判の良かった仕事が新しい仕事を呼び、努力すればするほど家に帰れなくなるという「徹夜ループ」にはまってしまいます。
最初は「嬉しい事」なんですが、自分で会社をやっているならまだしも、会社の一社員だと給料に反映されないなんて事もあります。
そんな徹夜ループにはまった場合どうしたらいいのか?
今日はその経験者の一人である私が、どうしたら良かったのか考えていきたいと思います。
徹夜ループの結果
結論から言うと、私は会社を辞めました。
表面上の理由は、家庭の事情と言っておいたのですが、
実際は、給料がほぼ上がらなかった事でした。社長のお気に入りの古株がたっぷりもらえる典型的な中小企業だったんです。
会社をやめるタイミングは、正直遅かったかも…と思っています。
自立して仕事ができるようになる3〜4年がやめどきだったと思っています。
結果、私はうつ病まで患いましたし、辞めて自分で何かするというビジョンが足りなかったのですよね。
徹夜ループになったら他に行くチャンス
正直そのまま会社にいたら食いつぶされて終わりです。
その先でどう歩いて行くか自分で考えておかなくてはなりません。
仕事がたくさん来るということは他にもたくさん道があるということです。
自分の抱えた仕事が大切なのは痛いほどわかりますが辞めた方が賢くはあります。
辞められないよという人、これは頭に入れておいた方がいいです
私もそうでしたが、立派でおいしい仕事をしていると思うとなかなか抜けられません。
人に尊敬されるので期待を裏切りたくないですし。
わかりますが、これは知っておいた方がいいよという事をまとめておきます。
実は尊敬されていない仕事です
私は会社を辞めた後フランスに住むことになって、さらに語学学校に留学したのですが、そこでいろんな国の人の前で自己紹介とかしなきゃいけなかったわけです。
で、「私はグラフィックデザイナーです」とかドヤ顔で話してみても、仕事がマイナーすぎて全く通じないのです。
アメリカ人のwebデザイナーもいましたが、会社員と同じような扱いです。
日本では尊敬されて羨ましがられる仕事だと思いますが、
世界で「グラフィックデザイナー」「webデザイナー」はもうちょっと地位が低い職業です。
例えばApple社だと、尊敬されるのはジョブズとかティム・クックとか、ジョニー・アイヴなのでは?
それを宣伝している公式webサイトやCMの制作者は賞賛されません。
グラフィック・webデザイナーというのは基本的に、オーダー通りに制作する作業員という認識だからです。
まあ実際、そこに芸術性を求めるというのは制作者側の勝手ですよね。
世界的に大したことない仕事だとわかってないと、あとで結構ツライです。
この業界は転職がマイナスイメージにはなりにくい
あなたの会社、転職してきた人がひどい扱いをされていたりしますか?
私はそういった例を聞いたことがないので、もしそういう例があるなら転職はやめておいてもいいと思うのですが、
転職がマイナスイメージになるということは基本的にないみたいです。
それどころかデザイン業界では転職者の方が大事に扱われる傾向にありますね。
また、給与も多くの場合上がります。
こちらのサイト→【マスメディアン】 がデザイン会社の給与チェックがしやすいので時間のあるときに見てみるといいかもしれません。
もしあなたが電通とか博報堂といった業界の超大手にいる場合は、会社の規模と共に下がる可能性もあるんですが、
今転職といえば、間にエージェントが一枚噛んで交渉するので、今の会社の給与額を伝えてボーダーラインにしてもらえば下がることがありません。
いい時代になったというか、企業側が高圧的に交渉するなんてことはできなくなってしまいました。
体ではなく頭を賢く使わないと、頭の悪い大人として突き上げられる時代がきそう
昔は「デザイナーは体力仕事だ」なんて有名デザイナー達が声高に言っていましたが、
そんな時代終わってしまいいそうですね。
もう終わってるのかな…?
今そしてこれから、力を持つのは体力ではなく「SNS集客力」と「効率」と「賢い作戦力」で、特に「賢い」という部分はビジネスでは当たり前のはずだったのですが、団塊世代の働き方を押し付けられた形になり浸透していませんでしたね。
グローバル化された結果、「日本人は真面目で便利な人材」として外国人から便利に利用されているので、これから政府主体で賢い働き方を実践できる学生を推進していくでしょう(まだ下手だけど)すでに受験内容は改革が進んでいます。
体力仕事だと思ってやってしまうと将来つまづきます。
結論
試練をチャンスに替えろ!ってことです。
特に私のような「徹夜しても給与据え置きループ」になってしまった人は会社を一度出て俯瞰して見ると、自分がいつのまにかなんでもできるスーパー技術者になっていて、独立でも別業種でも海外でもなんでもできたんだな…って気付けるのでおすすめです。
「続ける人が強い」っていう人もいるけど、賢くない方法をただただ続けるのはもう終わりだと思うんですよねぇ…。
「頑張ります」って言葉は、「(何も考えず)とにかくツライことを我慢します!」って言葉とイコールだから実はコワイです。