AIがデザインし始めたのでデザイナー辞めます

AIヤバイです。

最近至る所で「AI」の話題を聞きますよね?

数年ほど前には「AIによって将来無くなる職業」的な記事をたくさん目にしました。きっとあなたも読んだ事あると思います。アレ、とんだ嘘記事でしたね。

その当時は、「単純作業は将来AIに仕事を奪われるので、人間らしいクリエイティブな仕事に就きましょう。デザイナーとか良いよね」という感じで記事が締められていたので、デザイナーである私はちょっと誇らしかったのです。安心していたのです。

「そうだよ、コンピューターなんかに創造的なデザインの仕事なんて無理だよね、単純作業の仕事って大変だなぁ、うん。本当デザイナーという職業に就いて良かった」そう思っていたのです。そして私と同じ認識のデザイナーさんも割と多くいたのです。

馬鹿でした。

数年前の自分よ無知にも程があるぞ、と。

「デザイナーは最もAIに仕事を奪われづらい職業だ」なんて今言ったら相当頭の中お花畑ヤローです。

最近はむしろ、クリエイティブな仕事だったり単価の高い専門職に替わってアウトプットを生み出せるAI、または作業工程を簡易化できるソフトウェアの進化がドンドン加速してきています。

AdobeMaxのイベントではAIがバックのデザインを自動で生成していたり、デザイン専門学校に久しぶりに行ってみたら、スマホのアプリでデザインしている子が大勢いたり、AIが人の顔を自動生成して著作権フリーの100000人の顔素材配布サイトが出てきたり、ジェネレーティブデザインが設計者の代わりに強度計算をした最適形状プロダクトが市場にでてきたり。

なんかもうクリエイティブな仕事、ヤバイな、と。

数年間でこれほどクリエイティブ業界の認識が変わるなんて、なんて変化が激しい時代なんだ、と。

確かにお給料やアルバイト代が安い単純労働作業を機械化するよりも、ある程度単価の高い仕事をAIで置き換えるシステムを作った方が、AI開発者としては儲けられますものね。数年前には気付かなかった盲点でした。

AI化や効率化が進めば進むほど、その業界のお仕事単価は下がってしまうので、我々デザイナーの懐事情も寂しくなってしまいそうで心配です。

そして実際、

フリーで活動していたコピライターさんやグラフィックデザイナーさんの中にも「もう無理かもしれへん・・・」と廃業準備を始めている人がポツポツ現れ始めたのには恐怖すら感じます。コピライターさん達もAIに仕事奪われそうと心配している人多いですね。確かに市場にうける言葉を生み出す手法の研究とかお金になりそうな臭いがプンプンします。

これ、下請けクリエイティブ業者にとっては本当に恐ろしい現象です。これからは目に見えるデザインを下請け的に受注アウトプットをするだけでは将来先細りで、下手すると食いっぱぐれてしまうかもしれません。

まさか「AIがデザインを始めたからデザイナー辞めます」宣言を身近に聞くようになろうとは、15年前デザイナーになろうと決意した頃には想像すらしていませんでした。

計画無しに追い込まれて廃業、その後自分だけで餓死する分には仕方ないのですが、私達には家族がいるのです。明日のご飯と寝る場所は何があっても確保しなければなりません。

安定した将来のことを考えると、自分もそろそろデザイナーを辞める準備をしないとな、そんな風に考えている訳でありますが、これは仕方が無い現実なのです。この厳しい状況を知らないふりして逃げてはいけない。そう、すべては生きていく為です。

ただ、デザインのお仕事は楽しく、半分仕事で半分趣味なので可能な限り続けてはいきたいです。

私たちは一体いつまでデザイナーを続けられるのでしょうか?

carbon

フランス企業のインハウスデザイナー。フランス語がまだ話せないので英語でごまかしている。日本食が好き。パリにラーメン屋があってよかった。

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