【30代:UIデザイナーの悩み】コードの勉強?転職すべき?

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最近、立て続けに色々な会社のUIデザイナーの方々とお話しする機会に恵まれました。年齢は30代。大きな会社で働いていた経験がある人が殆ど(一部、転職してスタートアップにジョインしている人もいました)

 

そして、気付いたのですが、

『UIデザイン × 30代 × 日本のサラリーマン』

と言った条件が揃うと、皆さん似たような悩みを抱えていました。

 

「やっぱり、コードも書けなきゃダメ?」

「今の環境から転職した方が良いのかな?」

「これから将来どうなるのだろう?」

 

ぼく自身の専門はプロダクトデザインなので、UIデザインに詳しい訳ではありませんが(仕事上多少の関係はあります)、ぼくの気付きがUIデザイナーさんの今後のキャリアを考える上での参考になれば幸いです。 

3つの悩み

①フォトショップ、イラレだけでは限界を感じる

②工夫しないとコモディティー化してしまう

③大企業よりベンチャー?

主にこの3つの悩みに集約できそうです。

一つ一つ、見ていきましょう。

 

①フォトショップ、イラレだけでは限界を感じる

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UI(ユーザーインターフェース)デザイナーで無い僕の立場からみれば、「UIデザイナーってパパッと画面を綺麗にしてしまうセンスが羨ましい!」と思ってしまうのですが、30代ともなると「見た目のデザインは出来て当然、その他で勝負するポイントこそが重要」になる様です。

 

◆コードが書ける

◆リーダーシップ

◆ビジネス知識

◆海外経験

etc.

 

日本からグーグルやアップルなどに転職している方もいるらしいのですが、そういう方々はいずれも「コードが書けて、デザイン実装までできる」スキルを持っていたそうです。

 

時代の変化が激しい上に、今後もデジタルネイティブ世代の若者が多く参入してくると予想できるので、「2Dデザインをしているだけでは将来、会社にしがみつく事しか出来ない40代、50代が待っているのでは?」と不安になってしまうそうな^^;?

 

なるほど。。。でも、これは他のデザイン分野でも同じかもしれませんね。

何歳になっても新しいスキルを学んだり、自分で仕事を創り出す事がより重要になっていきそうです。

 

②工夫しないとコモディティー化してしまう

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これは意外な悩みでした。

 

デザインの仕事をしていると、「手癖」とも言いますが意図せずとも、デザインに「その人らしさ」が出てくると僕は思っていたのですが、UIデザイナーはビジュアルアウトプットから「独自性」を出しずらいようです。

 

トレンドを追ったり、視認性を追求していくとシンプルになっていき、コンセプトが同じであれば、見た目的には「最終的には誰がやっても同じ様なものになるのでは?」と感じることがあるそうです。。。そして、だったら「俺、私以外のデザイナーでもいいんじゃないか?」と自虐的になってしまう人も少なくないようです。

(勿論、この域に達するにはどんな仕事にも対応できるスキルと経験が必要です)

 

ここでもやはり、2Dデザインだけに集中しているだけでは超えられない壁があるのかもしれません。

 

デザイナーの「やり甲斐」や「キャリア形成」を考える上ではやはり『自分じゃなきゃダメな理由』をデザイナーとして定義づけることは重要です。1人1人、アウトプットだけでなく工夫が必要なのでしょう。

 

③大企業よりベンチャー?

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これも良くある「どっちが良いか?」議論ですが、とても興味深かったです。

最近お会いできた方は、誰でも知っている様な大企業に勤めている人や勤めていた人、またはその取引先に勤めている人達で、『大企業側』のお話しでした。

 

職業がら変化が激しい世界なので、日本の大企業文化とは相性が余り良くないのかも知れませんね^^;

働き方や意思決定のプロセスなど、結構辛辣な意見がでてきます。。。ベンチャー企業への転職をする人や、現在転職を考えている人が多いです。

 

下世話な話をしてしまえば、日本のデザイナーの中では「高給取り」と呼ばれるだろう彼らですが、将来に対する不安がある様に感じました。

 

「大企業に勤めていれば安泰だ!」という価値観から、「個人として時代に合った能力を身につける事こそ安定だ!」という考え方に変わって来ているのでしょう。

 

合言葉の様に「今の40代、50代はギリギリ逃げ切れるだろうけど、俺たち30代は今、岐路に立たされているよね。。。」というセリフを何度も耳にしましたね^^;

 

大企業か?ベンチャーか?の判断は人それぞれの特性によるのでしょうが、30代のUIデザイナーにとって言えば「正直、どちらが有利なのかわからないのが現状」今はそんな空気感なのかもしれません。安定と言えば大企業だった時代からはだいぶ変わってきているのは間違いありません。

 

まとめ

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「これ1つさえやっておけば正解!」

といえるものが見えないからこそ、感じる不安はあると思います。

 

30代として今後のキャリアを考える上で、「一つの専門性」だけでは足りず、「複数の専門性スキルや専門性知識」が必要になってきていると感じるのはUIデザイナーだけではないでしょう。

 

しかし一方で、人生の選択肢(職業選択)の機会が沢山あると思えばワクワクしてきますね^^♪

 

エンジニアリングを勉強するにしろ、転職活動をするにしろ、例えそれを途中で断念せざる負えなくなってしまっても、その経験は後々の人生で生きてきます。

 

あなたも僕らと同じ様に悩んでいるのなら、とりあえず何か新しいことを初めてみませんか?

 

でわでわ、良いデザイナーライフを〜〜〜^^♪

 

carbon

プロダクトデザイナー:新卒で大手インハウスデザイナー→フランスで3年働く→東京へ帰国したが働き方に疑問を持ち転職→テレワークをフル活用し湘南の海側へ移住→複業スタイルで新しい働き方にチャレンジ中!

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