『優秀なデザイナー』に必要な3つの条件とは???
『優秀なデザイナー論』を考えてみましょう。
世の中には沢山のデザイナーさんがいますが、周りの人から「あいつは優秀だよ!」と言われるデザイナーとそうで無いデザイナーの違いは何処にあるのでしょうか?
「どうしたらデザイナーとして活躍できるのだろう」
「自分はデザイナーの才能が無いのかもしれない」
「デザイナーとして自分に自信が持てない」
などなど、20代のデザイナーとして駆け出しの頃は色々と悩んだり、スランプに陥ってしまったりするものです。
今日はそんな若手デザイナーさんが今後のキャリアを考える上で、前向きになれる様なお話ができたらなぁ、と思います。
筆者自身デザイン業界で10数年間働いてきて分かったのは、20代前半の頃にイメージしていた『優秀なデザイナー』と『実社会で評価されるデザイナー』には大きな差があると言う事です。
若いうちは「デザイナーはセンス・デザインスキルが全てだ!」と考えていたのですが、どうやらそうじゃ無いみたいなんですよね。。。センスやスキル以外の部分も評価してくれる人は沢山います。
答えは1つでは無いですが、ここでは『優秀なデザイナーになる為の3つの条件』をあげさせて頂きますね。今後、デザイナーとしてのキャリアを考える上で参考にして頂けたら幸いです。
『優秀』という言葉は曖昧なので、もう少し具体的にしましょう。
誤解を恐れずに言ってしまえば『年収600万〜800万程度』のデザイナーさんが持っている十分条件を想定しています。(デザイナーの平均年収は約450万円ほどらしいので、年収600〜800万円のレベルは優秀と言って良いでしょう)
① 必要最低限のデザインスキル
まず第一に、『1人で納品出来るデザインスキル』は当然必要になります。
新人デザイナーは、アートディレクターやデザインダイレクターなどの上司にチェックして貰いながら仕事を進めていかないと、『デザインを納品できる状態』に到達する事が出来ません。
経験が少ないので仕方がない事ですが、これではやはり『優秀なデザイナー』とは呼べませんね。恐らくデザイナー人口の1〜2割程度の人が『必要最低限のデザインスキル』を身につけられていないでしょう。努力してこのレベルを脱する必要があります。
しかし、ここで1番言いたいのは「最高のデザインスキルを持っていなくても、優秀なデザイナーになれる」と言う事です。『1人で納品出来るデザインスキル』さえ持っていれば十分でしょう。これから後述する2つの要素があれば全然大丈夫!
逆に『1人で納品出来るデザインスキル』から『ライバルデザイナーを蹴散らす事ができる最高のデザインスキル』までレベルアップする事は並大抵のことではありません。いくら血の滲むような努力をしても到達する事が出来ない可能性も高いです(汗
デザインスキルを磨く事は絶対に必要ですが、それが全てではないと認識できればデザイナーとしての可能性が広がりますよ。
②自分の価値が最大になる場所に身を置き、楽しくデザインしている
「どんな環境でデザインをしているか?」
「楽しくデザイン出来ているか?」
これはもの凄く重要です。
大企業のデザイン本部、有名デザイナーの事務所など一般的に恵まれていると思われている場所に所属していても、そこが本当に『自分の価値が最大になる環境』かどうかは分かりません。
デザイナー業をしていると『自分のデザインテイスト』が次第に定まってきます。
今いる環境で求められている事と、自分のデザインテイストがピッタリと合っていることが望ましいですね。自分の強い部分で勝負しないと、どんなに優れた能力を持っていたとしてもデザイナーとして花咲く事は難しいものです。。。
海外のデザイナーさんは、自分のデザインテイストを最大評価してくれる環境を求めて転職を繰り返したり、働く国すら変えたりしていますよね?それだけ自分の価値が最大になる場所で働く事はデザイナーとして成功する為に大切な要素です。
日本では「新卒で入社した会社で定年まで働くぞ!」というデザイナーさんも他の国と比べれば少なくないので、ちょっと損をしてしまっている人もいるはず(汗
自分に合った環境でデザインできれば楽しく仕事をする事が出来るでしょう。
そして、「楽しそうにしている人に多くのチャンスが巡ってくる」と言うのはどんな職業にでも当てはまる不変の真理!
「常に楽しくデザインしています!」と心の底から言えれば『優秀なデザイナー』認定される日は遠くないはずです。
③デザイン以外のスキル・知識を高いレベルで有していること
『法律に詳しい弁護士』
『美味しい料理を作れるシェフ』
『運動神経の良いスポーツ選手』
『センスの良いデザイナー』
どれも至極当たり前ですよね?
『優秀な人』と呼ばれる人達は実は『本業以外のスキル・知識でライバルを圧倒している』ケースが非常に多いです。
『法律に詳しく、ビジネス感覚も優れた弁護士』
『美味しい料理を作れ、心地よい空間を演出できるシェフ』
『運動神経の良く、戦術に長けたスポーツ選手』
『センスが良く、プレゼンに説得力があるデザイナー』
簡単に例をあげるとこんな感じ。
デザイナーであればその他に、、、
◾︎マネジメントスキル
◾︎プログラミング
◾︎語学力
◾︎マーケティングの知識
◾︎営業スキル
◾︎コミュニケーション能力
◾︎人脈
などなど、デザイナーとして武器に出来る能力は沢山ありますね。
若いうちから「デザイン以外で自分はどんな武器を磨いていくべきか?」を意識しながら仕事をする事は『優秀なデザイナー』にたどり着く近道だと思います。
まとめ
あくまで個人的な経験則の中でのお話ですが、上記3つの条件が揃っていれば間違いなく『優秀なデザイナー』でしょう。(年収で言えば600万以上は確実だと思われます^^;)
「デザイナーであれば、先ずは自分の働き方からデザインするべき」なのかもしれませんね?
でわでわ、今日はこの辺で。
良いデザイナー人生を〜〜〜^^!