【デザインコンペ地獄】は正直シンドイ。。。過剰残業の元?
日本のデザイン業界によくある『デザインコンペ方式』は実は無駄だらけ。
デザイン制作会社3社でそれぞれ3人のデザイナーが3案ずつ提案してたら合計で27案がセレクションの場で戦うのだけれど、最終的に採用されるのは当然1案のみ。
沢山のデザイナーが魂を削って生み出した他の26案は明日には既に忘却の彼方。。。
もちろん売り上げも0円です(汗
正直これはシンドくないですか^^:?
『デザインコンペ方式』のメリット
◾︎若手デザイナーにとっては『名前を売る』チャンス!
◾︎競争することで良いアイディアが生まれる
◾︎闘争心を煽る事でモチベーションが上がる
◾︎選ぶ方は「沢山のアイディアから選んだ」という安心感が得られる
◾︎多くの仕事で切磋琢磨できるのでデザイナーのスキル向上に繋がる
などなど。
デザインコンペには様々なメリットがあります。
特に10代、20代の若いデザイナーさんは1つでも多くのデザインコンペに参加して実績を残したり、1つでも多くの実戦に参加して自分のスキルを磨いていくべきでしょう。
それにデザイナーとして純粋にデザインコンペって楽しいですよね?
「デザイン提出前夜はライバルと徹夜して作品を仕上げた!」
「デザインコンペで始めて採用された時は跳んで喜んだ!」
「兎に角、沢山のデザインコンペに参加したくてしょうがない!」
こんな楽しい経験はデザイナーなら誰しもが持っているでしょう。
ちょっと過剰労働な日本のデザイン業界(汗
『デザインコンペ方式』にはメリットがある事は間違いありません。
でもちょっと待ってくださいっ!
忙しくて、仕事が火の車になっているデザイナーさんは多いです(汗
デザインってコンペ方式以外にも最適解を見つける術はあるのでは?
「よし、じゃあ例年通りデザインコンペを開催するか!」
「わ〜い、新しいデザインコンペだ!今回は頑張って採用されるぞ〜!」
見慣れたプロセスに疑問を持たずに思考停止になっていませんか?
みんなで考えればもっと効率良い働き方はきっとみつかるはずです。
現状、日本のデザインコンペは過剰と言って良いでしょう。
サービス残業の温床。
生産性を下げている要因。
デザイナーの消耗戦。
そんな言葉に置き換えても違和感はありません。。。
実際、度重なるデザインコンペの嵐で体調を崩してしまったり、生活が困窮してしまったりと、隠れて泣いている人も目の当たりにしています。。。
『デザインコンペ方式』から脱却しているデザイナー
コンペで消耗しているデザイナーさんがいる一方。
実は、ある程度の裁量と収入があるデザイナーは既にこの『デザインコンペ方式』から要領よく抜け出している人が、少なくありません。(寧ろここから脱却しないと収入や自由な時間は増えないのかもですが^^;)
◾︎クライアントの信頼を勝ち取って名指しで仕事を依頼される
◾︎デザインコンペの提案を選ぶ側にまわる
◾︎デザインコンペに参加せずとも社内で価値を生み出せるポジションに座る
◾︎短時間で仕上げるラフの精度が高い
◾︎デザインの本質を見極めて最短で答えにたどり着く
◾︎デザインの引き出しをしっかり積み上げている
などなど。
個人単位で考えれば色々な方策が取れるでしょう。
個人的には、30代になったら『デザインコンペ方式』から脱却する努力をするべきなのだと思います。
まぁ、デザイナーは人それぞれ価値観が違うので「一生デザインの最前線で闘いたい!」という人がいても良いでしょうし、その様な素晴らしいデザイナーさんが報われる世の中になって欲しいと願ってもいますが。。。(ただし今の戦況はどうやら劣勢です^^;)
今後デザイナーに求められるクリエイティビティー
「デザインの決め方やプロセスはデザイナーの考えるべき範疇を超えている。ディレクターや経営層がしっかりとマネジメントすべきだ!」
上記の様な考えも多くあるでしょうが、これからはデザイナーもしっかり『働き方のプロセスをデザインする意識』を持った方が良いでしょう。デザイナーの仕事は本来『色カタチを決める作業』に留まりません。
『プロセスのデザイン』は今後益々求められていくはずです。若い内からその事を意識しているか?していないか?これは後々大きな差になるとも思います。
『デザインコンペ方式』から如何に脱却するのか?
今デザイナーにはその問いに答えるクリエイティビティーが試されているのです。
一人一人のデザイナーがしっかり考え、行動すれば日本のデザイン業界の働き方はもっともっと良い方向へ改善されるでしょう。
あなたはどう思いますか?
1人でも多くのデザイナーさんに賛同して協力して欲しいなぁ〜と思います。
でわでわ、今日はこの辺で。
それでは良いデザイナー人生を^^!