コミュニケーション能力低いデザイナーは年収500万以上稼げない

十数年デザイン業界で働いてきた経験から、「デザイナー」と「コミュニケーション能力」について気付いた事をここにメモして置きます。

デザインをする事自体、クライアントの求める事を理解できるコミュニケーション能力が必要ですが、この記事では「話す事、説明が得意」であったり「他人の懐に入れるスキル」をコミュニケーション能力として書いています。

まず、一言で結論を書くとタイトル通りです。

正直言ってデザイナーの稼ぎはコミュニケーション能力と大きな相関関係があるのは間違いありません。

誤解を恐れずに言ってしまうと、コミュニケーション能力が低いデザイナーさんで年収500万円以上稼いでいる方を見たことがありません。

この状況を改善したいなと思ってはいるのですが、難しい問題です。寧ろ今後ますますデザイナーの年収は、デザインスキルではなくそのコミュニケーション能力に依存する様になるでしょう。

素晴らしいデザインを生み出せるデザイナーさんは割と多いのですが、そんな恵まれた能力を持っていてもコミュニケーションスキルに難があると壁に突き当たってしまいキャリアアップ出来なくなってしまいます。悲しいですがこれが現実です。

現在、デザイン業界のデザインレベルは十数年前と比較するともの凄くレベルアップしています。それはITの進化で良質なデザインにアクセスするのが容易になったり、デザインツールの発達で作業効率が非常に上がっているからでしょう。

それ自体は良いことなのですが、逆にレベルの高いデザインがありふれた事によってデザインの陳腐化が進んでしまい、「結局どのデザインが良いんだっけ?」となっている現場が増えていると感じます。

この様な状況の中では、最早コミュニケーション能力が高くないと仕事を受注出来なかったり、出世もできません。

残念ですが、コミュニケーション能力が低いとデザイナーを続けるのはどんどん難しくなっていきます。

年収500万円は日本の労働者年収のちょっと上。フリーランスデザイナーさんであれば成功している上位層。会社勤めのデザイナーさんであれば役職が貰えるかどうかちょうど分かれ目の年収額、それが年収500万円くらいでは無いでしょうか?この辺りに一つのボーダーラインがあると思います。

コミュニケーションスキルについて悩みがあるデザイナーさんは多いはず。そして、実際コミュニケーション能力が低い方も割と多い職業です。なるべく人と関わらず、コミュニケーションする時間を減らし、黙々とデザイン作業に没頭したいタイプのデザイナーさんが沢山いるのも知っています。個人的にはそんな職人気質なデザイナーの方が、口が上手いけど手を動かさないデザイナーさんよりも好きなので、これからのデザイン業界の行く末に一抹の不安を抱えています。

では、コミュニケーション能力が低いデザイナーはどうしたら良いのでしょうか?

1つ確実に言えるのは、「コミュニケーション能力が高い人と一緒に働くべき」だと言うことです。コミュ障デザイナーだけの現場は悲惨です。

コミュニケーション能力に自信の無いデザイナーさんは、就職や転職の際は一緒に働く人のコミュニケーション力はしっかりチェックしておいた方が良いでしょう。

年収500万円以上を目指す事は難しいですが、一緒に働く人次第でデザイナーとして楽しく幸せに働く事が出来るでしょう。

carbon

プロダクトデザイナー:新卒で大手インハウスデザイナー→フランスで3年働く→東京へ帰国したが働き方に疑問を持ち転職→テレワークをフル活用し湘南の海側へ移住→複業スタイルで新しい働き方にチャレンジ中!

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