ノベルティの成功と失敗例!デザイン依頼のコツは?
学校や会社でノベルティを制作することになった!!
開店記念、周年記念、イベントや卒業式などに必須のノベルティ。
デザイナーじゃないのに担当になった!という人も多いはず。
どんなものが喜ばれるの?逆に、こんなものだと印象が悪い?!
ノベルティの成功例と失敗例を見ながら、喜ばれるノベルティを考えていきましょう!
また、デザインを自分で作ったり依頼したりする際のコツも伝授します!
プロフィール
EL(える)
グラフィックデザイナーです。広告、パッケージ、雑誌などなどを担当してきました。
ノベルティとは?
キャンペーンや記念品として主に無料で配布するものを言います。自社のロゴを入れることによって顧客のブランド認知を高めたり、ノベルティ目当てでの売上アップを狙うことができます。
喜ばれる!ノベルティランキング
こんなノベルティは喜ばれる!人気のノベルティはこれ!編集部の独自ランキングです。
1位 ボールペン
単価が95円前後と安く、実用性があり、どんな場面でもふさわしい人気のノベルティです。
2位 ノート
単価140円前後〜。ロゴが入っていても気にならない、かつ重量感があり単価以上の満足感があります。ハードカバーの小さめのものならフォーマルなイベントにもぴったりです。
3位 エコバッグ
実用性と宣伝効果があり、単価も70円代〜と意外と安価です。ファッションブランドや学校の見学会、大型イベントなどで特に人気のノベルティになっています。資料を入れて配布できるので理にかなった使い方ができます。
ランキング上位は「実用性がある」「場所を取らない」「流行に左右されない」というのが特徴になっています。
ノベルティの成功例
アピール大成功!会社の印象アップ!ノベルティが存分にその役割を果たした例を紹介します。
成功例1 メッセージ性で企業の印象アップ!
企業のロゴではなく、メッセージを大きく印刷したノベルティです。企業や学校自体にブランド力があまりない場合、ロゴを入れてもアピールにはなりにくいです。その場合、配る場面に合わせたメッセージを入れることによってプレゼント感が増し、喜ばれるノベルティにすることができます。
正月、入学、卒業シーズンに取り入れるとうまくマッチしやすいです。
成功例2 ロゴをおしゃれに配置したファッション性のあるノベルティ
マリメッコの大人気ノベルティです。ロゴを大きく配置しただけですが宣伝効果があり、ノベルティ目当てでの売上アップも見込めます。企業やロゴにブランド力がある場合には、このように他人に見える形でロゴを配置してもファッション性があって喜ばれるノベルティになります。「ブランドもの」「長く使えそう」と思わせるのもポイントの一つになります。
成功例3 ノベルティとは思えない高クオリティ
ファッションブランドのノベルティです。思い切って豪華なものにするとノベルティ目当てでの集客アップに役立ちます。ノベルティ自体にデザイン性があれば大成功のキャンペーンになります。
効果マイナス?!ノベルティの失敗例
ノベルティは方向性を間違えれば「こんなものいらないよ!」と言われかねません。ここからは失敗しやすいノベルティの特徴を挙げていきたいと思います。
失敗例1 流行り物
流行り物はすぐ廃る
「今誰もが欲しがるもの」はノベルティとして失敗しやすいです。「今」流行っていても、ノベルティを配るときには冷めていることが多いです。また、誰もが欲しいということは他の企業も配っています。さらに、すでに対象者は自分で購入して所有している可能性が高いです。
テレビの報道などで安易に「これならみんなやってるしイケるだろう」と思ってしまうと失敗します。長い目で見てください。
失敗例2 場所を取るもの
置くところがないし捨てにくい!
ノベルティは基本的に勝手に配られるものですので、場所を取るものは相当ブランド力があっても嫌がられる可能性が高いです。「使わない上、家に置く場所がないな」と思われると、キャンペーン中の今は買わなくていいかな、なんて逆効果になることさえあります。
失敗例3 宗教観があるもの
「好き」を強要されると気持ち悪い
例えばファンでもないクラブのTシャツを着ろと言われたらちょっと気持ち悪いですよね?身に付けるものやタオルなどは幅広いターゲット層には向きません。ファンクラブでさえ失敗することがあります。女性に対し女性らしさを強要するようなイメージの物もやめたほうがいいでしょう。
ノベルティのデザイン担当になってしまった!
学校や企業で、デザイナーではない人が任されてしまう、ということもありますよね。ノベルティのデザインはパターンに沿ってデザインすれば、あとはシーンに合わせて選ぶだけになります。
簡単にパターンを挙げてみますので、自分でデザインデータを操作するか、デザイナーに依頼してみてください。
ノベルティデザインの全パターン
- ロゴを大きく配置する
- ロゴを小さく配置する
- 中央にデザインする
- 端にデザインする
- 斜めにロゴを入れる
- 何個もロゴを入れる
- イラストを入れる
- チェック柄、水玉などパターンを入れる
- 背景を濃い色にしてロゴは白抜きにする
- ロゴを金や銀で入れて高級感を出す
ノベルティのデザインには「イラストレーター」が必須
ノベルティのデータを入稿するには、アドビのパソコンソフト「イラストレーター」が必須になってしまいます。入稿にはこのイラストレーターで作成した保存形式である.ai形式が必須です。エクセルやpdfでは入稿できませんのでご注意ください。
もしソフトを持っていない場合は、一ヶ月分契約するか、デザイナーに依頼してデザインデータを作ってもらいましょう。
イラストレーターを契約するなら
値段を解説します。
通常価格
単体プラン | 2480円/月 | 最もスタンダード。一月単位でも購入可能。 |
---|---|---|
コンプリートプラン | 5680円/月 | Photoshop,Illustrator,Indesignなどなどアドビのソフトのほぼ全てが使える、お得なプランです。3つ以上のソフトを購入するならこのプランです。 |
7日間は無料で使えます。持っているデバイスが対応しているかしっかり確認できますね。
イラストレーターとフォトショップの2ソフトを買う場合は、イラストレーターの単体プランと、フォトプラン(980円/月)で契約するのが最安です。
学生価格
単体プラン | 980円/月 | もしフォトショップを一緒に買うなら、単体+フォトプラン(1960円/月)よりも、コンプリートプランの方が、値段がほぼ同じで使えるソフト数が断然違うので、コンプリートプランを選ぶべきです。 |
---|---|---|
コンプリートプラン | 1980円/月 | イラストレーター以外に一つでも何かアドビソフトを購入予定なら、このプラン一択です。 |
学生価格は大学生・高校生・専門学校生の他に、技能習得学校でも認可がある学校なら学生価格でお得に契約できます。
学生証の提示が必要なため認可に日数がかかります。(一ヶ月くらいだったと思います)すぐには購入できないので注意!
デザイナーに依頼するなら
知り合いのデザイナーがいない場合にはクラウドワークスなどで仕事依頼してみましょう。
相場は3万円前後かと思います。
イラストレーターを自分で操作するなら
自分で入稿データを作るなら、本を一冊持っていればノベルティくらいのものは作れますよ。
元からあるロゴを、大きさと色を変えて配置するだけですので絶対できます。
デザイナーに無料でお願いする
ノベルティ制作の会社によっては、実はデザインを無料でお願いできるところもあります。
大きい印刷会社だと社内にデザイナーさんがいるからです。
デザインを誰かに依頼したり、自分でやるのに不安があるなら、こういう会社に制作を依頼してデザイン案を複数出してもらえば、あとは選ぶだけ。ノベルティが完成します。
ノベルティ作成の会社はかなり多いのですが、デザイナーに無料でお願いできるところは知っている限り一社だけですので紹介しておきます。
印刷会社のラクスル では無料でデザイナーにデザイン案を複数案出してもらえます。
物によりますが、ロット数が約1000〜なので、印刷数が少ない場合は別の会社を選ぶべきです。ロット数が多めなら値段も割安です。合うようならここを使ってみてください。
もしデザイナーに依頼できるだけの予算があるのでしたら、各社取り扱っているものが違うので(ボールペンの種類やカップの形などなど)作りたいノベルティに合わせて依頼する会社を選んでみてください。値段は意外と差が少ないです。
まとめ
ノベルティは時代や流行によって成功することもあれば、やっぱり失敗してしまうこともあります。ものが溢れている時代ですので、何をプレゼントしても「もうお腹いっぱい、いらないよ」という人も多いです。「自分がこれをもらったら嬉しいかな?」そんな当たり前の感覚を大切にしましょう。デザインや企画を考えすぎると意外と「感覚」を信じることをおざなりにしがちです。あなたの勘も頼ってみてください。
成功を祈っています!それでは!