グラフィックデザイナーとは?なり方は?全部まるっと解説します!

グラフィックデザイナーとは?仕事内容をわかりやすくイラストで解説します!

 

グラフィックデザイナーの仕事内容

まずはグラフィックデザイナーがどんな仕事なのか?簡単におさらいしておきましょう。

受注

クライアントからのコンセプト提示場面イラスト

 

制作(平均3〜12案)

デザインの提案場面イラスト

 

修正&デザイン決定

クライアントからの修正提案と修正デザイン場面イラスト

 

クライアントに納品または印刷会社へ

印刷会社またはクライアントへデータ納品場面イラスト

納品のデータにはトンボ(カラムマーク)をつけ、ai形式で保存します。形式はこれから勉強していきましょう。

イラストや写真は外注することもありますし自分で全てこなす場合もあります。

 

グラフィックデザイナーの必須スキル

グラフィックデザイナーに「資格」は必要ありません。大事なのはスキルです。パソコンスキルに加えて、デザインのコツというか、芸術の知識が必要になります。

具体的に必要なパソコンソフトは

  • イラストレーター
  • フォトショップ

この二つのソフトになります。

 

イラストレーターとフォトショップを身につける方法

最も早いのが本、最も安いのが動画、最も確実なのは学校になります。総合的に見て動画がおすすめですが、あなたに合った方法は何か?よく考えて選びましょう。確実に就職したいなら学校です。

方法A 学校に通う

大学・専門学校

就職や転職を有利に進めたいのであれば、美術大学か専門学校で勉強するのが断然有利です。専門学校なら最短で2年で卒業できます。

ただ2年制を卒業してもデザイナーとして就職できる確率は結構低いので、4年性の方が確実性があって個人的にはおすすめ。

学校はパソコンスキルはもちろんのこと、デザインの考え方やコンセプト立案、アートの勉強まで様々なことを学べる場です。時間や費用はかかりますが、確実に就職したいという場合にはこちらを検討してみるのがおすすめです。

グラフィックデザインの学校は100校以上あり、この2校のほかにも全国各地で学ぶことができます。家から通いやすい場所や雰囲気が合う学校を選んでみるのもありです。

以前書いた記事で詳しく説明しています。こちらを参考にしてください。

方法B 本で身につける

一番簡単なのが本です。特別な道具なしでじっくり勉強することができます。

おすすめポイント

Illustratorの基礎と思えるもの全てと、印刷データの作り方(多少)まで解説した一冊です。カラーページで、画面キャプチャが多く載っているので理解しやすいです。何もわからない初心者ならこの本から始めると一通り身につけるとこができます。

kindle

 

おすすめポイント

Photoshopについて何もわからない人でも始められます。自分では見つけにくい複雑な機能を練習できるデザインデータがセットになっています。素材を使って実践形式で学べるので、作業しながら本格的な勉強ができます。

kindle

方法C 動画で学ぶ

オンライン動画学習システムを使うととても理解しやすいです。本を何冊も買うくらいなら、こちらの方が断然安い場合が多いです。

Udemy イラストレーター講座
【印刷物編】知識ゼロから即戦力になるためのillustratorCC実践コース

イラストレーター動画キャプチャ

おすすめポイント

デザインの依頼をされた場合、どういう流れでIllustratorの作成すべきなのか、順を追って説明してもらえます。名刺を作ってみるなど実践で即役に立つ項目が盛り込まれています。特にいいのは、トンボを付けてデータ納品用の形式にするなど、実際に印刷できるデータ作りが学べる点です。これの応用でチラシやポストカードも作れるようになります。

【印刷物編】知識ゼロから即戦力になるためのillustratorCC実践コース

 

Udemy フォトショップ講座
Photoshop CC マスターコース : 動画で徹底的に学ぶ! 確かな技術をマスターしよう!

フォトショップ講座動画キャプチャ

おすすめポイント

こちらはPhotoshopの基礎中の基礎を学べます。画像の保存形式の違い、選択範囲を作る、レイヤーを分ける、簡単なレタッチ作業などが学習に盛り込まれています。Photoshopを触ったことがほとんどない人におすすめです。

Photoshop CC マスターコース : 動画で徹底的に学ぶ! 確かな技術をマスターしよう!

 

働きながらスクールに通う

働きながら通えるデザインスクールもあります。土日や夜間に勉強できます。学費も大学・専門学校よりずっと安く済みます。ただし、東京が多いことと、大学や専門学校と違い卒業しても何かの「卒業資格(大卒・専門士)」が得られるわけではありません。そこはデメリットになります。

グラフィックデザインだけを学べる学校というのはほとんど無く、スクールはwebデザインまで学べるものになります。グラフィックデザインの延長線がwebデザインです。フォトショップやイラストレーターのスキルだけでなく、HTMLとCSSを学べる学校になります。これは大学と専門学校でも学びますので、実質大卒や専門士と同じ技術を身に付けることになります。

 

(1)デジタルハリウッド

通学

Web制作会社運営

20代男女が多い

デジタルハリウッド外観

費用 450,000円〜
期間 6ヶ月〜
習得スキル Illustator、Photoshop、Dreamweaver、Adobe XD、HTML5、CSS3、JavaScript
校舎 上野、池袋
初回サービス 無料相談会、学校案内資料、卒業制作事例集
webサイト 6ヶ月で未経験からWebデザイナーになる!【デジタルハリウッド STUDIO by LIG】

おすすめポイント

通学してがっつり学ぶタイプの学校です。6ヶ月かかりますが、プロのwebデザイナーになるためのスキルがしっかり学べます。授業時間は予約制で自分で選択できることから、会社員でも忙しすぎなければ通えるとのことですが、専門学校に通うくらいの覚悟がいる学校です。教室は上野と池袋なので、ここへ通学できる人には選択肢の一つになります。

 

 

(2)東京デザインプレックス研究所

通学

多様なコース

大規模学校

サポートが手厚い

東京デザインプレックス外観

費用 460,000円〜
期間 2ヶ月〜
習得スキル Illustator、Photoshop、HTML5、CSS3、JavaScript、jQuery、PHP、MySQL、Wordpress
校舎 渋谷
初回サービス 資料請求、個別カウンセリング、授業体験セミナー
webサイト 東京デザインプレックス研究所

おすすめポイント

期間は短いですがほとんど専門学校に入学するのと変わりません。こちらの学校は技術はもちろん企画、理論、制作進行など実際会社で必要なスキルをしっかり学べます。入学には簡単な審査があり、パソコンの使い方がわからない… というような初心者には向きません。中級者向きです。

  • 夜間部19:15-21:45 / 6ヵ月間(週2-3回)
  • 土or日/ 6ヵ月間(週1-2回)
  • 昼間部10:00-15:45 / 2ヵ月間(週3-4回)

から選べ、渋谷の校舎に通えなければなりませんが、真面目にしっかり学べる学校です。

 

 

(3)ヒューマンアカデミー

通学

オンライン

通学+オンライン

多様なコース

大規模学校

全国展開

ヒューマンアカデミーサイトキャプチャ

費用 2,200円〜
期間 4時間〜
習得スキル Illustator、Photoshop、Dreamweaver、HTML5、CSS3、JavaScript、MySQL、Wordpress、PHP ※全て選ぶコース次第。細かく調整可能
校舎 札幌、仙台、大宮、宇都宮、柏、千葉、銀座、新宿、横浜、立川、新潟、静岡、浜松、名古屋、京都、奈良西大寺、大阪梅田、大阪心斎橋、天王寺、三宮、和歌山、岡山、広島、高松、福岡、北九州、熊本、鹿児島、那覇
初回 デジタルパンフレット、資料請求、無料個別相談、無料体験セミナー
サイト ヒューマンアカデミーWebコース

おすすめポイント

社会人向け学校の超大手、CMなどでもおなじみですね。全国に学校展開しているので通いやすいのが最大のメリットになります。授業もかなり細かい選択ができ、超初心者〜中級者まで授業をアレンジしながら学ぶことができます。

 

おすすめポイント

未経験からデザイナーやディレクターになりたい。 海外でクリエイティブな仕事をしたい。 IT・デザインのスキルでフリーランスで働きたい。 英語を使って海外で仕事をしたいという人にはぴったりの留学プログラムです。英語とデザインを同時に教わります。海外就職を叶えた人もいます。

 

デザインセンスを身に付けるには

イラストレーターとフォトショップを身につけたあとは、センスのいいものをデザインできるよう知見を深めましょう。

本で学ぶのがおすすめです。

グラフィックデザインで特に大事なのは3つ

  • レイアウト
  • 文字

です。

レイアウト

おすすめポイント

レイアウトは「型」を覚えてしまうのが効果的です。この本ではレイアウトの型がどんな場面でどのように効果的かわかります。アイディア出しに困った時にこれがあると心強いです。

kindle

 

おすすめポイント

意外とクセが出て、コンセプトのイメージに合わせて提案できないのが「色」です。自分のイマジネーションだけでは補完できない「色の組み合わせ」を捻り出すために、プロもこういった配色見本帖を一冊は持っています。慣れていないうちはなおさら持っておきたいです。

kindle

 

文字

おすすめポイント

文字の歴史や種類はできる限り勉強したほうがいいです。知らないと結構恥ずかしい思いをします。グラフィックデザイナーにとって最も大事な知識になります。

kindle

 

 デザインアイデア

名刺、ロゴ、パッケージなどをデザインするときには、良質なデザインをたくさん見て吸収してアウトプットする必要があります。参考書はなるべく多く持っておいたほうがいいです。クライアントに仕事を受けてから慌てて買うことになってしまいます。

おすすめポイント

おしゃれで変わったデザインの名刺がたくさん収められた作品集です。こんなアイディアがあったなんて!こんな印刷も可能なの?など。人に一目置かれる名刺デザインができます。

amazon

 

おすすめポイント

ロゴのデザインにはプロも苦労します。アイディアがどうしても出ない、もっと他にアイディアは無いか?という時に役に立つアイディア帖です。

amazon

 

おすすめポイント

パティスリーやデパ地下のおしゃれなパッケージを集めた作品集です。いいパッケージデザインとは何か?こんなに自由でいいんだ!と教えてもらえる一冊です。

kindle

 

就職活動

グラフィックデザイナーの勉強をしたとしても、美術大学か専門学校を卒業していない場合、就職活動は厳しいものになります。独学の場合は工夫が必要です。

独学で勉強する人の就職活動
  • 親戚や友人のツテで仕事をもらう
  • クラウドソーシングサービスで仕事を獲得する
  • SNSで仕事の依頼を待つ

こういった工夫が必要です。

クラウドソーシングサービスとは?

ネット上で仕事のやり取りができるサービスです。クラウドワークス、ランサーズなどが有名です。学歴や仕事歴に関係なく参加できます。

初心者におすすめなのは断然【ココナラ】 です。

ココナラロゴ

仕事の多くは簡単なイラスト、ロゴ、名刺などです。ここでコンペに参加しながら仕事を獲得するのがおすすめです。

フリーランスで働く場合の料金表

フリーランスの場合、自分で見積もりを作成することになります。だいたいどれくらいの料金を請求すればいいのか?表にしましたので参考にしてください。

グラフィックデザイナーの仕事料金表。ブランドロゴ11.4万円、キャンペーンマーク9.3万円、店頭ポスター21.3万円、リーフレット13万円、ポストカード片面6.3万円

グラフィックデザイナーの仕事料金表02。パンフレット16ページ500部印刷35万円、新聞折込チラシ両面9万円、装丁7.5万円、名刺片面4.3万円、パッケージ19.5万円

美大や専門学校を卒業していない場合の駆け出しのお仕事は、この表よりもまずは1/3くらいで始めたほうがいいかもしれません。実力が付いたら徐々に高くしていって、この表よりも高い金額でお仕事ができるのを目指しましょう!

 

イラストレーターの値段解説

イラストレーターはアドビというソフト会社から出ていますので、ホームページから購入(月額契約)します。

最安で2480円/月になります。

Adobe

通常価格
単体プラン 2480円/月 最もスタンダード。一月単位でも購入可能。
コンプリートプラン 5680円/月 Photoshop,Illustrator,Indesignなどなどアドビのソフトのほぼ全てが使える、お得なプランです。3つ以上のソフトを購入するならこのプランです。

7日間は無料で使えます。持っているデバイスが対応しているかしっかり確認できますね。

イラストレーターとフォトショップの2ソフトを買う場合は、イラストレーターの単体プランと、フォトプラン(980円/月)で契約するのが最安です。

 

学生価格
単体プラン 980円/月 もしフォトショップを一緒に買うなら、単体+フォトプラン(1960円/月)よりも、コンプリートプランの方が、値段がほぼ同じで使えるソフト数が断然違うので、コンプリートプランを選ぶべきです。
コンプリートプラン 1980円/月 イラストレーター以外に一つでも何かアドビソフトを購入予定なら、このプラン一択です。

学生価格は大学生・高校生・専門学校生の他に、技能習得学校でも認可がある学校なら学生価格でお得に契約できます。

学生証の提示が必要なため認可に日数がかかります。(一ヶ月くらいだったと思います)すぐには購入できないので注意!

 

フォトショップの値段解説

フォトショップも同じくAdobeホームページから契約します。

最安で980円/月になります。

通常価格
単体プラン 2480円/月 最もスタンダード。一月単位でも購入可能。
フォトプラン 980円/月 断然安くておすすめなアドビ一押しのプラン。PhotoshopとLightroomが使えてこの値段。迷ったらこれを契約すればオーケー。ただし最短で1年契約です。
コンプリートプラン 5680円/月 Photoshop,Illustrator,Indesignなどなどアドビのソフトのほぼ全てが使える、お得なプランです。3ソフト以上購入するならこのプラン一択です。

7日間は無料で使えます。持っているデバイスが対応しているかしっかり確認できますね。

 

学生価格
単体プラン なし
フォトプラン 980円/月 学生でも社会人でも価格や機能が変わりません。
コンプリートプラン 1980円/月 学生価格で買うならこのプランが断然お得。迷ったらこれ。

学生価格は大学生・高校生・専門学校生の他に、技能習得学校でも認可がある学校なら学生価格でお得に契約できます。

学生証の提示が必要なため認可に日数がかかります。(一ヶ月くらいだったと思います)すぐには購入できないので注意!

 

最初は収入が少ない

グラフィックデザイナーとしての駆け出しは、なかなか収入が得られないかもしれません。

もし今の会社を辞めてグラフィックデザイナーになりたいのなら、税金のこともしっかり考えて収入無しの期間を耐えられるよう準備しましょう。

最初はなかなか仕事が獲得できないかもしれませんが、紹介した本を参考にしながら少しづつ実力を上げましょう。

初めて自分のデザインが世の中に出るのはとてもドキドキするし嬉しいものです!

 

グラフィックデザイン会社に転職する方法もある

まずはグラフィックデザイン会社にディレクター(営業職)として就職し、現場を見て学びながらデザイナーを目指すという方法もあります。

営業職なら、デザイン未経験でもなることができます。自分がディレクションをしたデザインが世にでるのもとても嬉しいし感動します!

その場合は、【マスメディアン】 を使います。リクナビやマイナビでは求人数が少ないので注意してください。

マスメディアンサイトキャプチャ

マスメディアン公式サイト:

https://www.massmedian.co.jp/

 

まとめ

グラフィックデザイナーを目指すなら、

独学フリーランスパターン
  1. 本か動画(通いたければスクール)で勉強
  2. フリーランスか、知り合いのツテで就職
いきなり転職パターン
  1. デザイン会社の営業職に転職
  2. 仕事をしながらデザインの勉強
学校に行くパターン
  1. 2年制〜4年制の専門学校か美術大学に行く
  2. デザイン会社にグラフィックデザイナーとして就職

このような方法があります。厳しいこともありますが、実際にやりきって叶えた人もいます。私も紆余曲折中です。これからデザイナーを目指す方、一緒にクリエイティブしましょう!現場でお待ちしています!

EL(エル)

日本でデザイナー7年→フランス住→帰国して1年のフリーランスデザイナーです。ブラック労働やうつ病も経験し、その頃はどん底でした。その後海外に行くことを決意。実行しました。特技はフランス語ですが、英語が全然できないポンコツです。こんど住むならロンドンがいいなと思っています。

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