【インハウスデザイナー大手】恵まれた待遇や働き方の体験談

デザイナーとして就職するのには大きく分けて2つの道があります。

1つは、デザイン製作会社への就職。

そしてもう1つが、インハウスデザイナーとしての就職です。

前者がクライアントから依頼されて様々な会社や個人へデザイン提案する働き方なのに対し、インハウスデザイナーは企業のデザイン部署に所属し、自社製品やサービスに関するデザインだけを集中して行います。

同じデザイナーという職業ですが、働き方や待遇など正反対と言えるほどの違いがあります。

この記事では、デザイン制作会社、フリーランスデザイナー(クラウドソーシング)、そして大手インハウスデザイナーの経験がある筆者の視点から、大手インハウスデザイナーの待遇の良さやその働き方についてまとめようと思います。

これからインハウスデザイナーを目指して就職活動、転職活動をしようと考えている方の参考になれば幸いです。

大手でインハウスデザイナーを採用している会社はどんなところがあるの?

◆トヨタ

◆SONY

◆資生堂

◆日立

◆三菱

◆任天堂

◆楽天

など、多くの方が知っている大企業の多くは自社内にデザイン部やクリエイティブ部を持っています。この他にも「大企業」という言葉からあなたが想像する会社でインハウスデザイナーを抱えている企業は沢山あります。

それぞれの会社の総社員数は数万人〜十数万人とものすごく大きな会社ですが、その内の数十人〜数百人がいわゆるインハウスデザイナーとして各社で日々働いています。

大手インハウスデザイナーになるのは難しい?

年度毎にばらつきがあるものの、毎年の新卒新入社員数は数人から多くて10人程度、中途採用もそれと同じくらいです。

全社員数からするとものすごく少ない人数で働いているので、大手インハウスデザイナーになるのはそこそこハードルが高いかもしれません。

しかし、最近ではデザイナーの人手不足から特に20代後半から30代後半までのプレイヤーとして働き盛りで、将来的に自社を引っ張っていける人材を募集している企業が多いです。なので、ハードルは高いと言えどもインハウスデザイナーとしての就職は広くチャンスがあります。

時代の変わり目である2019年現在、各社とも「新しいクリエイティブ人材」を求めているようです。

つい最近までインハウスデザイナーの中途採用は他企業でインハウスデザイナーを経験していた方の比率が高かったのですが、今はデザイン制作会社、ベンチャー企業、海外からと様々な垣根を超えたデザイナー採用をしています。

大手インハウスデザイナーの待遇は恵まれている?

はっきり恵まれていると言って良いでしょう。

大手企業なので、30歳時点での年収のボリュームゾーンは600万円から800万円ほどと思われます。

役職が付く頃には年収1000万円を超える企業も多いです。

また、家賃補助や保養家族手当、保養所や健康サポートなどの福利厚生も充実しています。

労働時間についても近年の働き方改革もあり、残業時間や有給消化率が厳しく管理されているのでワークライフバランスも高い傾向にあるでしょう。

大手企業の社員は36協定で年間360時間を超える時間外労働は許可されていません(現状、全ての会社で徹底されているわけで無いですが、年々残業時間の管理は厳しくなっています)

ゴールデンウィーク、お盆休み、お正月には連休も取りやすく、それぞれ1週間から2週間ほどの休みを取るケースが多いです。

この様なワークライフバランスに惹かれて20代後半から30代前半で大手インハウスデザイン部への転職をしてくる方も少なくありません。

大企業はつまらない?インハウスデザイナーは成長出来ないの?

インハウスデザイナーに対して下記の様なネガティブなイメージを持っているデザイナーさんもいる様です。

「デザイン業務の幅が狭く、デザイナーとして成長出来ない」

「デザイン業務以外のつまらない仕事もしなくてはいけない」

「大手企業は当事者意識が持ちにくく、マンネリしやすい」

「会社内でのデザイナーの地位が低く、報われない事が多い」

などが代表的な意見の様です。

個人的には上記のどれも「思い当たる節はあるけど、デザイナーとしてデメリットになるほどではない」と感じています。

1つ1つ簡単に説明したいと思います。

「デザイン業務の幅が狭く、デザイナーとして成長出来ない」に対して

確かにデザイン制作会社に比べると、デザインの幅はすくないかもしれません。

自社のブランドを向上する為のデザイン業務なので突拍子も無いデザインや奇抜なデザインなど、若いデザイナーがクリエイティブだと感じるものが受け入れられずらい環境はインハウスデザインにはあるかもしれません。

ですが、じっくりと1つのブランドやサービスのデザインをその時代ごとの価値観に合わせて、一歩一歩積み上げていく行為は尊いものです。

3年〜5年と長い期間、同じ商品のデザインをリニューアルしつずけていく事で見えてくるデザインの本質もあります。

また、大御所デザイナーとのコラボレーションプロジェクトがあったり、海外研修で日本人以外のデザイナーとの交流から学ぶ機会もあったりなど、大手インハウスデザイナーだからこそ出来るデザイナーとしての成長機会も多いです。

あとは狭き門をくぐってきた大手インハウスデザイナー。レベルの高い同僚や上司の存在もとても大きいので、インハウスだと成長出来ないというのは、多くの大手インハウスデザイナーには当てはまらないと感じます。

「デザイン業務以外のつまらない仕事もしなくてはいけない」「大手企業は当事者意識が持ちにくく、マンネリしやすい」に対して

デザイン業務以外の仕事が多いのは事実です。

商品企画やエンジニア、ユーザビリティや商品品質を管理する部署との業務調整。

部長、役員、社長への稟議を通すための様々な準

備など、会社の規模が大きくなればなるほど、関係者とのコミュニケーションに裂かなければいけないエネルギーは大きくなります。

はっきり言って、1人で黙々と職人の様にデザインがしたい人には向かない職場でしょう。

しかし、それらデザイン業務以外の仕事がつまらないか?と言われればそれも違うと思います。

確かに多くの関係者がいると日々のコミュニケーションコストの高さに疲れてしまう事もありますが、多くの同僚と仕事をする事によって学ぶ事も充実感を得られる事も多いです。

これに関して、大手企業で働くのに向いている人と、ベンチャーに向いている人、デザイン制作会社で働くのに向いている人は確かに存在します。

これはもう個人の性格や相性なので仕方ないのだと思います。

現に年収が半分になっても大手インハウスデザイナーをやめて、ベンチャー企業へ転職したり、フリーランスとして独立するデザイナーさんもいます。

自分の向いていない職場では楽しく働けないので、年収や待遇などだけを物差しとして就職する会社を選ばない方が良いのは確実です。

「日々の仕事がつまらない、辛い」と言いながら働くデザイナーほど将来のリスクが高くなってしまいます。やはりデザイナーたるもの「日々の仕事が楽しい!」と感じながら働く方がスキルアップにも繋がりますからね。長い目で見ればみるほど自分に合った働き方を選ぶべきです。

「会社内でのデザイナーの地位が低く、報われない事が多い」に対して

インハウスデザイナーを抱えている会社にも色々あります。中小企業、地方メーカーなどではデザインに対する理解が少ない会社もあるようです。

ですが、大手企業となると話すは変わります。

年々デザインに対する感度が高くなって企業も多く、決してデザイナーの地位が低くて報われない場面が多いとは言えないのが今の大手インハウスデザイナーの現状です。

インハウスデザイナーとしての就職を考える際はしっかりと企業研究をしてからの方が、ミスマッチを防げて良いでしょう。

Designer voice

まとめです。デザイン制作会社、フリーランス、大手インハウスデザイナーを経験した経験から、個人的には大手インハウスデザイナー恵まれ過ぎ!だと思っています。デザインスキルと共に大手企業で働く為のコミュニケーションスキル、業務調整力、忍耐力があるのならインハウスデザイナーになるのは良い選択だと思います。

carbon

フランス企業のインハウスデザイナー。フランス語がまだ話せないので英語でごまかしている。日本食が好き。パリにラーメン屋があってよかった。

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