【デザイナー就活失敗】大学院に進学すべき?就職目指すべき?

 

「第一希望の企業に落ちてしまったToT」

「この後、どうするべきだろう・・・?」

そんな悩みを抱える、デザイナー志望の学生さんは毎年沢山いると思います。

むしろストレートで就職できる人の方が少ないのではσ(^_^;)?

 

そんな学生さん達にとって、

「大学院に進学するべきか?」

「第一希望じゃないけれど就職活動を続けるべきか?」

↑これが大きなテーマになると思います。

 

あくまでも僕個人の意見ですが、デザイナーとして10年働いきた経験からこの問題についての見解をまとめたいと思います。主にプロダクトデザイン業界の現状をみて感じた事ですが、あなたの参考になれば幸いです。(その他ジャンルのデザイナー志望の方にも当てはまる部分はあると思います)

 

デザイナー新卒の大学院進学率は年々上昇中?

プロダクトデザイン業界では年々上昇しています。

あくまで体感的にですが・・・^^;

具体的な数字は見つけられませんでしたが、プロダクトデザイン業界に勤めている人なら同じように感じている人は多いはず。数多くあるデザイン系の大学の中では学部で就職するより、大学院に進学する学生が多いところも少なくないでしょう。

 

大学院卒は就活に不利になる?

「理系の研究職以外は大学院に進学すると就職しずらくなる」

以前からこんな言葉がありますよね?(真偽のほどは定かではない)

しかし取り敢えず、「プロダクトデザイナー」=「理系の研究職」との認識で大丈夫です。これはあなたが美大生・芸大生でも同じ事が言えると思いますよ。

 

なので、基本的には「大学院に進学するとプロダクトデザイナーの採用試験に受かる可能性は上がる」と言っても良いはずです。スキル・知識的にも2年分のアドバンテージがありますしね。そして、ポートフォリオも充実するでしょう。

(勿論、経済状況次第というリスクはありますが・・・^^;)

 

■将来希望する働き方で選択は異なる

f:id:CARBON-design:20160329020650j:plain

 

当然の事ですが、「将来どんな風に働きたいか?どんな場所を目指すのか?」によって取るべき選択は異なります。

 

・有名なデザイン事務所や中小企業で活躍したい人

・大手メーカーへの勤務を望んでいる人

・正直、自分がどうしたいか分からない人

 

プロダクトデザイナー志望であれば主にこの3つでしょうか?

ひとつずつ考えてみましょう。まずはコチラ↓

 

有名なデザイン事務所や中小企業で活躍したい人

この場合が一番迷いますね^^;

個人的には『第二志望でも受かっている企業があるなら学部卒で就職した方が良い』と思うのがこのケースです。

 

理由は、3つあります。

 

1、大学院の2年間で学ぶ事よりも、デザインの現場で学べる事の方が100倍多い

これは当然の事ですが、お金を払って学ぶよりも、お金を貰いながら学ぶ方が人間誰しも真剣になります。100倍とは大げさかもしれませんが、確実に得る物は多いはずです。

 

2、実力が付けば転職できる

デザイン事務所や中小企業は実力主義なので、新卒時に採用試験に落ちたとしても就職してスキルを磨いてからもう一度チャレンジする。という選択肢があります。しっかりと実力がついていれば高い確率で望みの職場で働けるでしょう。

「数年働いて転職する」のと「大学院卒で就職試験を受ける」のでは前者の方が金銭面・経験値などで優っていると僕は感じます。

 

3、大学院卒の待遇を受けられない場合もある

注意点としてここはチェックしておきましょう。

ある程度の規模がある企業では「大学院卒」だと初任給が「学部卒」の人よりも月2万円ほど高く設定されている企業が多いです。

 

しかし、デザイン事務所や中小企業ではこの「大学院卒」のメリットを受けられない可能性があります。勿論全ての企業が当てはまるものでは無いですが、しっかりと調べておきましょう。

 

大手メーカーへの勤務を望んでいる人

f:id:CARBON-design:20160329020559j:plain

この場合は『大学院に進学するのが有望』だと思います。

以下が理由です。 

中小企業からの大手メーカーへの転職はハードルが高い

これは実力とか関係なく、現状日本の企業では暗黙の了解となっている部分です^^;(悪しき風習なので早く無くなって欲しいと切に願っています・・・)

学生の方は余りご存知ないかと思いますが、メーカーへの転職は「他のメーカー勤務経験者」か、「仕事内容がかなり近く、さらに高い専門性を持っている同業者」がほとんどです。

 

悪しき習慣ですが、このルールは依然強い力を持っていますσ(^_^;)

なので、新卒で入社する方がハードルは低いですね。

「どうしても働きたいメーカー(大手企業)がある人」は大学院卒時にもう一度チャレンジするという選択肢は有りだと思います。2年間スキルを磨けば採用される可能性は学部卒の時よりも大きくなるはずです。ポートフォリオの充実や採用実習の慣れも大きいですね。

 

正直、自分がどうしたいか分からない人

f:id:CARBON-design:20160329015350j:plain

どうしたら良いのでしょう^^;?

ぼくも良く分かりませんが、ぼくが同じような立場だったとして考えたら『学部卒での就職を目指すと思います。きっと。。。

 

「どうしたらいいか分からない・・・ゴール(目標)が見えない・・・」というのは経験が圧倒的に足りないから起こる心理状態です。(就活で失敗すると自信を無くして余計にどうしていいか分からなくなってしまう事もあるかもしれませんねσ(^_^;)) 

 

院に進学した場合。大学とさほど変わらない環境の大学院で2年間過ごしても結局また

就活中に「どうしたらいいか分からない・・・」と悩んで過ごしてしまう気がします。。。

 

こういう時は経験上「行動あるのみ」です。

「就職活動を自分の世界・経験値を増やす場」と捉えてデザイナー以外の職業なども視野を広げて考えると思います。色々経験すると見える景色は確実に変わりますよね?

 

真剣に就職活動をした後、結果的に大学院進学を選ぶ事はありえますが「将来どうしたらいいか分からない・・・」という状態から、就職活動もしないで大学院進学を選ぶのは「凄くもったいない」と感じます。

 

就職活動をしていると「辛い」と感じる事が多いと思いますが、その分「得るモノもある」と前向きに気楽に考える位で良いと思います。(でもこう考えるのって、実際は難しいですよね^^;?それを承知の上でもそう言いたいです)

 

採用・不採用なんて、長い人生でみたらさほど大きな問題ではないでしょう。

それよりも「どうしたらいいか分からない・・・」と迷った時に「自分は如何に答えをだすのか?」を知る方が遥かに大切ではないでしょうか?

迷った時に行動さえできれば、失敗も次の成功に絶対に繋がります。逆に失敗無く就職が上手くいった人よりも伸びしろが大きいと思います^^

 

就職が決まらない一番の理由は企業とのマッチングミス。日本の就活システムは機能不全

f:id:CARBON-design:20160414215927j:plain

「優秀な学生」=「企業に採用される」というのは嘘です^^;。

 

実際はこう↓

「自社で将来活躍してくれそうな学生が採用される」

■優秀すぎて、途中でやめてしまいそうな人は落とされます。

■社風に合わなそうな人は優劣関係なく採用されません。

■優秀ではなくても身を粉にしても働いてくれそうな人は採用される可能性が高いです。(そういう企業はブラックなのでお勧めしませんが・・・^^;)

 

なので、就職活動が上手くいかなかったとしても落ち込まないで良いですね。自信をなくして「もう自分どうしていいか分からないよ・・・」と悩む必要もありません。

 

採用が決まらないのは学生さんのせいでは決してありません。 

悪いのは上手いこと機能していない日本の新卒採用システムでしょう。他の多くの国だと「新卒」という概念がないのでいつでも好きな時に就職活動ができます。日本も早くそうなって欲しいですね^^;その方が健全。ストレスや悩みも減るでしょう。

 

そんな中、最近では「企業と若者のミスマッチ」を無くすための無料サービスも広がってきています。とても良い事ですね^^もっと広がって欲しいです。

新卒・既卒・第二新卒の就職をサポートする“いい就職.com” などが有名どころでしょう。 就職に躓いて、自信が無くなってしまっている学生さんはこういうサービスを受けてみるのも視野が広がるので良いかもしれませんね^^

(ちなみにデザイナー、クリエイティブ系の職種も豊富にそろっていますよ)

 

まとめ

f:id:CARBON-design:20160602003328j:plain

以上。ぼくの個人的意見での結論は、

■有名なデザイン事務所や中小企業で活躍したいなら「就職する」

■大手メーカーへの勤務を望んでいるなら「大学院進学」

正直、自分がどうしたいか分からないなら「就職を目指す」

となりました。

(余りに個人的考えすぎて参考になってないかも。。。^^;?)

carbon

プロダクトデザイナー:新卒で大手インハウスデザイナー→フランスで3年働く→東京へ帰国したが働き方に疑問を持ち転職→テレワークをフル活用し湘南の海側へ移住→複業スタイルで新しい働き方にチャレンジ中!

0 0 投票
この記事の評価
通知設定
更新通知を受け取る »
guest
この記事の評価
記事内容の評価をすることができます。執筆者のモチベーションと記事改善に役立ちます
0 コメント
インラインフィードバック
全てのコメントを表示する
0
質問があればコメント欄へお願いします!x