【有名プロダクトデザイナー14人】経歴や代表作を紹介
この道を目指す人なら知っておきたい、プロダクトデザイナー(工業デザイナー・インダストリアルデザイナー)の有名人をまとめました。
プロダクトデザイナーの有名人
山中俊治(やまなかしゅんじ)
東京大学工学部産業機械工学科卒業後、日産自動車デザインセンター勤務。その後独立。「リーディング・エッジ・デザイン」を設立し、腕時計、カメラ、乗用車、家具、通信機器、義足など、幅広い工業製品をデザインしています。
Suicaの改札機をデザインしたことで有名ですね。もともと漫画家になりたかったのだそうです。
代表作
- Suica改札機
- OXO 大根グレーター
- 有人小惑星探査船
参考:デザインの骨格
水戸岡鋭治(みとおかえいじ)
岡山県生まれ。岡山工業高校卒業後、デザイン事務所勤務を経て、72年ドーンデザイン研究所を設立。88年よりJR九州の「アクアエクスプレス」から鉄道のデザインを始めました。「ななつ星 in 九州」「つばめ」「ソニック」など、自然素材を使った美しく楽しいデザインが人気を集めています。
伊豆急行の「THE ROYAL EXPRESS」など、高級感ある特別列車のデザインが特に有名な代表作です。
代表作
- THE ROYAL EXPRESS
- ななつ星 in 九州
- アクアエクスプレス
参考:旅するデザイン 鉄道でめぐる九州 水戸岡鋭治のデザイン画集
深澤直人(ふかさわなおと)
多摩美術大学プロダクトデザイン学科卒業。同年セイコーエプソン入社。先行開発のデザインを担当。渡米し、ID Two (現 IDEO サンフランシスコ)入社。シリコンバレーの産業を中心としたデザインの仕事に7年間従事した後、帰国。IDEO東京オフィスを立ち上げ支社長として日本のデザインコンサルタントのベースをつくりました。独立し、NAOTO FUKASAWA DESIGNを設立しました。
代表作
- INFOBAR
- 加湿器 ±0
- HIROSHIMAアームチェア
奥山清行(おくやまきよゆき)
ゼネラルモーターズ社(米)チーフデザイナー、ポルシェ社(独)シニアデザイナー、ピニンファリーナ社(伊)デザインディレクター、アートセンターカレッジオブデザイン(米)工業デザイン学部長を歴任。 フェラーリ エンツォ、 マセラティ クアトロポルテなどの自動車やドゥカティなどのオートバイ、鉄道、船舶、建築、ロボット、テーマパーク等のデザインを手掛けました。
2007年よりKEN OKUYAMA DESIGN 代表 として、山形・東京・ロサンゼルスを拠点に、デザインコンサルティングのほか、自身のブランドで自動車・インテリアプロダクト・眼鏡の開発から販売までを行っています。
代表作
- フェラーリ・エンツォフェラーリ
- KEN OKUYAMA DESIGN・Kode7
- 新幹線E6系電車
和田 智(わださとし)
カー&プロダクトデザイナー、(株)SWdesign 代表取締役(株)BALMUDA 外部デザインディレクター。日産自動車にて初代セフィーロ、初代「プレセア」などのデザインを担当。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・ アート留学後にドイツ・アウディ AG/アウディ・デザインへ移籍。「A6」「Q7」「A5」「A1」「A7」 などの主力車種を担当。2009年アウディから独立し、自身のデザインスタジオ「SWdesign」を設立。
代表作
- 日産自動車 セフィーロ(初代)
- アウディ A5(2007)
- ISSEY MIYAKE WATCH 「U」
佐藤オオキ(さとうおおき)
カナダ生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻修了。nendo東京オフィス設立2005年nendoミラノオフィス設立。
代表作
- ノグチ美術館 + YMER&MALTA ライトフラグメント
- Fritz Hansen チェア
- DeNA コンセプトカー
参考:問題解決ラボ――「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術
柳宗理(やなぎそうり)
東京美術学校(現・東京藝術大学)洋画科を卒業。南方戦線の激戦の地フィリピンへ。敗戦後に松村硬質陶器シリーズのデザインをするも終戦直後の物資不足の中、焼成の燃料持参でなければ窯業所は生産を行わない為、海中に沈没した軍の徴用船から石炭を運びだし焼成にこぎつました。1950年、柳宗理デザイン研究所を開設。2011年に亡くなりました。
代表作
- バタフライスツール
- 1970年札幌冬季オリンピック聖火台
- SORI YANAGI カラトリー
参考:CasaBRUTUS特別編集 新装版 柳宗理 (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)
吉岡徳仁(よしおかとくじん)
倉俣史朗、三宅一生のもとでデザインを学び、2000年吉岡徳仁デザイン事務所を設立。プラスチックやガラスなど様々な素材を使った椅子やインスタレーションで有名です。ルイヴィトンとのコラボレーション、ポンピドゥセンターに作品が収蔵されるなど海外でも活躍し評価が高いデザイナーです。
代表作
- PANE chair
- 光庵 – ガラスの茶室
- Louis Vuitton「Blossom stool」
参考:吉岡徳仁 クリスタライズ
柴田文江(しばたふみえ)
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業後、大手家電メーカーを経てDesign Studio S設立。 エレクトロニクス商品から日用雑貨、医療機器、ホテルのトータルディレクションなど、国内外のメーカーとのプロジェクトを進行中。デザインスタジオエス 代表です。
代表作
- KINTO baby tableware BONBO
- オムロン けんおんくん
- 象印 ZUTTOシリーズ
参考:あるカタチの内側にある、もうひとつのカタチ‐柴田文江のプロダクトデザイン
黒川雅之
出典:文化百貨店
建築家・プロダクトデザイナー。名古屋市生まれ。名古屋工業大学、早稲田大学理工科大学院、博士課程を修了後、黒川雅之建築設計事務所を設立。建築設計から工業化建築、プロダクトデザイン、インテリアデザインと広い領域を総合的に考える立場をとり続けています。2007年にはデザイン・製造から販売までを一貫して行う株式会社Kを設立し、自らの作品を含めたプロダクトの販売を開始しました。
代表作
- ヤマギワ ランプ ドマーニ
- 灰皿 GOM
- 清光堂 鉄瓶 IRONY
川崎和男
金沢美術工芸大学を卒業し、東芝のインハウスデザイナーとして働いていました。その後交通事故で車椅子の生活を余儀なくされましたが、デザイナーとしての未来を再構し、新たなデザインを生み出すエンジンになりました。デザイナーでもあり医学博士でもあります。その独自の経験を生かし、医療機器も数多く手がけています。
代表作
- 眼鏡「Kazuo Kawasaki」コレクション
- 車椅子「カーナ」
- 掛け時計「KOLA」
参考:川崎和男Design
鈴木啓太
プロダクトデザイナー。多摩美術大学プロダクトデザイン専攻卒業。2012年にプロダクトデザインセンターを設立しました。相模鉄道「2000系」「12000系」のモビリティデザイン、三越伊勢丹「CLOTHING」高儀「DYK」のクリエイティブディレクション、キヤノン「PIXUS TS9030」のコンセプトデザインなどを手がけています。
代表作
- THE CUTRELY
- 相模鉄道「2000系」「12000系」
- 富士山グラス
マークニューソン(Marc Andrew Newson)
マークニューソンは、世界で一番有名なプロダクトデザイナーの1人といっても過言ではありません。彼は非常に幅広い分野で働いており、彼のクライアントは、製造、テクノロジーから輸送、ファッション、まで様々です。ルイヴィトン、モンブラン、ナイキ、などなど….挙げきれないほどのプロダクトデザインを手がけ、さらに近年Appleで特別プロジェクトのデザインを務めました。日本ではauの「携帯電話Design project」でデザインした黄緑色とアルミの携帯電話を覚えている人も多いのではないでしょうか。
代表作
- オルゴンチェア
- フォード021Cコンセプトカー
- モンブランM REDシグネチャー万年筆
ジョナサン・アイヴ(Jony Ive)
デザイナー。元アップル最高デザイン責任者。数々の個性的なApple製品は彼を中心にしてデザインされました。彼の「シンプル」という概念の考え方はとても興味深く、多くの人がそのデザイン論を尊敬しています。
代表作
- Apple iphone
- Apple iMac
- Apple macbook など
参考:ジョナサン・アイブ