【パッケージデザイン会社】大手といえばココ!有名どころ15選!!
パッケージデザインで有名な会社はどこ?有名どころをまとめました。
このページの筆者はパッケージデザイナーですが、自分の会社に関係なく客観的に、大手メーカーのデザインを多く手がける会社を書き出しておきます。
インハウスとデザイン事務所、それぞれの違いも考えていきましょう。
インハウス
- 資生堂
- サントリー
- ポーラ
- 花王
- アルビオン
資生堂はその歴史から、時代を作るデザインを多く手がけてきました。入社できるのは一握りの精鋭達で、パッケージのほか広告や、銀座にある資生堂ギャラリーのシーズンディスプレイまで様々なものに及びます。その一つ一つが芸術性が高く高クオリティです。
サントリーは飲料のパッケージデザインでとても評価が高い会社です。伊右衛門やBOSS、山崎など…印象に残るデザインが多く、いくつものデザイン賞を取っています。
ポーラはシンプルで美しい自社パッケージデザインをしている会社です。グラフィックデザインも素晴らしいですが、パッケージの形状や素材(プロダクトデザイン)も優れています。
花王は生活に密着したフレンドリーなパッケージを手がけています。他三社と違い、内部のデザイナーだけでなく外部のデザイン事務所に外注することも多いです。
アルビオンは美しい自社パッケージのデザインを手がけています。洗練され統一感のあるブランドを作り上げています。
大手パッケージデザイン事務所
- ブラビスインターナショナル
- ヘルベチカ
- GKグラフィックス
- バウス
- 川路ヨウセイデザインオフィス
- エイトブランディングデザイン
- デザインメイト
それぞれ多くの大手メーカーデザインを手がけ評価されている会社です。
仕事のほとんどはパッケージで、広告などはあまり手がけていません。
規模はだいたい社員数10〜40人ほどの少数精鋭です。
パッケージといえば食品のカテゴリーが多いのですが、これらの会社は文房具や電気製品など幅広いカテゴリーのデザインをしていることが多いです。
広告会社のパッケージ部門
広告のデザイン事務所だけれど、パッケージも手がけている会社を紹介しておきます。
- 日本デザインセンター
- DRAFT
- アドクリエーター
これらの会社の最も主力のデザインは広告やブランディングなのですが、パッケージも手がけています。
入社したら広告などにも関わることになります。パッケージを多く手がけたいのであれば先に挙げたデザイン事務所を選んだ方がいいでしょう。
メリット
インハウスは一つのブランドを大事に育てていけるというメリットがあります。自社のブランドを深く理解してデザインするという技術を持つことになります。クライアントがいないぶん無理な要求や修正をされません。デザインは芸術性が求められることが多いです。大企業なので福利厚生がしっかりしています。
大手パッケージデザイン事務所は複数のメーカーのデザインに関わることができます。ジャンルも食品、電気製品、ギフト品など様々です。デザイナーとして入社したら、一つのデザインを最初から最後まで一人で手がけることができます。
広告会社のパッケージ部門は規模の大きいブランド作りができます。その中で広告もパッケージも一括でディレクションする人、コピーを考える人、パッケージやロゴなど…分業して一部分のみ関わることになります。
デメリット
インハウスは募集人数が少ないので、入社するのが最も難しいです。自社デザインだけ手がけることになるので、将来独立して自分のデザイン事務所を立ち上げたい場合には狭い範囲のデザインしか経験がなくマイナスになるかもしれません。
大手パッケージデザイン事務所は社員一人ひとりの実力が高く、転職や独立がしやすい面があります。ただ、福利厚生がしっかりしておらず、残業代が全く支払われない会社もあります。女性が子供を育てながら働く…といった勤め方に対応していないところも多いです。
広告会社のパッケージ部門はパッケージデザインだけに興味がある人にとっては向きません。パッケージデザインのスペシャリストになりたいなら他の会社を選んだ方がいいと思います。
その他の会社
上にあげた15社だけでなく、パッケージを手がける会社はまだまだたくさんあります。100近くあると思います。とにかく挙げきれません。
そして実は、パッケージデザイン会社は大手よりも、規模の小さい会社の方が実力もあって自由度が高い…なんてこともあります。全てではないですが。
また、「普遍的だけど、売れるデザイン!」または「斬新でデザイン賞は獲ったけど、売れない!」というデザインに別れたりします。
自分の関わりたいデザインがどういったデザインなのか、HPやデザイン年鑑をチェックしておきましょう。
パッケージデザイン年鑑でほぼ全ての会社と作品がチェックできる
パッケージデザイン年鑑には、パッケージデザイン会社のほぼ全てを見ることができます。代表的なものは「年鑑日本のパッケージデザイン」と「PACKAGE DESIGN INDEX 」の2つです。
- PACKAGE DESIGN INDEX…..毎年発行。各パッケージデザイン会社ごとに作品がまとめられています。
- 年鑑日本のパッケージデザイン…..毎年発行。金賞、銀賞など入賞したパッケージデザインのみまとめられています。
どちらも辞書くらい分厚いです。そして高いです。もしあなたが就職先として、または新しく仕事を依頼するためにパッケージデザイン会社を探しているのなら大変便利なものです。
年鑑日本のパッケージデザイン
毎年発行。金賞、銀賞などその年にパッケージデザイン賞に入賞したデザインのみまとめられています。「優秀」だと評価されたパッケージデザインがどんなものなのかチェックするのに役立ちます。パッケージのデザインセンスを磨くのにぴったりです。
パッケージデザインインデックス
Package Design Index 2020 Our Best Works[Amazon]
毎年発行。デザイン会社ごとに近年の代表作品がまとめられています。あなたが就活生や、パッケージデザイン会社を探す依頼者なら、大変役立ちます。どの会社が自分のやりたいパッケージデザインに近いか、見極めるのにぴったりです。
まとめ
それにしても会社探しが大変ですね。パッケージデザインは必ずしも大手がいいとは限らない上、3〜10人規模の有名会社も実はかなりあります。
会社の規模ではなく、気に入ったデザインをしているところを探した方がいいと思います。
あなたが今就活生で、これから会社探しをするなら、会社側からオファーをくれる就活サイトには登録しておいた方がいいかもしれません。パッケージデザイン会社に入社するのは競争率がとても高く努力してもうまく行かないことがあります。念のために他の会社も考えておいた方がいいと思います。オファー型なら自分で探さなくても自分に合う会社から声がかかります。オファー型で一番大手はOfferBoxになります。 すでに学生の4人に一人登録が登録しているそうです。
Designer voice
パッケージは世に残るものなのでデザインがとても楽しいです。コンビニやスーパーに自分のデザインがいくつも並ぶこともあります。ただ、商品棚の競争が激しいせいで、常に新しいパッケージで再発売しないといけないんです。長く残るデザインがやりたいんですが…