【企業内デザイナーの仕事内容】その特徴と制作会社との違い
デザイナーの雇用形態には大きく3つのタイプが存在します。
①企業内デザイナー(インハウスデザイナー)
②制作会社デザイナー(デザイン事務所やデザインプロダクション勤務)
③フリーランスデザイナー(個人事務所など)
今日は①『企業内デザイナー』に焦点を当てて、その仕事内容と特徴を紹介します。
一般的に「デザイナー」というと、②のタイプのデザイナーを想像する人が多いでしょう。それは、日本では制作会社勤務のデザイナーさんの人数が圧倒的に多いから。
制作会社デザイナーの仕事内容
簡単に説明すると、広告代理店や各メーカーなどからデザイン制作の仕事を受注してデザインをします。
例えば、お菓子のパッケージデザインの仕事であれば、グリコ、明治、森永やロッテなどのメーカーから「〇〇商品の夏季限定パッケージをお願いします!」などの依頼を受けてデザイン制作がスタートします。
様々なメーカーや商品の種類があるので、「幅広いデザインに対応する能力」が強く求められるでしょう。可愛いものから、奇抜なものまで様々な依頼が来ます。
③のフリーランスも、同じ様に仕事を受注します。それを個人でやっているのです。
企業内デザイナーの仕事内容
一方、企業のインハウスデザイナーは「自社ブランド」のデザインを担います。
工業デザインやファッションデザインなんかは結構な人数でデザイナーを採用している会社がありますね。(もちろん、その他の業種でも存在します)
「どんな仕事をするの?」というと業種により様々ですが、下記の様なお仕事をします。
◾︎ブランド戦略デザイン
:ブランドイメージをデザインの力で魅力的にみせる仕事。個別の商品ではなく、今後ブランド全体でどんな印象をカスタマーに訴求するかなど、自社製品を俯瞰してみる仕事です。
◾︎個別商品のデザイン
:次に発売する自社商品をブランド戦略に落とし込みつつ、デザインしていくお仕事です。
◾︎商品デザインの外注
:会社内のデザイナーで仕事が全て完結出来ない場合は、要望を分かり易いようにまとめてデザイン事務所の方々に依頼し、修正指示などをする仕事。
◾︎多部署との連携
:デザイン以外にもカスタマーに商品を届ける為のお仕事は沢山あります。商品企画、品質管理、設計、印刷、工場などなど。企業内デザイナーはそんな多部署の方々とも一緒に連携してより良い商品を開発します。
企業内デザイナーの特徴
制作会社デザイナーよりも「デザインの幅」は求められていないと思うので、会社と自分のスタイルの相性がより重要になるでしょう。長く、自社ブランドのデザインに向き合う忍耐強さも必要です。
そして、淡々と作業しているだけでなく、仕事を進める為のコミュニケーションの時間も多いです。その分、色々な事を知れるので、好奇心旺盛な人はどんどん自分の世界が広がって行くでしょう!
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①企業内デザイナー(インハウスデザイナー)
②制作会社デザイナー(デザイン事務所やデザインプロダクション勤務)
③フリーランスデザイナー(個人事務所など)
同じデザインの仕事でも、それぞれ働き方が違います。
向き不向きもあるでしょう。
仕事をしながら、自分に合った働き方を見つけられると良いですね◎