デザイン系の就職が難しいのはセンス、実行力、コミュ力が必要だから

デザイナーになる為の就職活動はかなりハードです。

デザイナー採用試験で涙を流す学生さんを見たことも幾度かあるので、相当のプレッシャーを感じている学生さんがほとんど。

 

もちろん他の職業でも就職活動は大変なのですが、デザイン系には特殊な採用試験や採用基準があるので、本当に苦労してしまう学生さんは大勢います。

 

「20社〜30社受けてやっと1社から合格が貰えた」というのが普通なくらいのハードモード。

 

なので、就職活動が上手くいかない方が普通です。

過度に落ち込んだり、凹んだりする必要は全くありません。

 

しかし、何故こんなにも大変なのでしょうか?

 

それは「センス」「実行力」「コミュ力」という3つの曖昧で習得が難しい能力が必要だから。という事に尽きると思います。

 

このうちのどれか1つでも「不合格」判定をされてしまうとデザイナーとして採用される事は無いのです。

 

職業によっては「コミュ力」があればその他のステータスは無視で就職できてしまいます。または「資格」という分かり易い判断基準があるお仕事も沢山ありますよね?採用基準がシンプルで羨ましいです。

 

ですがデザイナーの「採用基準」は本当に感覚的で曖昧なモノなのです。

 

しかもデザイナー採用試験で落とされてしまうと「自分の全てが否定された、、、」と勘違いをしてしまいがちで、それも超しんどいんですよね。

採用試験用に自分が生み出したデザイン提案やプレゼンテーションは自分自身の一部の様なモノだから、それを受け入れて貰えないとマジで凹んでしまうのは当然のことだと思います。

 

「センス」は凄く感覚的で曖昧なもの

あなたはどの様な人に「センスが良い」と感じますか?

正直に言ってしまうと「見た目、外見」にもめちゃくちゃ影響を受ける審査項目です。

「ちょっと垢抜けた佇まいでモテそう」だと「あっ、こいつはセンスありそうだ」と判断されたり。

「すごいオタクっぽいけど個性的な服装で拘りが強そう」だと「あっ、コイツはなんか大きいことをしでかしそうなセンスがあるな」みたいな判断をされるんです。

 

他の職業であれば他の人から嫌われない「無難な態度」を選ぶことが内定に近づく事も多いですが、デザイナーの場合はそれが悪手になってしまう場合もあるのです。なので謙虚な日本人気質な我々は「デザイナーっぽい立ち振る舞い」を演じる能力が求められて居るんですよね。俳優でも無いのにしんどいですね。

 

「実行力」はデザインの作品作りのスピード

学校のテストや資格取得は「この範囲をこの時期までに勉強しておけばOKですよ」と教えてくれる先生がいるので、受け身で指示を待っていてもどうにかなってしまいます。

しかし、デザイナーはそうはいきません。

実際の仕事も、採用試験もそれだと全然ダメなのです。「こんなデザインどうでしょうか?」と自分から提案しなければいけません。

デザインを作成する時は最初から最後まで自分で考え実行する力が求められます。これが結構しんどいんですよね。

さらに意外と難しいのが「就職までのスケジュールを自分で計画する」事です。いつまでにポートフォリオ(作品集)を作成して、幾つの企業にエントリーするか?早め早めの実行力が求められるのですが、このスケジュール管理で7割くらいの学生さんが脱落しているのが現状です。

 

求められる「コミュ力」のハードルが上がってきている件

いつの時代もどんな職業でも求められる能力ですが、最近ますます求められる様になってきていると感じます。デザイナーを含めクリエイターは特にこの傾向が顕著です。

ビジネスの世界で最近「モノよりコトやイミが大事」と言われる様になっているのはご存知だと思います。きっとこの事が影響しているのかもしれません。

デザインを上手く説明できる「コミュ力」がすごく求められる様になってきています。どんどん求められるレベルが高くなってきているので、やっぱり最近のデザイナー就職活動は本当にハードモードです。

 

まとめ

デザイン系の就職が難しいのはセンス、実行力、コミュ力が必要だから!というお話しでした。

デザイナーの就活は凄く曖昧な採用基準なので、相性や運による部分が大きいです。

なので、もしも現在上手くいっていなくても過度に落ち込んだり、凹んだりしないでくださいね!




carbon

プロダクトデザイナー:新卒で大手インハウスデザイナー→フランスで3年働く→東京へ帰国したが働き方に疑問を持ち転職→テレワークをフル活用し湘南の海側へ移住→複業スタイルで新しい働き方にチャレンジ中!

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