【デザイナー面接】採用の裏側と企業が気にしているポイントは?
デザイナー採用の面接にはどんな意味があるのでしょうか?
また、どの様な部分を見られているのでしょうか?
筆者自身も様々な会社の面接を受けたり、反対に採点する側として新卒デザイナーの面接に参加したことがあります。
小さいデザイン事務所などでは「社長の好き・嫌い」だけで合否が決まることもありますが、面接を通していくつかの項目で5段階評価をしたり、A,B,Cランクで振り分けたりなど、就職希望者を数字として管理する会社も多いですね。
実際どのような項目でスコアリングされているのでしょうか?
企業によって様々なあると思いますが、下記の5つが代表的な評価項目でしょう。
■ポートフォリオのレベル
■プレゼンテーション・説明能力
■人間性や個性
■自社の社風にマッチしているか
■今後の成長ポテンシャル
↑これらのポイントそれぞれで5点やA判定をたくさん取れれば、ライバルとの差をつけられる感じですね。
よくあるデザイナー面接の質問
1、ポートフォリオを説明してください
2、入社したらどんなデザインをしたいですか?
3、なぜうちの会社を志望したのですか?
4、得意、不得意はありますか?
5、製作する際、1番意識していることは何ですか?
6、将来どんなデザイナーになりたいですか?
など。
デザイナーの面接でよくある質問ですが、それらの質問を通して実は「合理的な説明ができるのか?」「素直で今後の成長に期待できそうか?」「社風にマッチしているか?」など5段階でスコアリングされていたりするんです。
「人間に点数をつける」というとなんかちょっと嫌な感じもしますが、多くの就職希望者の合否を管理したり、企業内での採用に関する納得感を得るためには必要なことなのですね。
なので、受験勉強と同じようにデザイナーの採用試験も「どうすれば高得点を取れるのか?」事前に考えることは有効でしょう。
デザイナー面接で高得点をとるにはどうすればいい?
ここからは、下記代表的な評価項目でどのような部分をみられているのか?
簡単に解説してみようと思います。
↓
■ポートフォリオのレベル
■プレゼンテーション・説明能力
■人間性や個性
■自社の社風にマッチしているか
■今後の成長ポテンシャル
①ポートフォリオのレベル
これは1番重要な項目かもしれません。
作品集を見れば、そのままデザイナーとしての現在の実力をダイレクトに判断できます。
また、「自社の社風とあっているか?」や「今後の成長のポテンシャルが期待できるキラッと光るものはあるか?」など他の評価項目に対しても間接的に影響を与えます。
なので、やはりデザイナーの就職活動ではまず第一にポートフォリオのレベルを上げることが大切ですね。
②プレゼンテーション・説明能力
いわゆるコミュニケーション能力というものです。
ほぼ全ての会社が求めている重要な項目になります。
ポートフォリオの説明や質問への受け答えに対する納得感など、デザイナーとしてだけでなく1人の社会人として信頼できるのか?仕事を任せても大丈夫そうなのか?ということを見られています。
アーティストタイプでポートフォリオの作品からは独特なオーラがあるのに、プレゼンテーションをさせてみたら説明能力があまり無かったというケースや、反対に作品集のレベルは高くないが説明が上手で感心してしまうケースなど様々です。
③人間性や個性
やはり人間通し「一緒に働きたいかどうか?」はとても重要ですね。
面接官だけでなく、自社のインターンやワークショップに参加した就職希望者と関わりのあった社員全員に「〇〇さんと一緒に働きたいと感じたか?」などアンケートを取っている会社もありました。
猫を被る必要はありませんが、関わる人にポジティブな影響を与えられているか?ということは社会人として永遠のテーマかもしれませんね。
④自社の社風にマッチしているか
デザインといっても様々なジャンルがあります。
そして全てのジャンルが完璧なデザイナーはいません。
どうしても得意・不得意や好き・嫌いがありますよね?
社風や業務内容とアンマッチが起きてしまうと、採用側も就職する側もお互いにとって良いことはありません。
たとえ、内定を貰えたとしても就職活動をとおして「なんか違うかも?」と感じることがあれば就職を見直すくらいは考えた方が良いかもしれませんね?
それほどデザイナーにとって、自分とマッチする社風かどうか?は重要です。
気持ちよく働ける場所であれば自然と良いパフォーマンスを発揮でき、キャリアアップにも繋がるでしょう。
⑤今後の成長ポテンシャル
これは簡単に言ってしまえば「素直かどうか?」「お願いしたことをキチッとやってくれるか?」です。
デザイナーの就職活動では、インターンや実技試験、事前課題などあると思います。
その際に途中評価会があり、「もっとここはこうした方が良いのでは?」などアドバイスをもらう機会もあるでしょう。
10個アドバイスを貰ったら、10個改善する姿勢は大切です。
採用側や新人教育係りなどになるとわかるのですが、9割の新人さんであったり就職希望者の方は10個アドバイスをしても、改善に取り組んでくれるのは3〜5個くらいが普通です。
例え経験値の高いベテランクリエイターであろうと、クライアントや上司の意見を反映してくれない人には段々と仕事がなくなってしまう世界です。
特に就職試験の時には素直に大目にリアクションをすると好感触を持たれることでしょう。
まとめ
デザイナー志望の多くのかたは面接に対して苦手意識があるかもしれません。
ただ、今後も長くお仕事をする上で関係者とコミュニケーションを取ることはずっと続きます。
どういう受け答えをすれば相手に好感を持ってもらえるか?信頼してもらえるか?というのは「良いデザインをする」と同じかそれ以上に大切なことだと思います。
面接の場数を踏んで慣れていきましょう!
就職活動関連書籍
最後に就職面接関連書籍のご紹介です。
「就職面接攻略法まとめ!」的な簡単で読みやすい本も良いですが、個人的には人事評価制度の仕組みなど、評価される側にはあまり教えてくれない裏側が書かれている本が参考になると思っています。