パッケージデザイナーはどんな仕事?なり方は?将来の年収は?
パッケージデザイナーってそもそもどんな仕事なの?
どうやったらパッケージデザイナーになれる?
年収はどれくらい?
といった疑問をパッケージデザイナーの一人としてリアルに書きます!
パッケージデザイナーの仕事内容
パッケージデザイナーとは、簡単に言うとお菓子や飲料やその他パッケージ類の「ラベルをデザインする仕事」です。
間違われやすいのですが、パッケージの箱の形をデザインする仕事ではありません。
箱の形はすでに決まっていて、その箱(または缶やボトルなど)に印刷する意匠をデザインする仕事です。
具体的な仕事内容はこのようなものです。
- レイアウト
- 商品ロゴ
- 商品写真の撮影(光の調整やシャッターを押すのはカメラマンの仕事)
- 商品イメージの作成
- 商品裏面の成分表示
- 中身の個包装のデザイン
- 印刷時の色校正
- 必要ならばイラスト作成
- 必要ならば筆文字
パッケージデザインはメーカーから依頼されて仕事が始まります。
どんな商品でどんな名前でどんな箱の形なのかはメーカー側のデザイン部が決めます。
パッケージデザイナーは、依頼された商品の情報を元に、「どんなデザインなら手に取ってもらえるか?」考えて工夫する仕事になります。
ロゴをどんな形にしてどの場所に配置するのか?
商品写真はどこにどの大きさにするか?
背景のベタ面は?
シズル(食欲を刺激するイメージ写真)はどこにどのように入れるか?
個性的な表現は?
……面積は小さく、制限は多いですが、かなり多くのデザインパターンが考えられます。
商品が出来上がるまで何案も出さなければいけないので大変です。
パッケージデザイナーのなり方
学校選び
パッケージデザイナーは、グラフィックデザインの勉強をした人がなることができます。
- 4年制美術大学(グラフィックデザイン学科)
- 国立大学(多少デザインに関わるような学部)
- 2〜4年制専門学校(グラフィックデザイン学科)
どれかを卒業する必要があります。
学校選びについて知りたい人はこちらの記事も参考にしてください。
会社選び
数あるグラフィックデザイナーの就職先から、パッケージデザインができる会社に入ることができるのは一握りです。
選べるのは3択です。
- メーカーのインハウスデザイナーとして就職する
- 大きい広告会社に就職してパッケージデザインを担う
- パッケージデザインが主のデザイン事務所に就職する
といった方法があります。
メーカーのインハウスデザイナー
本来は依頼を出す側であるメーカー企業ですが、一部の企業は社内にパッケージデザイナーを擁立しています。
大手企業の一員なので恵まれた給与や待遇を受けられます。
ただし、パッケージデザイナーを擁するメーカーでも、デザインの半数かそれ以上を外注することにしています。
社内の商品企画部のことを「パッケージデザイナー」と呼ぶ会社もあります。(デザイナーという名前でも一切デザインはしていない)
メーカーに入るとデザイナーとしては実質活躍できない可能性もあります。
大きい広告会社
ほとんどの広告会社では広告関係のみ担っていますが、大きい広告会社の一部ではパッケージも担っています。
そういった広告会社に入社して、希望が通ればパッケージデザイナーとして活躍できます。
パッケージデザインが主のデザイン事務所
これがパッケージデザイナーに確実になれる道です。
3〜50人規模の会社がたくさんあります。
就職希望者の数に比べると、募集人数は少ないので難しいですが、就職できれば確実にパッケージデザイナーとして活躍できます。
会社選びについてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にしてください。
初任給と将来の年収は?
初任給は月収19万円〜25万円が相場です。
30歳の年収はおよそ350万円〜500万円です。
40〜50歳の年収は700〜1000万円とみられます。この辺りの年収については、デザイン事務所と比べてメーカー企業の方が格段に高くなる傾向にあります。選んだ会社によって給与には差が出ると思っておいた方がいいでしょう。
ただし、どの会社も傾く可能性はありますよね……。参考程度に思ってください!
フリーランスで活躍できるか?
将来的にフリーランスで働けた方が安心ですし興味のある人もいますよね?
実際活躍した経験から言うと、難しいかもしれません。
ランサーズなどで、定期的にコンペ形式でパッケージデザインの依頼はあります。
相場は3万〜10万円くらいです。
正直いって破格。安すぎます。
勤めていた会社で最低金額は20万円でした。これでも破格です。
コンペ形式ですし、何案も出させられて、落ちれば報酬0ですよね。
「安い値段でやります!」と言う未経験者もいます。
これからもっと価格は落ちていくと思います。
色々語りましたが、他にもパッケージデザイナーについての記事を書いていますのでよかったらこちらも参考にしてください!
それではまた!