最も簡単に、そして最短でプロダクトデザイナーになる方法
一般的な学生が最も簡単に、そして最短でプロダクトデザイナーになる方法を紹介します。
天才肌の人や「もってる奴」という人たちはここでは除外させて頂きますね。あくまで私の様な「特に目立ったセンスがない普通」の人用の方法です。
ちなみにこれはデザインセンスの欠片もなかった学生時代の私が考え抜いて実践した方法です。しかしこの作戦に自信があったので就職活動は一社しか受けなかったんです。根拠なき自信というやつですね。若いって素晴らしい。
そして今私は、プロダクトデザイナーとして自社デザインに関わりつつ、学生に教えたり講義をする立場です。(自分もまだまだ学ぶことがあります)
プロダクトデザイナーは世界で活躍できる面白い職業ですよ!私も昨年まで海外で仕事をしていました。
「美大・デザイン系の大学・専門学校」に進学したいと考えている方。
そしてプロダクトデザイナーになりたいと考えている学生さんの参考になれば嬉しいです。
一般的にプロダクトデザイナーになるには?
プロダクトデザイナーになるのには独学は現実的に無理です。
グラフィックデザインやwebデザインなどは独学でデザインスキルを身に付け、個人で仕事を始めたり、デザイン事務所に就職できる方も多くはないですが一定数存在します。しかしプロダクトデザインとなると全く会った事がありません。
理由は3Dのデザインであったり、エンジニアなどとチームを組んで進める専門知識も必要だからです。3Dデザインの様に1人で完結できる職種ではないのです。
下記のコースが一般的には王道でしょう。
プロダクトデザイナーになる流れ
- プロダクトデザインを勉強できる学校に入る
- 学校で勉強しつつ作品を制作する
- 自身のポートフォリオ(デザインの作品集)をつくる
- インターンシップに応募する(ポートフォリオ審査あり)
- 就職試験に応募する(ポートフォリオやインターンの経験が重要)
- 採用試験を受ける(数週間泊まり込みでデザイン作業→最終プレゼンをする)
- 合否発表
簡単に説明するとこのようになります。
ポートフォリオ審査やデザイン実習など「デザイナーとしての力量を測られる」機会が多いので、実際にデザイナーとして採用されるのは大変です。
しかし、実は裏道・ショートカットもあるんです。
それでは就職までの道筋を紹介しつつ、最も簡単に、そして最短でプロダクトデザイナーになる方法を紹介します。
プロダクトデザイナーに至る最短コースとは?
下記のステップを踏んでいきましょう!真っ直ぐな一本道です。
高校生から大学進学先。そして就職までの一つの道しるべとなると思います。
ステップ1:下記大学のいずれかに入学しましょう
これらの大学には『プロダクトデザインを学べる学科やコース』があります。
国公立大学
・デザイン学科 | 工学部 | 千葉大学 大学院工学研究科・工学部
・教育 -学部・大学院- :: 学部案内 :: システムデザイン学部 システムデザイン学科 | 首都大学東京
私立大学
・デザイン工学科(プロダクトデザイン領域) – 概要 | 芝浦工業大学
ステップ2:産学共同or企業から講師が来ている授業で一番の成績を取りましょう。
デザイン科には企業のデザイナーさんがデザインを教えてくれる授業があります。
「産学共同授業」「特別講師(非常勤講師)による授業」などと呼ばれます。
詳しくは上記大学のカリキュラムを調べてみてください。(※最近一部大学では外部講師が来ないデザイン科もあります。進学の際はしっかり事前に問い合わせを忘れずに!)
そこで二年次もしくは三年次前期(早ければ早いほど良い)までの授業で成績一番を狙います。この間他の授業は適当に流してもいいと思います。一点集中です!2年次など就活をまだ真剣に考えていない学生が多いほど狙い目ですよ。
(3年次になると皆、就職活動がみえてきて頑張りだすので、一歩先に行くには骨が折れます)早い時期であれば、真剣に頑張れば意外と簡単に一番を取れます。(厳密に言えば「やる気のある学生」と認識されればOKです)
そして
「授業とても楽しかったです!有り難うございました。そしてどうしても貴社のデザイン部に就職したくなりました!頑張るのでインターンに呼んで頂けませんか?」とお願いしましょう。これでほぼ内定確実です。
「え?そんな甘くないだろう!」と思ったあなた、これ本当なんですよ。
別の記事でも書いたのですが、インターネットで気軽にプロのデザインスケッチを見ることができるようになってから、学生のプロダクトデザイナー志望者はスケッチだけでは判断しにくいところがあり、企業のデザイナー達は学生選びに苦労している状況なのです。
ですので、信頼できる大学で、成績が一番で、印象の良い学生を取ると間違いない。というのが最近のリアルな採用事情です。
デザイナーに一番大切な資質を考えてみましょう。
デザイナーに一番大切な資質、それはクライアントが何を求めているか正確に認識出来る能力です。
何故企業がわざわざ大学に講義しに来てくれるのか?をしっかり把握する事です。まさかボランティアだと考えますか?それとも大学がお金を払っているから?
そんな割に合わない事をする企業はありません。
ずばり企業の目的は「将来自社で利益をあげてくれる人材を探しに来ている」のです。授業という体の就職活動だと認識しましょう!それだけで見える世界が変わりますよ。しかしほとんどの学生は大学の教育は与えられる物だと考えています(高い授業料を払っているので文句はいえませんが)凄くもったいないと思います。チャンスに全く気付いていないのですから。
そんな中あなた一人だけが、授業を教えてくれている企業側の望んでいる行動をとっていたならば、「コイツは使えるかもしれない!」「うちの会社に是非来て欲しい!」と思われるのは必然でしょう?
ステップ3:形式的に採用試験に招待される
ほぼ内定は決まっていますが頑張って採用試験を受けましょう!油断は禁物です。
採用権を持っている人が「ワンマンで気分屋」だという怖い可能性だってありますからね。
ステップ4:おめでとう!就活終了です!
photo credit: 182/365 – 4/8/2011 via photopin (license)
後は単位を落とさず大学を卒業しましょう。
私は授業の単位をどーでも良いと考え後回しにしていたので、4年生の時に単位取得に結構苦労しました…..まぁ、特に才能があるわけではないので「一点集中」で勝負しないと周りのライバルに勝てないと思っていたので仕方がなかったです。
できれば計画的にやりましょう、内定もらって落第したら洒落になりませんよ…内定取り消しになってしまう可能性が高いです。
まとめ
上記はあくまでも私が考えて実践した、一般的な学生が最も簡単に最短でプロダクトデザイナーになる方法でした。
ポイントは「学校の授業」=就職試験と考えること。
コレは単純ですが、とっても重要です!
大切な授業の手を抜いてしまう学生さんは損してますよ。
「センスが無かった僕がデザイナーとして勝負する為に考て実践した方法」なので、誰にとっても再現性があるものだと思います。
追記:就活中の方へのアドバイス
最近この記事が沢山読まれているので、就職活動全般について思う事を追記させて頂きますね。
【最も簡単に、そして最短でプロダクトデザイナーになる方法】ではあなたの学校に就職したい企業の方が来てくれることが前提なので、それ以外のケースについてアドバイスさせて頂きます。冒頭で軽く説明した一般的なルートを通る場合です。全国には強力なライバルがが沢山いるので、なかなか大変な道でしょう。
下記内容を意識しておくと、自然とライバルに差を付ける事ができるはずです。
就活で真っ向勝負をする必要はない
みんな周りの人と同じタイミング・同じポートフォリオのフォーマット・同じように採用試験を受けています。たぶん高校受験・大学受験と、受験生全員で足並みをそろえてカンニングもせず同じ試験を受け、勝ち負け(合否)を決めてきた癖がついているんだと思います。
でも、就職試験ではこの癖は弱点になってしまうんです。
荒い言葉で表現すると「就職試験はにカンニング・ズルをするスキル」を問われています。(もちもん倫理に反する事はいけませんよ!)
考えると当然ですよね。企業としては「いかに利益を出すか」が一番大切なことです。そのためには、アンテナを張って情報をいち早く入手すること(ある意味カンニング)、キーパーソンと裏でしっかりとネゴして業務を円滑に進める事(ある意味ズル)、これも当然のようにビジネスパーソンとして必要なスキルです。
その部分を就職活動中、自分に問われていると認識しておくことは大切なのではないでしょうか?デザイナーといえど必ず必要な事だと思います。
上記の【最も簡単に、そして最短でプロダクトデザイナーになる方法】も多くの就活生とは違った視点で作戦を取ったので成功したんだと思います。本当に私はセンスが無かったですからねぇ…。
だから「自分センスないなぁ・・・」「デザイナーに向いてないのかも・・・」と当時のぼくと同じ様に悩んでいる人は敢えて周りのライバルとは違った視点、方法を取り入れてみて下さいね。そのためには人一倍情報収集する事が大切だと思います。応援しています!
プロダクトデザイン業界の情報収集に便利なサイト
IMAGICA DIGITAL SCAPE
就職活動中の方へ、最後にこちらを紹介しますね。
こちらはクリエイター専用の情報サービスで日本最大級のサイトです。
『デザインのチカラ』という特集でプロダクトデザイナーを募集している企業の活動を、実際にその企業のデザイナーさんがインタビューに答えています。現在、特集記事で確認できた企業はコチラ↓かなり揃っていますね。
- 日産自動車株式会社
- ブリヂストンサイクル株式会社
- LG Electronics Japan Lab.
- 株式会社 シャープ株式会社
- 株式会社キングジム
- セイコーウオッチ株式会社
- 株式会社リコー レノボ・ジャパン
- 株式会社 KEN OKUYAMA DESIGN
- ヤマハ発動機株式会社
- ソニー株式会社
- 富士ゼロックス株式会社
- スズキ株式会社
- パナソニック株式会社
- 株式会社良品計画
- 本田技術研究所
- ハイアールアジア
「各会社の雰囲気や働いているデザイナーさんのタイプ」を知る事で有利に就職活動を進める事が出来ます。是非一度読んでみてみて下さい。きっと視野が広がるはずですよ。便利なので、IMAGICA DIGITAL SCAPEにて情報収集してみては如何でしょうか?
私もキャリアアップの為の転職活動用の情報収集に利用しています。
進路で悩んでいる高校生の方へ
冒頭で20校デザインを学べる学校を紹介しました。
当然ながらこの他にも、プロダクトデザイナー専門学校も沢山あります。
そうすると「いっぱい選択肢があるけどどこに進学したらいいの」と迷ってしまうと思います。 学校それぞれカリキュラムも違うので当然の事ですね。
ぼくもこのサイトでデザイナーになる方法を知りうる限り発信していきますが、各学校の細かい情報までは網羅できません。
進路を決定するときは大学、専門学校に問い合わせて「カリキュラム」や「卒業生の就職先」などの情報を各自集めてください。それぞれの学校によって特色がかなり違いますよ。
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