【子供が美大へ行きたい問題】1度は反対すべき絶対的な理由

★Designer’sコラム2020/8/13

「子供が美大に行きたいと言ってきたのだけど、どうすれば良いですかね?」

先日こんな質問をされました。

どう反応するのが正解なのでしょうか?困ってしまいますよね?

きっと毎年沢山のご家庭でもこの「子供が美大に行きたいと言い出した問題」が発生しているのだと思います。

今日はこの問題にデザイナーの視点で考えた答えをお話ししようと思います。

あくまで一個人、一人のデザイナーの考えなので、全てのケースにおいて正しい見解ではない点はご承知おきくださいね。(特にファインアート系では多少話が違うのかもしれません)

結論。「親として1度は絶対に反対すべき」が私の答えです。

一見厳しいですが、これは優しさなのです。

なぜこの答えなのか?

絶対的な理由が2つあります。

①親に「美大進学したいみたいだけど、親としてどうすれば良いのだろう?」と思われてしまった時点で立派な凡人だから

クリエイターの世界はすごく競争が激しいです。

そして一部の優秀なクリエイターはもう子供の頃から凄いのです。天才的と言って良いでしょう。

親に美大進学を心配されてしまうレベルだと、美大に進学してもその後が辛いです。

さらにキチンとした将来の目標がなく「創作活動が好きだから」くらいの志望動機であれば尚更です。

誤解して欲しくないのは、「天才じゃないから諦めた方が良い」と言っているわけではありません。

筆者含めクリエイターの99%以上は凡人です、それでも頑張り次第で楽しく働けるんだから凡人でも全然良いのです。

ただし、このタイミングで「あなたは凡人だよ、これから凄い努力しなきゃいけないんだよ。わかっているの!?」と現実をハッキリ教えてあげることが重要です。

②親を説得出来ないようであればクリエイターとして社会に出ても苦労するから

「デザイナー」「クリエイター」と言うと、非クリエイターの方からすると「何か凄い楽しそうな仕事」くらいの認識であることが多々ありますが、これは間違いです。

実際はクリエイターも思いっきり良識的な社会人です。

そして、社会人にとって1番大切なのは「周囲からの信頼」ですよね?

とくにクリエイティブの世界では、本当に「周囲からの信頼されているかどうか?」で生死が分かれると言っても過言ではありません。

仕事が無くなってしまいますから、食べていけません。

中にはワザと破天荒な振る舞いをしているクリエイターもいますが、彼らも社会人として抑えるべきところはしっかり抑えています。むしろそういう人ほど周囲からの信頼や評価には敏感だったりする位です。

美大進学を親から反対された後に、どの様な行動をするのか?どの様に説得しに来るのか?それがクリエイターとしての創造力を発揮する第一歩です。なので、1度は美大進学を反対してあげて欲しいです。

両親に反対された時点で、諦めてしまう様だとちょっとクリエイター向きではないかな?と思います。

ここで食い下がって納得できる提案を持って来られる子であれば、美大進学後、その先も頑張ってくれるでしょう。

美大やクリエイターに向いている人の特徴まとめ

最後に簡単に美術大学やクリエイターに向いている人のタイプをまとめておきますね。

お子さんが下記いずれかのタイプに当てはまる様だったら、美大進学は間違いではないはずです。

①小さい頃からずーっと創作活動を続けている人(ファインアート系に多い)

情熱をもって小さい頃から創作活動をできるのは才能ですよね。

創作活動に対する「愛」または「呪い」がなし得るクリエイター向きの稀有な人達ですね。

②創作が好きな(根が)真面目で良識的な人(デザイナー系に多い)

どんな職業でもとりあえず社会人を演じられそうだな?と感じる人。

手先も世渡りも器用なタイプであればクリエイター向きです。

最終的な就職先はどこになるかわかりませんが、是非1度はクリエイターを目指してほしいタイプです。

美大やデザイン系の専門学校進学後、最終的にクリエイティブ系の道に進まない人も少なくありません。

ですが美大で学んだ経験をしっかりその後に活かせる人達なので大丈夫です。

③強い信念をもって将来の夢や計画性がある人(アート、デザイン共通)

子供の頃は特に創作などしていなくとも、高校くらいで急に創作活動に目覚めたタイプ。

人並外れた情熱を感じられる、またはかなり計画的に将来を考えている様であれば、厳しいクリエイター業界でも楽しみながら活躍できるでしょう。

④何をしても死ななそうな変わり者

「何をしても死にそうにないくらい生命力高い変わり者」であれば美大進学を反対せずに、好きな道を歩ませてあげるのが良いかもしれませんね。(学費で金銭的に反対しなきゃいけないのであれば仕方ないですが)これはクリエイティブ系の業界に一定の割合でいる人種ですので、彼らの人生、好きにさせてあげて下さい。

 

こちら、現場からは以上です。

「子供が美大に行きたいと言ってきたのだけど、どうすれば良いですかね?」という質問の参考になっていれば幸いです。

carbon

フランス企業のインハウスデザイナーです。

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